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学生時代(小学生編)33

「ドンマイ!頑張ろう!」

と俺を励ましてくれた。

 キツくイヤミを言って俺の心をブチのめしてくれる女神(亜美さん)がいれば優しく励ましてくれて俺の心を救ってくれる女神(ノドカさん)もいる。

 このように厳しい演劇の練習の日々は続いていたが、それでも家にいる時も毎日演技の練習をしたり、台本のセリフを声を出しながら何十回も繰り返し読んでいった。

 そして、いよいよ演劇の公演当日を迎える。

 演劇の公演当日になると体育館は観客でいっぱいの状態になっていた。

「うーわー!1もう体育館の中は人がいっぱい入っとるじゃん!!!」

あまりの観客の多さに驚いているワルオ。

 そんなワルオをよそに演劇の公演プログラム表を見てみると俺たちのクラスの演劇の公演は一番最後に行うことになっていた。

 緊張している中、演劇の公演が始まってしまい各クラスの演劇の公演は順調に終わっていく・・・。

 そして、いよいよ俺たちのクラスの演劇の公演になった。

 公演になると亜美さんがリーダーシップをとり

「ここまできたら精一杯頑張りましょう!ファイト!!」

とかけ声を出すとみんなは

「オーッ」

と叫んで気合が入っているのだが、俺は緊張しまくり続けている・・・。

 緊張しまくり続けていたらノドカさんが

「健志郎君。頑張ろうね!!」

とニッコリ笑って俺を励ましてくれているのだが、ワルオは緊張しているせいなのか

健志郎。演劇はバクハツだー!!」

と訳が分からんことをヌカしている。

 そうこうしているうちに舞台の幕が開き、俺たちのクラスの演劇「ロミオとジュリエット」の公演が始まった。

 俺はワルオに渡されたメガネをかけてロミオを演じていく。

 最初はなんとかロミオを演じることができていたのだが途中でアクシデントが起こった。

 何故(なぜ)ならメガネを途中でどこかに落としてしまっていたからだ。

 当然、慌(あわ)てながらそのメガネを探していたのだが、こういう時に限って出番が来てしまう!

 もう逃げることは無理なのでメガネなしで舞台に上がるしかありません。

 舞台はジュリエットの家の二階のバルコニー。

 そこでノドカさんが

「ああロミオ・・・。アナタはどうしてロミオなの?」

と美しい声でジュリエットを演じている。

 俺は緊張し震えながら

「あ、あ、あの・・・て、て、て、天使のような・・・こ、こ、声は・・・」

と言いながらジュリエット役であるノドカさんがいるバルコニーに向かっていった。

 

 

 

 

 


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学生時代(小学生編)34

『正直、天使じゃなくて女神様ですよ・・・』

と内心(ないしん)思いながらノドカさんを見るとノドカさんが

「ロミオ!何故(なぜ)ここにいらしたの?屋敷の石垣(いしがき)は高くて簡単には登れないのに・・・」

と完全にジュリエットになり切っている。

 ジュリエットになり切っているノドカさんをモロに見てしまった俺はパニック状態になり、せっかく覚えたセリフを忘れてしまった。

 だがこの時、鼻がムズムズし始めたのですぐノドカさんから顔をそらし

「ファ、ブア、ブゥアクショイイイイイイー!!!」

と体育館内に響き渡る勢いで大クシャミをした。

 するとすぐ観客全員は

「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」

体育館内にどよめき渡る勢いで大声で笑いまくっていった!

 大声で笑いまくっている観客の中、岩鉄先生はポカーンとして心ここにあらずのような状態になっており、校長、教頭、美樹先生や他の先生たちは呆れ果てたような表情で見ているし、亜美さんやワルオ、そしてクラスのみんなは

