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「なっ……」

 男は、ほお張った麺を口から垂らしたまま、抵抗する間もなく身柄を取り押さえられていた。

 一団のうちの一人が、男の上着の内ポケットから携帯端末を奪いとり、他の者が部屋の隅に置かれていたノートパソコンを調べはじめた。
「警部、政府サイトおよび防衛省へのアクセスの痕跡を確認。大陸国のサーバーへ侵入、工作の形跡もあり。やはり間違いありません」
「そうか。ようやく捕まえたぞ、サイバーテロリストめ。お前のせいで日本は、危うく核戦争に巻き込まれるところだったんだ。外患誘致罪で死刑になるがいい」

 警部はそう言うと、男の両手首に手錠をかけた。

 男は目を白黒させながら、食べかけの麺をゴクリと飲みこんだ。







 


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