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学生時代(小学生編)1

 19XX年、広島県東広島市西条町内にある家に一人の男の子が生まれた。その男の子こそ、この俺、須賀 健志郎(けんしろう)(仮名)であり、一般人より9999兆9999億9999万9999倍不器用で、全く無能で、何の取り柄(え)もなく、救いようがない人物なのである。

 こうなると、俺当然、人間失格だし、社会的にも人生的にもアウトだね!・・・。テヘッ!
 その俺には一つ年上の兄、堅一(けんいち)(仮名)と二つ年下の弟、健太(けんた)(仮名)がいて、兄弟の中で俺が一番出来(でき)が悪い人間なのだが、そんな俺にも夢がある。その夢は、いつの日か周囲の人達に尊敬され、一人前の人間として認めてもらえる人気者になりたいことである。しかし、このような夢を抱き、小学校に入学して間もなく、その夢は見事に打ち砕かれてしまう。その原因は当然、俺自身にありまくりなのだが、堅一兄さんにもある。

 なぜなら堅一兄さんは、勉強は超優秀、スポ―ツも人一倍万能だったので、既(すで)に学校内の人気者になっていたからだ。それに比べ、俺は、のび太(ドラえもんより)君より更に頭が悪く、スポーツも全然ダメダメだったので、学校内の生徒たちから、超優秀な兄(賢一)と超無能な弟(俺)での差別扱いを受けまくっていたので、よく上級生たちや同級生たちにイジメられまくり、クラスの女子たちにも嫌われまくった。このような学生生活を約三年過ごしていき、小学四年生になったのだが、俺は相変わらずイジメられっ子に変わりなかった。

 そんなある日、学校内のみんなを見返してやれるかもしれないチャンスがやってくる。そのチャンスは、体育の時間に行われていた長距離走にあった。

 今まで周囲のイジメに耐えてきたせいか、いつの間にか忍耐力と根性が人一倍身に付いていた。それに恐ろしくて嫌な上級生たちに毎日よく追いかけられ、逃げて、逃げて、逃げまくっていたおかげで脚力(きゃくりょく)もかなりパワーアップした。             

 スタート3分前。 

「嫌だな。長距離走かよ。どーせ、俺がまたビリで学校内の笑いものになるんだろうな。よーし、どーせ、ビリになるなら、ビリになるのなら、ビリの前のランナーには、なんとしてでも追いついて、そのランナーにタックルでも決め込んでやって、ビリの道連れにしてやる!!」

俺はヤケクソな気持ちになっている。そしてスタート直前(ちょくぜん)になり、6年生全クラスの体育を担当している鬼教師、岩鉄(がんてつ) 岩男(いわお)(仮名)先生が 

「お前たちが走るコースは、授業前に説明した通りだ。最後は、学校のトラックを一周してゴールするように。ゴールした者から休憩に入っていっていいぞ。ただし、コースの途中で走れなくなったら、ゆっくり歩いても構(かま)わんから、なんとしてでもゴールするように。距離は約2キロ近くはあるからな。俺はスタートの合図をかけたら先に車で学校に戻って、お前たちがゴールしてくるのを待っているぞ。それでは、位置について、ヨーイ、ドン!」

 スタートの合図をかけ終えると、岩鉄先生は車に乗り、学校に戻っていく。

 スタートして間もなく

『なんとしてでも、独りでビリになるのだけは防いでやる!とにかく、独りぼっちでのビリになるのは、ぜったいイヤァ!!』

 俺は、こんな気持ちになりながら、必死に無我夢中(むがむちゅう)で走り続けていく。

 無我夢中で走り続けていたせいなのか、いつのまにか、既(すで)にトップを走っていることに全然気付いていない俺。

 そして学校にたどり着き、残り約20メートルのところで3人抜かれ、4位でゴールした。


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学生時代(小学生編)2

「驚いたな。2クラス合同で50人いる男子の中で、まさかお前が4位でゴールしてくるとは。そして惜(お)しかったな。もう少し走る距離が短かったら、お前がトップだったな」

岩鉄先生は、ものすごく驚きながらも俺の健闘を称(たた)えている。

ハァハァ息を切らせながら

「先生、俺、周回遅れでのゴールですか?」

とボケをかますと岩鉄先生は両手で俺の顔の両ホッペを平手打ち(ビンタ)の勢いでバシーンと叩き挟(はさ)み込み、更に俺の両ホッペをグイグイ強く引っ張りまくり

「アホか、お前はー!!!!なに寝ぼけたことを言っとるんだー!!なんで約2キロの距離での長距離走のゴールが周回遅れでのゴールになるんじゃー!!!まさかお前、本当に寝ぼけて走っていたのではあるまいな?お前、脳みそ生きとるんかー?大丈夫かー!」