「あ~あ・・・・・」

とがく然としていたがノドカさんは

「健志郎君、大丈夫?」

と俺を心配してくれていた。

「う、うん。うわっ!」

「きゃあ!」

突然バルコニーの床が揺れ崩れ落ちた。

 このままではノドカさんが大ケガをしてしまうと判断した俺はノドカさんをかばいながら落ちていきノドカさんの下敷きになって落ちた。

 この瞬間

「ぐええええええええええええーっ!!!」

と断末魔(だんまつま)に近い声を出し意識を失った〔この物語では断末魔という意味は人生最後のおたけびと言う意味で捉(とら)えておいてくださいね〕

健志郎君、大丈夫!?しっかりして!!」

ノドカさんが俺の体を揺さぶりながら心配し、亜美さんやワルオ、クラスのみんなもその場に駆(か)けつけ、観客たちもザワつき始めたので校長が

「おい!もう幕を降ろしてくれ!!」

と大声で言ったので幕が降りていった。

 その後、美樹先生が病院に電話をかけてくれ、まもなく救急車が到着し、救急車の中にいた看護員が俺をタンカに乗せ救急車の中に搬送し、俺を搬送し終えた救急車はピーポーパーポーとサイレンの音を出しながら、以前大変お世話になった病院へ連れて行ってくれた。

 こうして俺たちのクラスの演劇はあっけない幕切れで終了。

 一方、意識を失った俺は暗い闇の中

「くそー!こうなったら何度でも甦(よみがえ)ってやるわー!俺には誰にでも認められる人気者になるという野望が達成するまでは死んでたまるかー!!くじけてたまるかー!!負けてたまるかー!!絶対あきらめねーぞ!勝つまでは!!ウオオオオオオオーッ!!頑張れ、俺!奇跡を起こせーっ!!」

となんとしても生き抜いてやるという執念で生命力を高めていく:・・・。

 

 

 

 


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学生時代(小学生編)35

こうしている間に随分の時が過ぎていっていた。

 意識が戻り目が覚めると近くに看護婦さんがいて看護婦さんは

「よかった!目が覚めたのね」

とホッと安心しながら声をかけてくれた。

「俺はいったい・・・・。確か・・・バルコニーの舞台から落ちて・・・。そうだ!ノドカさんは!?ノドカさんは無事だったんだろうか!?」

ノドカさんが無事だったかどうか不安になっいる俺を見て看護婦さんは

ノドカさん?ああ、君のお見舞いに来ていたあの子ね!」

と言ったので

「すみません!いったいここで何があったのかを教えてもらえますか?」

看護婦さんに訳を話してくれるようお願いした。

「いいわよ!教えてあげる」

看護婦さんは

{まず、ノドカさんたちがお見舞いに来てくれたが俺が昏睡(こんすい)状態でもあるのだが、前回の入院中での騒動もあり親族以外の者を面会謝絶対象者にしていたことや、俺が全身打撲による全治約4ヶ月の重傷であり、その重傷により脳にも影響が出ており約四ヶ月もの間こん睡状態に至っていた}

と話してくれた。

「そうでしたか・・・。話してくれてありがとうございました。ところで俺はいつ退院できるのでしょうか?」

看護婦さんにお礼を言っていつ退院できるのかを訊くと看護婦さんは

「そうねー!君がこん睡状態でいる間にいろいろと手術をしていたから全身打撲によるケガはほぼ治りかけているわ。後はここで約1ヶ月ほどのリハビリ運動をしっかりやっていけば退院できるんじゃない?君次第だけどね・・・」

と答えてから病室を出て行った。

『よーし!なんとか頑張ってリハビリ運動をやっていって必ず卒業式の前日までには退院してやるぞ!』

このような思いで必死にリハビリ運動を約1ヶ月頑張ってやっていき、その結果なんとか卒業式の前日までに退院することができた。

 そして卒業式の日になり、校長のクソ長いお話しから始まってくれたが、卒業証書授与が行われ、校長から各卒業生に卒業証書が渡されていき、そして俺が校長から卒業証書を受け取る番がやって来た。

 卒業証書を受け取る時、校長が小言で

「早くいなくなりやがれ!このクソ問題児が!!」

と言ってきやがった。

 まー、そう言われてみると確かにいろんな問題を起こしバカなことをやらかしまくっていましたからね。

 特に、3ヶ月連続遅刻の罰で校長室を掃除していた時に滑って転んで校長が大事にしていた壺(つぼ)を割ってしまったり、放課後の時にクラスの男子数人と野球をして遊んでいた時に、偶然打てたボールが校長の愛車のフロントガラスにブチ当たって破損させたこともありましたからねー。

