結果発表
一次審査通過作品
一次審査を通過された方には、記念品を進呈いたします。
詳細は後ほどメールにてご連絡差し上げます。
詳細は後ほどメールにてご連絡差し上げます。
確かこれは、待ちに待った夏休みの初日に起きた出来事だったと思う。
約一ヶ月、夢に満ちたトキメキの日々が始まろうとしていた。
……始まる、はずだった。
「うわっ!」
反射的にブレーキを強く握ると、甲高い悲鳴をあげて自転車が止まる。
どうやら轢かないで済んだみたいだ。
ひとまず安堵し、轢きかけたその物体を見る。
が、あまりの予想外のものに俺、東城 凌は思わず自分の目を疑った。
「……何だこれ?」
それは、傷だらけでふさふさの白い毛が生えた……
兎だった。
いや、違う。
俺の夏休み泥棒だった。
時は、イリスとその仲間たちがまだジエンディア大陸を旅していた頃。ある時、イリス一行の旅資金がなくなってしまった。たまたま立ち寄ったエリアス都市で、賞金の出る創作ファッションショーに出ることになる。
久しぶりにベロスへと帰郷したイリスとその仲間たち。
羽を伸ばそうとしていると、仲間たちの様子がどうも挙動不審であることに気付く。
イリスは仲間の挙動不審を探るべく、ベロスの町を奔走する。
私たちのいる現代から急にラテールワールドへ飛ばれた少女・チハル。
彼女がある日見た夢をキッカケに、自分の旅の意味を見つけ出す物語です。
文章など書いた事なくてかなりやっつけですが…読んでいただければ幸いです。
…かなり締め切りギリギリでした。
これは2年前の物語の一つ。イリスが旅だって間もない頃のお話。
エリアス北東の雪原に迷い込んだイリスは『氷雪の民』と呼ばれる少女と出会い、『冬の魔王』と恐れられるアガシュラとの戦いを繰り広げるのであった……
サブキャラクターである黒月姫を主人公にしたのが面白いと思いました。
また、姫であることの苦労や心の葛藤がとても細かく描かれていて、今までおぼろげだった黒月姫の姿がハッキリと見えてきたように思います。
物語はイリス一行と出会う部分で終わっていますが、これからどんな冒険が待っているんだろう?と続きを読んでみたくなる、期待感の持てる作品でした。