と怒りながら問い詰(つ)めてきた。

 岩鉄先生の強烈な怒りと体罰に耐え切れなくなった俺は涙をボロボロこぼしながら

「うぎゃああああ!!!イデデデデー!!!とりあえず、俺の脳みそは生きているが、俺の両ホッペが大丈夫じゃねー!!!」

 と反論すると、岩鉄先生はフーッとため息ついて、俺の両ホッペから両手を離し

「よく見てみろ。お前を抜いた3人の顔つきを。まるでハトが豆鉄砲でも食(く)らわされたかのような顔つきになっているだろう。それほど、アイツラにとってはお前の走りが、あまりにも驚異的(きょういてき)だったということだ」

と語(かた)った。この時ボーとしながら岩鉄先生の語りを聞いている俺。

 そして元気よく手をあげて

「はい、先生、質問があります!」

と質問をすると、岩鉄先生が気疲れした表情で

「何だ?」

と言って、とりあえず俺の質問を聞こうとしてくださったので

「ハトって、豆鉄砲を食らう生き物だったのですか?」

と質問をした。すると、岩鉄先生は再び両手で俺の顔の両ホッペを平手打ち(ビンタ)の勢いでバシーンと叩き挟み込み、更に強烈に俺の顔の両ホッペをグイグイ引っ張りまくりながら

 「お前、マジで脳みそ生きとるんかー?ハトが豆鉄砲をくらうという意味は、ものすごく驚いているという意味なんじゃあああ!こんなくだらん質問をしているから、いつも、お前の成績はクラスの中で最下位どころか、学年の中でも最下位なんだぞー!!!もっと、しっかりよく勉強しろー!!!分かったかー、このクソバカちんがー!!!!!!」 

とのび太君がいるクラスの担任の先生以上の勢いで、怒鳴(どな)り散らしてきやがった。

 また涙をボロボロ流しまくりながら

「あじゃぱあああー!!イデデデデー!!!一応なんとか俺の脳みそは生きているが、今度は両ホッペが大丈夫じゃどころか耳も鼓膜(こまく)が破れそうでヤベー!!」

と再び反論をすると、岩鉄先生は疲れ果てた表情をし、俺の両ホッペから両手を離した。

「もういい!お前を相手にするのは疲れるわ!もう休憩に入れ!!」

岩鉄先生は俺を放(ほう)っておいてゴールライン付近に向かって行った。

「クソー、あんニャロー(あの野郎ー)。よくも俺の両ホッペを強烈に引っ張ってくれやがるどころか、大声で怒鳴(どな)りやがってー!!近くにバズーカ砲かミサイルランチャーでもあったら、撃ち殺して差し上げてーぜ!!」

この時、すごく不快(ふかい)な気持ちになり、ウルトラマンか仮面ライダーに暗殺依頼をして、岩鉄先生を暗殺してもらい、岩鉄先生を地獄へ送って差し上げたい気分にもなった。

 


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学生時代(小学生編)3

 尚(なお)、ウルトラマンに暗殺依頼をする場合

「この人(岩鉄先生)、正体は超極悪怪獣なので、必殺のスペシウム光線で撃破して」 

と暗殺依頼をし、仮面ライダーに暗殺依頼をする場合

この人(岩鉄先生)、正体は超極悪怪人なので、必殺のライダーキックで爆破して」

暗殺依頼をするだろう。

 只(ただ)、暗殺依頼料金に関しては、俺はボンビー(貧乏)なので、一人につき1円で支払うのが精一杯ではあるけれど、荒れ狂いまくる大海のように心が広い彼らなら、笑ってその料金で暗殺依頼を引き受けてくれるでしょう。

 しかし、この世界にはウルトラマンや仮面ライダーは存在していないので、岩鉄先生を暗殺することは出来ません!仕方なく岩鉄先生を殺してやりたい気持ちを捨て去り、不愉快な気分になりながら休憩に入った。

 こうして体育の授業は終了したのだが、この授業の出来事はあっという間に学校中に広まっていった。それ以来、あまり周囲の生徒達からバカにされることもなく、嫌な上級生達からのイジメもなくなっていた。そして約2年の年月が経(た)ち、小学6年生になった。