 だがそのようなことなど一切気にせず俺も小言で

「うるせー!さっさといなくなってやるよ、このハゲカッパが!」

と言い返した。

 

 


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学生時代(小学生編)36

 校長は

「おらよ!」

と卒業証書を俺の両手に強烈に叩きつけて渡してくれやがった。

 本来なら

「くそーっ!!あのヤロー!!」

と腹が立ち殺してやりたい気分になるのですが、もう二度と会うことがない(と言うか会いたくねー)人物なので気分を抑えることにしました。

 卒業証書授与が終わった後、全員で校歌を歌い、そして卒業式が終わりました。

 卒業式が終わり家に帰ろうとしたらノドカさんが俺の所に走ってきて

「ハアッ、ハアッ・・・。よかった。健志郎君が無事に退院できて・・・。退院おめでとう!でも演劇の公演の時は本当にごめんなさい。私のせいで入院する事になってしまって・・・」

と謝ってきた。

 でも俺は

「いや、いいんだよ!別にノドカさんが悪いわけじゃないんだし・・・・。それにあの時、俺はなんとしてでもノドカさんを助けたかったから・・・」

と少しテレながら言った。

「あ、ありがとう・・・・」

ノドカさんは顔を赤くしながらお礼を言っている。

 こういう場面にはあまりにも弱い俺なので

「それじゃ・・」

と言ってこの場を去ろうとするとノドカさんは

「待って!健志郎君に質問しておきたかったことがあるけど、いいかな?」

と言って俺を引き止めた。

「いいよ。なんなりと」

ついスンナリOK(オッケー)してしまう俺。

『いったいノドカさんは何を質問してくるのだろう?』

 そう思っていたらノドカさんが

健志郎君の将来の夢は何?」

と唐突(とうとつ)に質問をしてきたのだが

「俺の夢は将来誰もが認めてくれる一人前の人気者になることだよ!この学校では夢を叶えることができなかったけど中学に入ってもあきらめずこの夢に挑戦し頑張って生きていくからね!!」

と答えた。

「素敵な夢ね。頑張って!」

ノドカさんが笑顔で励ましてくれた。

 その時ノドカさんを見かけた亜美さんが

「あっ、ノドカちゃん一緒に帰ろうよ!あら?須賀君もいたんだ?それにしてもよく退院できたわね。しぶとさだけはゴキブリ以上ね!ま、いいわ。それより、これ以上ノドカちゃんにつきまとわないでよね!私たちは来月から広島市内でも有名な中学から大学までのエスカレーター式のエリート学園である女子校に通うのだから。私とノドカちゃんは先月その学園の入学試験を受け見事に合格し、その女子校に入学することになったのよ!」

 

 

 

 

 


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学生時代(小学生編)37

と自慢をし

「ま、アナタもいつまでもバカをやりまくっていないで私たちを見習いなさい!じゃあね!」

とイヤミも言いながらノドカさんの手を引っ張って去っていくのだがノドカさんは

「じゃあね健志郎君!また、いつの日か会おうね!」

と笑顔で言いながら亜美さんと一緒に去っていった。

 では俺も帰ろうとしていた時、岩鉄先生が殺人鬼みたいな顔(ツラ)をして

「すーがー!!キサマー!!校長に向かってハゲカッパと言ったそうだなー!今日という今日はもう許さんぞ!貴様の小学生生活の最後に貴様の腐りきった性根を今度こそ叩きなおしてやるわー!!」

と大怪獣ゴジラさん以上に吠えまくりながらこちらに向かって来ております!

「うーわー!ヤベー!捕まったら、ぜってー(絶対)殺されるー!!」

俺は急いで逃げた。

 アニメ及びマンガのドラえもんに例えれば俺がのび太君で岩鉄先生がジャイアンみたいです!

 必死の思いで逃げて逃げて逃げまくり、なんとか岩鉄先生から逃れることができた。

 その後、俺はゆっくり走り

「これからも夢に向かって頑張って生き抜いていくぞ!」

と空に向かって大きく叫びながら家に帰っていった。

 こうして俺の小学生時代は幕を下ろし激動の中学生時代に突入していく・・・・・。



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