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登場人物

*登場順

 

隅田 千歳 (すみだ・ちとせ)

電機メーカーに勤めていたが、理由あって離職。webデザインの仕事を軸に独立。専ら市民系ニュース会社からの業務を請け負う。インタビュー記事など連載ネタも抱えるも、その内容はあくまで実直。ジャーナリスト志向はあるが、冒険はしない。(最近は足で稼ぐ部分はアシスタント任せ) 自分でドメインを持ち、メールの設定なども手馴れてはいるが、自作のwebサイトは仕事の記録程度。ブロガーデビューは「漂着モノログ」が最初。スローライフが信条なだけに鈍いところもあるが、PCに向かうとスピーディーになる。プロセス主義者(段取り屋)でもある。

 

ワンポイント:女性経験はなくはないようだが、交際は苦手。櫻との接し方も手探り状態。だが、少しずつ確実に変化が...

 

千住 櫻 (せんじゅ・さくら)

公務員だが、公設の環境情報センターに出向中。地域ネタが得意分野。直情型で一途なのがとりえだが、三十前後にして慎重に(?)。機転が利くのも長所だが、日常会話でもそれが頻発するため、相手は時についていけなくなることも。場を盛り立てるのが上手。理由あって、眼鏡を着用。

 

ワンポイント:浮き沈みはあるが、基本的にはお茶目。千歳に対しても、徐々に茶目っ気モードに。そして...

 

矢ノ倉 文花 (やのくら・ふみか)

研究機関の主任研究員だったが、思うところあって転職を決意。公募で環境情報センターに。センター運営団体のNPO法人化に向け、チーフとして切り盛りする。理系だが、事務・実務には強い。トークは不得手だったが、櫻と会話しているうちに上達していく。頼りになる情報源人物。地場野菜を育てるのが趣味。虫は平気だが、魚はダメ。

 

ワンポイント:さりげなくお節介、という評も。

 

千住 蒼葉 (せんじゅ・あおば)

櫻の妹。姉の浮き沈みなどに翻弄されるも、常に姉想い。フランス留学後、社会科学系の大学に。通販カタログのモデルの他、画業も。才色兼備。姉妹二人暮らし。

 

ワンポイント:基本的にはクールだが、時に日本人離れした大胆な行動に出ることも。

 

本多 業平 (ほんだ・ごうへい)

千歳とは同期入社の間柄。独立時期も同じ。会社を離れてからは音信不通だったが、「漂着モノログ」がきっかけで千歳との再会を果たす。お調子者だが、憎めない人物。ベンチャーの共同代表を務める。IT系よりも実機が専門分野。

 

ワンポイント:好奇心旺盛ゆえ、女性にも目がない?

 

桑川 弥生 (くわかわ・やよい)

専門学校でプログラミングを習得後、大学に中途編入。社会的にプログラミングを実践できる場を探しつつ、学業に励む。蒼葉より年下だが、大学では同学年。才気煥発なのはいいが、勢い余って毒舌になるのがチャームポイント(?)。どこへ行ってもツッコミ担当。

 

ワンポイント:姓・名をそのままイニシャルにすると、K.Y.になる。アンテナは高いが、空気の読みは...?

 

掃部 清澄 (かもん・きよすみ)

本名は、掃部 清。清澄はペンネーム。荒川下流をフィールドとする市民学者。著述家でもある。河川行政の監視役を買って出て、日々巡回する。五つの「カン」と在来の自然再生がテーマ。トーク(掃部節)には定評がある。

 

ワンポイント:「ひ」がうまく発音できないことから、周囲を惑わすも、お構いなし。

 

小松 南実 (こまつ・みなみ)

研究機関勤務。文花の後輩。専門は海洋環境関係。微細ゴミの発生源を探るべく、干潟に現われる。現場第一主義につき、駆け回るのに電動アシスト自転車が欠かせない。アスリートタイプ。強肩の持ち主。花言葉は「燃える想い」。

 

ワンポイント:一見淑やかだが、激情的な面も。孤高、かつ、どことなく翳があるのも魅力のうち?

 

須崎 辰巳 (すざき・たつみ)

地域振興関係部署の課長。櫻の元上司に当たる。櫻を気遣い、センターへの出向を勧めたのもこの人。清澄を師と仰ぐ。

 

ワンポイント:長身で紳士然としているが未婚。縁談もなくはなかったようだが...

