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プロジェクト

災害対策部

2011年の東日本大震災をきっかけに始まった災害対策部の活動は4年目を迎え、8月に神戸で行った8ミリフィルムの洗浄ワークショップが新聞で報道されたことにより、ビデオテープの洗浄のご相談が2件寄せられた。内1件は一般にボランティアを募集して作業を行い、年度内に持ち主に返却することができた。同時に、この作業を通じて必要になったビデオテープや機材の寄贈をTwitterを通して呼びかけた。同月から、災害対策部の主要メンバーがカンボジアで1年間の研修を行うことになった。研修期間中は日本国内での活動が制限されるため、9月から2015年8月までは、コガタ社の中川望が中心となって災害対策部の業務を行うことになった。これまで同様、月刊メールマガジン『メルマガFPS』で活動報告を連載し(「災害対策部」経過報告)、チラシ配布なども継続して行った。

 

〈2014年度 活動カレンダー〉

5月:ラオス人民民主共和国の首都ヴィエンチャンで開催された〈東南アジア太平洋地域視聴覚アーカイブ連合=SEAPAVAA〉の第18回年次会議に、災害対策部の主要メンバーが個人参加
6月:恒例の防災・避難訓練(参加者2名)

8月:神戸・新長田の震災学習-映像資料篇(於・神戸市立地域人材支援センター)にて8ミリフィルムの洗浄ワークショップを実施(参加者12名)、第9回映画の復元と保存に関するワークショップ(於・京都府京都文化博物館)内のライトニングトークにて発表

11月:VHS-Cテープのボランティア洗浄ワークショップ(於・コガタ社事務所)を実施(参加者4名)

 

〈被災した映像資料の洗浄作業〉

VHSテープ  2本

VHS-Cテープ  10本

 

〈映画保存協会 災害対策部 問い合わせ先〉

E-mail sos@filmpres.org

電話:03-3823-7633/FAX:03-5809-0370


最終更新日 : 2015-05-20 10:28:57

文京映像史料館

「文京映像史料館(Bunkyo Film Archive, BFA)」とは、地元・文京区ゆかりの動的映像資料を保存すべく始動させたプロジェクトである。BFAは、米国に本部を置く動的映像アーキビスト協会(AMIA)を通して世界の地域映像アーカイブ関係者と交流を深めつつ、国内の地域映像アーカイブおよび視聴覚ライブラリーに関する調査も継続してきた。その取り組みの一環として、文京区の「映像資料調査・保存事業」を担うことになり、過去に区内において計 9 回行った巡回DVD上映会「フィルムに残る文京のくらし」には多くの区民が来場した。2012 年度まで区の事業を担当する職員を複数雇用していたが、2013 年度以降は事業が縮小され、「文京区地域映像資料制作業務」となったことから、再びボランティア・スタッフによる活動に戻した。

 

これまでの研究成果は、一般社団法人地域生活研究所からの助成を受け、「地域のフィルムアーカイブに関する研究」としてまとめることができた。その要旨は同研究所の「まちと暮らし研究 No.21」に掲載予定である。

 

2014年度は、地域映像の探索・調査・デジタル化を継続すると共に(1名の所有者の映画ルム計5本を調査の上デジタル化し、同所有者の23本に加え、その他2名の所有する約100本の映画フィルムを調査中)、過去4年間に文京区がデジタル化した映像資料の目録化およびテーマ別6種DVDの制作を行った。これによって、資料の貸出しを可能にするための「目録」を整備するという目標が達成できた。

 

さらに、アーカイバル・フッテージを利用した作品例として、DVD「フィルムに残る文京の記憶 1 ぶんきょうの四季」(約20分)を制作した。制作過程において、デジタル化した資料の二次使用の可否が明確になり、二次使用可能な映像資料の中にも区が不適切とみなす場面が多く含まれることが判明した。


なお、2014年11月、都内で同種の取り組みを行う実務者とのネットワーク強化を念頭に、台東区映像アーカイブの中村洋子氏、あだち8ミリフィルムアーカイブの三好大輔氏、北区協働事業「フィルムアーカイブによる街おこし」の足柄翔太氏をお招きし、活動報告会(シリーズ「地域で残 そう映像史料」)の第4回をお茶ナビゲートで開催した。

資料のさらなる提供を呼びかけるため、来年度はこれまで以上に広報活動に力をいれていきたい。


最終更新日 : 2015-05-31 22:16:37

ホームムービーの日 日本事務局

第12回ホームムービーの日は、2014年10月18日を中心に以下の国内18会場で開催された。延期になっていたHMD弘前は年明け1月に開催した。

 

札幌、弘前、仙台、新潟、川越、長野、東京6、大阪2、京都、神戸、宝塚、松山 *内、未登録4会場あり

 

米国のNPO法人ホームムービー・センターは毎年〈今年の一本〉世界篇を公表している。日本からはHMD弘前2011(青森)の〈今年の一本〉『50年 夏泊半島ドライブ』に続いて、HMD飯綱2013(長野)で上映された小林造道氏の『サホヒメ』(S8/カラー/サウンド/撮影年不明/約50ft. 4分)が選ばれた。この作品はCHMのウェブサイトから閲覧可能になっている。

 

『サホヒメ』解説:5歳児の男女が交流する場面を描いた神話のような映像詩。とても可愛らしいお話。音声はクラシック音楽が流れるのみ、映像になくてはならない効果を生みだしている。細部にまでこだわった丁寧なつくりの映画。(世話人:高野あゆの)

 

*『サホヒメ』はHMD今年の一本2012-2013DVDにも収録されている。

 

月刊メールマガジン「メルマガFPS」において、11月に【HMD日本事務通信】を復活させ、第14〜17号まで掲載した。メルマガでの告知等を経て、寄贈者の許可を得た上で関連機材を「ホームムービーの日」の世話人に譲渡している。譲渡については今後も継続していきたい。2015年2月8日(日)には第11回ホームムービーの日 世話人会議が神戸映画資料館で開催された。今後も世話人会議等の機会に資料提供への協力を呼びかけていきたい。以上


最終更新日 : 2015-05-31 22:04:53

翻訳・映画保存資料室・その他

翻訳

 

第9回映画の復元と保存に関するワークショップ(8月)のライトニングトーク全15件の内5件の発表に英訳を添えてHPに採録した。東京国立近代美術館フィルムセンター展示室のパネルの英訳も継続して行っている。

 

映画保存資料室

 

会員が持ち寄った映画保存を学ぶための資料を中心に目録を作成し、閲覧可能にしている。2014年度は53件の資料を新たに加えることができた。
 
所蔵資料件数 2013年度末:1,513 → 2014年度末:1,566
 
ユネスコ〈世界視聴覚遺産の日
 
相曽晴香デザインによる2015年のカレンダーを制作し、「ホームムービーの日」の世話人や支援者(寄付者)を中心に配布した。
 

 

 

その他

 

「キープウェル」の販売終了を受けて、「家庭でもできるフィルム保存の手引き」(A4版)を改訂した。また、全国の視聴覚ライブラリーの簡易的な調査を継続して行っている。 「映画の里親」作品は、夏に〈ラピュタ阿佐ヶ谷のモーニングショー 戦前日本SF映画小回顧、秋に京都国際映画祭 サイレント映画特集 – 日本喜劇映画の神様 斎藤寅次郎および仙台短編映画祭2014 プログラムI/フィルムは生き続ける、そして冬に豊岡劇場 プレオープニングイベントで上映の機会を得た。


最終更新日 : 2015-05-31 22:04:28