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警察対犯罪者

一人の男がいた。

その男は、いつも生きてきた人生の中で、暗い誰にも見えない闇の部分を歩いてきた。

そのせいか、その男の性格は、物凄く曲がっていた…。

 

京堂白斎は、最近肩の調子がおかしかった。

何か肩凝る事したかな?とか考えながら、いつものように警察署に向かっていた。

そして、いつも通りに、自分の席に着くと、名前を呼ばれた。

「白斎ちょっと来てくれ!」

先輩の課長から、名指しで呼ばれた。

これは、また何か嫌な事があったなと、悟っていた。

課長の鈴木芳容の所に行った。

「実は、話があってな…、あんまり人前で言える話でなくて…」

芳容はかなりお茶を濁した言い方をして、躊躇っていた。

白斎の予感は当たった。

そうして、ある一室に連れ出された。

「実は、ある人間が遺体で発見されたんだ…」

やっぱり、嫌な話だと思った。

今までの経験で、白斎に話があると芳容から言われたら、たいてい嫌な話だった。

「それがこの遺体のおかしい所は、どこもケガはないんだが…、遺書もなかった。

自殺とも考えにくくて、他殺の線で考えているんだが…」

そこまで、聞いてこの事件はややこしいなと一瞬で閃いた。

この事件に対する鼻のよさというか、嗅覚は白斎は天才的な所があった。

だから、課長に呼ばれたのだ!

「死後、三日程経った段階で、山の奥深くで発見されたんだが、仏さんが自分で山奥で、自殺の線は考えにくい。

しかし、遺体にたいした傷もないから、他殺も考えにくいんだ…」

「それで、僕が呼ばれたんですね?

分かります。

僕なら口も硬く、単独行動で動くので、他の人に変な事件だと勘づかられなくても済みます。

そうですよね?」

この時の、芳容の驚きは半端なく凄かった。

なぜ、この男はまだ話して、5分も経っていないこの会話でそこまで読み取れるか?考えたけだけで、全く末恐ろしい男だと思った。

同時に頼もしさというプラスの感情ももちろんあった。

「そうだ。

さすがだな。話が早い。

つまり、お前が単独で独自の調査をしてほしい!

もちろん、みんなにはバレないようにするが、できるか?」

「ここで、断ったら男がすたるでしょう!?

喜んでやりますよ!」

助かった。正直に、芳容はそう思った。

白斎がいてくれてよかった。

いや、いてくれないと困る。

こんな時の、白斎の仕事の出来は、Perfectを超えていた。

まさに、天才敏腕刑事白斎だった…。

 

闇で蠢いていた。

その正体は、世間ではタブー視される類のチンピラだった。

相馬章、決して世の中に許された存在じゃなかった!!!


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