 

宝木 八広 (たからぎ・やつひろ)

市民系ニュース会社で千歳と知り合う。アシスタント的に動いているが、実はちょっとした文筆家。フットワークの良さが持ち味。環境情報センターにも出没する。職業を聞かれれば、あえてフリーターと答える。しかして、その理由とは? 舞恵とは恋仲だが、小突かれること多し。

 

ワンポイント:あわてんぼうな一面も。風貌は中国人風だとか。

 

石島 小梅 (いしじま・こうめ)

自宅は環境情報センター側、週末に通う塾は橋を渡った先。塾の行き帰り、干潟に集う人々を橋から見かけたのがクリーンアップ参加のきっかけとなる。小学校高学年の頃から学校嫌いになり、中学に入ってからは姉の顔色をうかがう日々。だが、勇気を出して干潟に足を運んだことが転機となり、本来の快活さを取り戻していく。生き物への慈しみは強く、それらを観察し、イラスト化するのが得意。達筆でもある。ようやく背が伸び始めた中学二年生。

 

ワンポイント:お姉さんお兄さん達からは期待のニューフェースとして厚遇を受ける。

 

石島 初音 (いしじま・はつね)

小梅の実姉。高校三年生、つまり受験生。主に週末にプチ商店街のカフェめし店でバイト勤務。自覚はないもののお天気屋。そのせいか、天候の読みはピカ一。雨天時は機嫌が悪く、店の客にも時にとばっちりが行く。

 

ワンポイント:本当は妹思いなのだが、感情表現がうまく行かず、伝わらない。だが、年上の女性達と交流する中で、術を得ていく。

 

桑川 六月 (くわかわ・むつき)

小学六年生。弥生は年の離れた姉。実姉はさておき、大人の女性への憧憬は尽きず、蒼葉お姉さんが大のお気に入り。記憶力が良く、特に駅・路線関係は強い。種別があるものを調べるのがお得意。

 

ワンポイント:物怖じしない物言いは、姉譲り。大人がハッとするようなことを軽々と言ってのけるのも変わり者ゆえか?

 

石島 湊 (いしじま・みなと)

平日は河川事務所で課長職。週末は少年野球チームを率いる監督さん。野球第一、家族は二の次。試合のある日は、干潟近傍のグランドに現われるが、干潟には関心があるようなないような...

 

ワンポイント:掃部先生には頭が上がらない。長女にも手を焼いている。

 

奥宮 舞恵 (おくみや・まえ)

某銀行行員。八広の一応彼女。彼氏といる時はデレデレ、普段は無愛想でツンツン。週末はチャラチャラと装飾するのがお好き。叩いて音を出す系アーティストでもある。自称雨女。愛称はルフロン。

 

ワンポイント:とらえどころがないのが特徴。

 

石島 京 (いしじま・みやこ)

湊の妻。初音、小梅の母。一見セレブチックだが、アスリートっぽい一面も。かつては複合商業施設の衣料品部門で働いていた。

 

ワンポイント:夫への心配りもさることながら、何よりも心配なのは娘たち。

 

榎戸 冬木 (えど・ふゆき)

中堅広告代理店勤務。他社のCSRをサポートする部署から、社会的起業に携わる部署へ異動。現場を知る必要上、干潟に顔を出すようになったが、それはアフィリエイト関係で業平と接点ができたことがきっかけ。主な仕事は流域におけるソーシャルビジネスモデルの模索と情報誌の発行。仕事柄か、Edyと自称するため、気障に見受けられることも。

 

ワンポイント:業界人らしく、プロモーションは得意。だが、時に曲者と見られてしまう。これも業界人の為せる業?