 小学6年生になり、とりあえず、なんとか夏休みまでは俺は平和(?)に暮らしていた。

 夏休みに入ると、毎年の恒例行事で、小学6年生は7月下旬で、キャンプ合宿を広島県内にある山の合宿場ですることになっています。

 キャンプ合宿の日になり、俺は雑用係になってしまったので、ものすごく忙しかった。なにしろ、先生たちや、いろんな奴等(キャツラ)が、あれをやれ、これをやれという感じで、いろいろコキ使いまくってくれやがりますからね。そいつらから、労働料金をもらわないと割りに合わないぐらいです!あれもこれもやっているうちに、空はもうすっかり暗くなっていて、既(すで)に晩飯の時間になっていた。晩飯のメニューはカレーで、そのカレーは、各クラスの女子たちが個人で料理していました。そして、そのカレーは各クラスの男子がクジを引いた番号によって引いた番号のカレーを、そのカレーを料理した女子と一緒に食べるビックリイベントになっている。

 クジを引き終えると、クジの番号を見ながら、その番号のカレーとそのカレーを料理した女子を捜しまくっていき、そして遂(つい)に見つかりました。

 俺が引いたクジの番号のカレーを料理したのは、クラス1どころか学年1の美少女で、クラスメイトでもある相原 和(ノドカ)(仮名)さん(いやー、アイドル顔負けかもしれん)でした。更にノドカさんは、成績優秀で、テストは常に学年内トップでスポーツも万能、スタイル及び性格もよく、まさに完璧人間のような女の子である。そんな彼女と俺を比べたら、彼女が月で俺がゴミ〔電子顕微鏡(でんしけんびきょう)でよく調べないと見えない位の大きさのゴミ〕です。 

 それ故(ゆえ)、彼女は俺にとって断崖絶壁(だんがいぜっぺき)に咲いている高嶺(たかね)の花のような存在でもあります。

 だが、そのようなことはまったく気にせず、只、単にウルトラスーパーハッピー&ウルトラスーパーラッキーな気分になっている俺なのだが、この後、地獄に堕(お)ちた状態に陥(おちい)るハメになるとは、まだ知るヨシもなかった。

 そして、いよいよ、ノドカさんのカレーが食べれる時がやってきます!!!!

「ああ、俺、もう死んでもええわ・・」

俺は、うれし涙を流しまくりながら幸福な気持ちになり、天国にいる状態にもなった。

 ノドカさんは天使のような笑顔で

「はい、食べて!」

とニッコリ微笑(ほほえ)んで言ってくださります。

 

 


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学生時代(小学生編)4

「はい、いただきまーす!!」

俺はバチーンとしっかり合掌(がっしょう)し、ノドカさんのカレーをガツガツ勢いよく食べまくる。その時、時間が止まり、そして静かにカウントダウン(秒読み)が始まる・・。

 3、2、1、ファイヤー!!!!

 この時、大怪獣ゴジラさんにも勝るとも劣らない炎を吹き出し、山全体を大火事にさせてしまうほどの状態に陥(おちい)った。おとぎ話のカチカチ山に例えれば、ノドカさんがタヌキに火を点(つ)けるウサギ役で、俺がウサギに火を点けられるタヌキ役であリます。

 顔色が真っ青になり、涙(注:うれし涙ではありません)を流しまくりながら

「あのー、相原さん。すみません。一つ質問してもよろしいでしょうか?」

とノドカさんに問(と)いかけました。

「はい、なんでしょう?」

ノドカさんは再度天使のような笑顔でニッコリ微笑(ほほえ)んで俺の質問に答えようとしてくださったので

「のび太君より頭が悪いワタクシ(私)が聞くのもなんですが、このカレー、一度、味見(あじみ)はしてみたのでしょうか?」

と質問をしました。

「えっ?料理って一度味見はしないといけないの?」

彼女は、まるで何も知らなかったかのような感じで返答(へんとう)。

『ファッ!?マジかよー!?』

こんな気持ちになり、呆然(ぼうぜん)とする俺。その時、ノドカさんの大親友で、俺とノドカさんのクラスメイトでもある平川 亜美(あみ)(仮名)さんがやってきました。ちなみに亜美さんも、ノドカさんと同じ位美少女で学業も運動能力もノドカさんに匹敵するほどです。おまけに彼女たちの仲は、親友以上恋人未満(?)の関係にあります。そんな彼女たちの仲に俺なんかが割り込んで行ったら、彼女たちの手によりこの世にサヨナラをしてお別れしなくてはいけなくなります。では亜美さんの紹介を終え話を戻します。

 俺とノドカさんのところにやってきた亜美さんは

「あっ、私もノドカちゃんのカレーを食べる-!!」

と言って、ノドカさんが料理したカレーを一口(ひとくち)食べてしまいました。

 亜美さんは食べた瞬間ヨロめきながら

「うう、あの子(ノドカちゃん)のカレーが、こんなに辛いハズがないわ・・・・・・・・。分かったわ!アナタ私の大事なのどかちゃんに嫌がらせをするために、ワザとノドカちゃんのカレーに激辛スパイスでも入れたのでしょう!」

