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殺人コーラス

暗闇のなかを二人の教師と、二十人の女子高校生と、一人のアメリカ兵が歩いていた。自転車が過ぎると、ロバート.スミスと肩を組んでいく誰かの長い髪が、白い手で撫でられているのが見えた。これが、修学旅行なのか...

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粉になった女

泡が落ちてくるのは、空が落ちること。顔に空が張りついて、もう世界が終わりになる、空じゃない、街だ、街が崖から落ちてくる、わたしばかりに落ちてくる。男の方に女は逃げるが、瞼がむかつき、目玉が転がり出、虹...

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くぐり抜けた女

女は体の中を横切っていく翼のような大きな耳になって、ぶはっぶはっという音を聞きつづけたあと、まだよく拡がりきらない眠い小さな耳に戻って、渦巻いてくる同じ音を聞く。じっと動かずにいて、やっと起きあがる。...

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ベビートラップ

何かが、モヤモヤの後ろ髪を引っ張って、しきりに記憶の喚起をうながしていた。でも、モヤモヤはそんなことにこだわってはいられなかったのだ。味方ボールのタイトスクラム、縞のジャージが水平に移動し、ボールが出...

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死神よ死神よ!!

遺言一つなかった。この一週間、竜彦はずっとこの機会を待ち続けていたのだ。凪子一人残して、優しい言葉一つかけずに‥‥。「何故なの? わたしの名をもう一度呼んで! 愛しているといって! 愛しているから死ん...

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心を受け取った女 4

警察は事情聴取に入った。「社長があまり人と会われないのは、何かこう、野心的なライフワークを完成する為なんだと思っていました」結城海人は難解な言い回しが好き。何とか辻褄は合ったのかも知れない。「野心とい...

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心を受け取った女 3

結城マリナの本葬は、火事から三週間後、喪主、黒川信哉で、音楽葬として盛大に行われた。マリナと交流のあった内外の音楽家や、黒川関係の経済人も多く、葬儀といっても何となく華やいだ空気が感じられた。正面、壁...

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心を受け取った女 2

ベッドに寝て、プラズマ現象のように、恐怖と歓喜が空中で明滅するのを見ていた。こんな時間には、さやかは真実を叫んで見たくなる。「アナタガ スキ! アナタガ スキ! アイシテイルトイッテ!」彼の眼がさやか...

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心を受け取った女 1

ある雪の降る日、女は生まれてはじめて、人に信頼され、運命を託されます。もう女を縛るものなどいない。怖がることはないのよ。今までが仮の生活、わたしはずっと不当な扱いを受けてきたんだ、償いとしてなら、こん...

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エマの童話集2

これは、童話「優しい王さま」の特集です。ピッカピッカの黄金の御殿だなんて、本当にあったのかな?あったとしたら、王さまの夢のなかさ!!ポワンは思いました。「あっ!!光ってる!!」お兄ちゃんのアワンが叫び...
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