 

堀之内 永代 (ほりのうち・ひさよ)

六月の現担任。小梅の元担任。文花の学友でもある。辰巳とも旧知のようだが、その間柄は謎。送迎バスに乗って、商業施設でお買い物、が趣味。装い同様、性格もサッパリしているが、喜怒哀楽は激しい。

 

ワンポイント:魚は平気だが、爬虫類がダメ。

 

*「十一月の巻」以降、実名登場分

 

金森 旭 (かなもり・あきら)

かつて清とは仕事仲間。リストラに遭い、一時は野宿生活に甘んじるも、廃材・廃品を元手にモノも自身も再生させることに成功。家内製静脈産業の一工場主となった。業平のよき指導者でもある。

 

玉野井 緑 (たまのい・みどり)

ミステリー専門ゆえ、どこか謎が多い女性作家。社会派小説も手がけることから、清と相通ずる部分もあるが、何かと絡みがち。探りを入れるのが得意で、探偵さながらの小道具の持ち主でもある。センターの世話人歴は長く、櫻と辰巳とは旧知。辰巳の縁談が関心事の一つ。

 

入船 寿 (いりふね・ひさし)

舞恵と同じ支店に勤めていたが、4月に定年退職。「入口の入船、奥には奥宮」の組合せの日に千歳が来店していたことから、ご縁が深まる。江戸っ子だが、"ひ"の発音はバッチリ。

 

本多 太平 (ほんだ・たいへい)

業平の双子の兄だが、弟とは対照的に引っ込み思案で暗め。ヲタク要素もチラホラだが、女性を見る目は確か。ITスキルは折り紙つき。


仮想干潟案内図


用語解説

CSR(Corporate Social Responsibility)

一般的には「企業の社会的責任」と言われます。横文字に頼らないと責任を果たせないのか、という論調もありますが、当小説ではあくまで一般論(企業市民的行動、最低限の社会ルール)として用いています。

 

RSB(River-side Bike)

MTBはmountain bikeの略。つまり山道用なので、川沿いを走る時は、名称を変えた方がいいだろうと思い至り、造語を使うことにしました。登場人物の中では、業平、初音、辰巳がこの手の自転車を使っています。

 

アラサー

御年、三十前後。つまりアラウンドサーティー。略称「アラサー」。実際に英語で"around thirty"と呼ぶのかどうかはいざ知らずですが、何かと耳にしたので使うことにしました。若い順で挙げると、南実、櫻、千歳、業平の四人が該当します。

 

ケータイ

携帯と表記すると、「~を携帯する」と混用しそうなので、カタカナにしました。千歳と櫻は訳あって不所持ですが、他の主だった登場人物は概ね所有しています。調査型クリーンアップではちょっとしたツールに早代わりしますが、通話やメールなど、ケータイ本来の機能を使う場面はそれほど多くは出てきません。現場に出ると、それどころではなくなるからです。

 

18きっぷ

現場を離れて小旅行に興じるシーンが九月の巻以降、チラホラ出てきます。出発地こそ特定しないながらも、その行程は限りなくリアル。特にJRを使った旅では、青春18きっぷに物を言わせ、普通列車を中心とした設定を多分に盛り込んであります。18きっぷを使い回す中で親睦を深めていく、というのもテーマ。必須アイテムなのです。

*参考情報 → 「18きっぷ」関連記事

 

センター

某市、環境情報センターの略。階下は図書館だが、階上は不明。とにかく公共の建物の二階(ワンフロア)にセンターはある。常勤は、文花と櫻の二人だが、インターンが来たり、非常勤が入ったり、スタッフの顔ぶれは時に多彩。NPO小説、第二の舞台でもある。

 

~モード

状態や状況を示すのに使い易いので、何かとこの「モード」が登場する。何種類あるのかは作者も掌握していない。(^^;

 

リセット

何度となくクリーンアップしてきたが、きれいサッパリというのはなかなか難しいもの。十月の巻で初めてゴミ一つない状態にこぎ着け、「リセット」が実現。この後もリセット(巻き直し)は続けられるが、果たしてどこまで続くのやら。

*参考情報 → 「リセットクリーンアップ

 

higata@(ヒガタアットマーク)

メンバーを結ぶメーリングリストの略称。自分で保有するドメインを使って、千歳がこのhigata@を設けたのは八月上旬。十月までに参加者は十名になり、良くも悪くもあらゆるやりとりに活用されるに至る。

 

KanNa(カンナ)

センターの情報源サイト。「環境情報ナビゲーションサイト」の「環」と「ナ」をとって、KanNaと名づけられる。リリースされたのが十月(神無月)だったのは偶然。センターを中心とした地域・流域の団体情報(連絡先情報、イベント情報)の他に、全国系の情報との連携も視野に入れる。センターのホームページ、櫻のブログはこれとは別サイトだが、リンクは張られている。

