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有島武郎『迷路』における人種の問題

有島武郎の長篇小説『迷路』には、人種に対する敏感な意識が描かれている。日本からアメリカに留学したAは、異国の地での被差別的な状況もあって、自分の黄色い肌、その黄色人種性の劣等感を拭えない。好意を抱いて...

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不幸な而して同時に幸福な――有島武郎『小さき者へ』と三木清「幼き者の為に」――

三木清が書いた亡き妻への追悼文「幼き者の為に」は、大正七(1918)年に『新潮』で発表された有島武郎の短篇『小さき者へ』を容易に連想させる。実際、京都大学に在籍していた若き三木は、谷川徹三の紹介で、有...

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アマルガムの環境――有島武郎の「ミリウ」論――

初期グローバリゼーションを実感していた和辻哲郎と有島武郎。その対比から、有島の「ミリウ」(環境)概念を検討する。とりわけ、大正九(1920)年、美術鑑賞の理想的方法の問題とともに芸術作品に刻まれた風土...

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円と縁――中河与一『愛恋無限』試論――

中河与一『愛恋無限』は昭和10年から翌年にかけて『東京・大阪朝日新聞』で連載された、中河を代表する長篇小説である。このテクストには、同時期に展開されていた中河の偶然文学論の企図が明示的にこめられている...

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泡鳴に応答する――有島武郎『動かぬ時計』の「伝統」の問題――

大正七(1918)年一月、『中央公論』に発表された有島武郎の短篇小説『動かぬ時計』は同時代評は芳しくなく、研究者からもほぼ論及されることのない有島のマイナーなテクストにとどまっている。しかし、小説に先...

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潜在・日本・必然――寺田寅彦のナショナリズム――

拙稿「ディテール・プロバビリティ・モンタージュ」(http://p.booklog.jp/book/79497)では、寺田寅彦のテクストの統一的テーマを偶然性として見出した。そのアスペクトのひとつ「モ...

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横光利一『高架線』覚書

横光利一の短篇小説『高架線』は昭和五(一九三〇)年二月、『中央公論』に発表された。建築中の高架線下の空間に生まれた、多くの浮浪人たちが集う「洞穴」を舞台に、元浮浪人で夜警の仕事で周辺を見回る高助の哀れ...

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葉山嘉樹の建築術――プライヴァシーなき住環境の文学――

葉山嘉樹の小説に登場する住環境はろくなものがない。基本的に狭く、室の区別も曖昧で、隙間や穴によって虫食い的に外部に曝され、どれも数十年住むことを計画していないような仮(借)宿として成立している。それ故...

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葉山嘉樹全小説紹介

葉山嘉樹の小説全編(134編、筑摩書房版全集の第一巻から第四巻)の書誌情報と一言梗概を以下載せる。葉山の随筆、翻訳、評論、未定稿等は除外した。

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くたばって終い?――二葉亭四迷『平凡』私論――

二葉亭四迷最後の小説『平凡』は、地方官吏として働きつつ、家では翻訳で小金稼ぎをする極めて所帯じみた小説家が、自身の半生を振り返る自叙伝である。祖母、飼っていた犬、上京、雪江とお糸という二人の女性、そし...
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