と訳(わけ)が分からん言いがかりをつけてくださいました。

「えええええええええええーっ!!!!!!!!!!?」

 当然、ものすごく驚きます。

『正直言って、そりゃないだろう!!』

という感じで亜美さんにツッコミを入れたかったのですが、100%亜美さんに返り討ちに合わされるのがオチなのでやめておきました。

「須賀君はそんなことはしていないよ!悪いのは私だよ!」

ノドカさんは俺をかばおうとしたのだが、亜美さんは

「あなたは、黙(だま)っていて!!」

と言って全(まった)く聞く耳を持ってくれません。

 このままでは非常にマズイと判断したので

 


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学生時代(小学生編)5

「あー、そうだよ!相原さんが作ったカレーに、俺が激辛スパイスをワザと入れてやったんだよ。学年一の美少女か何かは知らんけど、いい身分になっているようだったから、少し困らせてやろうと思ってイタズラしてやったのさ。グヘヘヘヘヘヘヘヘヘー!!!!!!」

とワザとウソを言って、悪魔将軍(キン肉マンより)さん以上の悪魔的な高笑いもし、立派な悪魔的存在を演じてみせた

 だが、その行為が仇(あだ)になってしまう。

 俺のウソを真(ま)に受けた亜美さんは、そのウソを全クラスに伝えていく。その結果、罰(ばつ)として公衆の面前で、ノドカさんが作った超激辛カレーを俺一人で全部食べなくてはいけないハメになる。もちろん、各クラスの先生たちにも伝わっていたのだが、なぜか保険医の武井 美樹(みき)(仮名)先生だけには伝わっていなかった。

  その後、クラスの男子たちに拉致(らち)され、公衆の面前に連れて行かれる俺。そこには、ノドカさんが作った超激辛カレーと飲み水が用意されている。

 公衆の面前で、ノドカさんが作った超激辛カレーを食べようとする前、岩鉄先生や美樹先生たちが、ノドカさんが作った超激辛カレーを試(ため)しに一口(ひとくち)食べたのだが、あまりの辛さに耐え切れず、食べたカレーをすぐ吐(は)き出し、水を飲みまくっていた。

 そんな岩鉄先生たちの姿を見て、顔色が青ざめてしまい、この場から逃げようとした。

 すると全クラスの生徒たちが

「食ーえ、食ーえ、食ーえ、食ーえ、食ーえ、食ーえ、食ーえ、食ーえ、食ーえ」

食ーえコールを起こしてくれやがったので

「分かったよ!分かりましたよ!!食べればいいんでしょ!!!!食べれば!!!!!!!!」

と大声で吠(ほ)えた。

 いざ食べようとした時

「嗚呼(ああ)、サヨウナラ、我が人生。最後は、どのようなカタチで俺の人生を終わらせようかな?矢吹(やぶき)ジョー(明日のジョーより)さんみたいに『燃え尽きたよ、真っ白な灰に』と言って真っ白な状態で座り込んだまま死亡するか、あるいは、世紀末覇者拳王(せいきまつはしゃけんおう)でおられるラオウ(北斗の拳より)さんのように右腕を上げながら『我(わ)が生涯(しょうがい)、一片(いっぺん)の悔(く)いなし』と大声で叫んで同じく真っ白な状態で立ったまま死亡するか、うーむ、迷ってしまうぜ」

とブツブツ独(ひと)り言(ごと)を言いながら、いろいろ考え事をした。

「何をしているの?早く食べなさい!!」

亜美さんが、スピーカーで超大声で怒鳴(どな)り、急(せ)かしてくださいます。

「えーい、こうなりゃヤケだー!!南無阿弥陀仏(ナムアミダブツ)、俺の人生!!」

このように吠(ほ)え、超ヤケクソになり、ノドカさん特製超激辛カレーを食べ始めた。ちなみにカレーに水は付き物なので、水を飲むことが許されているのが、せめてもの救いだ。

 こうして、地獄(あの世)への道が開かれる。

 でも今にして思えば、ノドカさんの特製超激辛カレーを食べる前までは天国にいた状態で、そのカレーを食べた瞬間から地獄に堕(お)ちた状態になってしまったのですがね。とにかく俺は、猛スピードで食べ続けていき、吐き出しそうでマジでヤバイ状態になった時は急いで水を飲みまくった。

 そして、なんとか全部食べ終えることが出来た。この時の俺の顔の表情は既にゾンビのように死んでおり、いつ死んでもおかしくない状態になりかけていた。

 徐々(じょじょ)に意識が薄れていく中

「神様、仏様。先ほど食べる前までは死んでもええわと思っておりましたが、やはり、まだ死にたくないです。この世に、まだ俺を居(い)させてください。お願いします!!!!!!」

 

 



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