*参考情報 → 「イベント情報の載せ方いろいろ

 

DUO(デュオ)

漂着ゴミ調査用データカードをケータイの画面に置き換えた自主開発型サービス。櫻の発案を業平が仕様化し、千歳・南実が赤入れなどをした後、弥生が開発。リリース後も、実地での検証と地道な改良が重ねられ、ソーシャルビジネスモデルのツールとしての完成度が高まっていく。長らく名称が決まっていなかったが、年末にようやくData Upload system On-siteの略称としてDUOと決まる。

 

ITグリーンマップ

櫻が企画を進めてきたグリーンマップ。三月に実践講座が開かれるに至ったが、調査状況を紙(マップ)に落とし込む時間が足りない。文花をそれを見越したかのように、ある仕掛けを紹介し、その場を切り抜ける。インターネットで専用の地図情報を読み出し、調べた結果を各自で投稿(アイコン化)することでグリーンマップにしていく、というものだった。その後、このITグリーンマップは、弥生の手に委ねられ、DUOとの連携が模索されることになる。

*参考情報 → 「1つのIDで複数の機能を使う

 

イイかんけい

新年度からのセンターの運営は、法人格を持った団体に担ってもらうことが役所としての意向(既定路線?)。特定非営利活動法人の設立が文花を中心に進められているが、その事業テーマの決定とともに挙がった法人名が「いきいき環境計画」。これを略したところ、たまたま「イイかんけい」となった。これがきっかけとなり、関係性についての議論が何かと盛り上がることとなる。

 

シスターズ

七月の自由研究で女性陣が揃った際、文花を一女とし、小梅を六女とするシスターズが結成されたのが始まり。センターで席を並べる関係から、文花・櫻・弥生が三人娘になったり、櫻と蒼葉の千住姉妹に初音と小梅の石島姉妹が組み合わさった四姉妹が活躍したりと各種シスターズが登場するが、最終的にはsisters@を取得した石島姉妹にその名が贈られることになる。

 

トーチャン

河川事務所勤務の石島湊氏の愛称。家族からはそう呼ばれることはまずないが、higata@の面々からはいろいろな意味でこの呼び名が使われる。トーチャン率いる少年野球チームは、ズバリ「トーチャンズ」である。

 

ハコモノ

センターを単なるハコモノにしないためにはどうすればいいか。これが命題となって、さまざまな議論やアプローチが模索されることになる。現場もハコのうち、と捉え、センターを一つの拠点(ハコ)としつつも、とにかく場を増やすことで空間的な広がりを持ったハコモノが実現できればいい、という結論に至ったのは「イイかんけい」関係者ならでは、の話。清の地域再生論にも大きく寄与することになる。

*参考情報 → 「地域を元気にするハコモノ

 

プラカゴ

十二月の定期クリーンアップで蒼葉が発見。袋に入れるよりも、より効率的に漂着物を回収できることから干潟当地での常連用具(リユースの典型)となる。一月には文花、二月には千歳がプラカゴ担当に就く。


注記等

注記

  • 小説の舞台は、荒川下流の某所です。荒川の特性を概ねふまえる形で書いておりますが、事実と異なる記述もございます。ご了承ください。
  • ある程度、現実味を出すため、実際にある場所や施設を参考にしております。
  • 登場人物および居住地等は架空のものです。人物の氏名は、荒川流域等の学校名(当て字)の他、旧地名、現存地名を織り交ぜて設定しております。(読みは実際と異なる場合があります。) あわせてお楽しみください。
  • 2007~2008年の同月同日の天候や潮位をある程度考慮していますが、多少誇張した表現になっている場合があります。
  • 街、鉄道、アーティスト、イベントは実在のものです。漂着ゴミについても実際に近い描写としています。

*「~月の巻」と「~月の巻 おまけ」について

 調査型クリーンアップを中心に繰り広げられる場面を本論とし、「巻」扱いにしています。巻=巻物、と捉えることもできますが、果たしてその心は? (読み進んでいくとどこかで出てくると思います。)

 主にクリーンアップや漂着物に関する話題は、「巻」。そこから派生する諸々のストーリーは、「おまけ」と一応分けていますが、あくまで便宜上の区分です。通してお読みいただくことで、読本としての楽しみが拡がると思います。



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