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◇原形不定詞

 

 

 

さて最後に原形不定詞が使われる場合を紹介しますが、原形不定詞はto不定詞に比べ用法というか、出てくる場面が限られています。原形不定詞も含め、動詞が原形で出てくることが動詞の他の語形と比べて珍しいので、“原形を使う表現”などと頭のなかでまとめて整理してもいいほどです。いかにも試験対策的な整理の仕方ではありますが。

 

ここでは受験英語で有名な存在である使役動詞と知覚動詞を紹介します。

 

 

 

その前にまず第5文型という文のかたちについて。

 

学校では英文を5つの種類に分けた学者の考え方に沿って英語の学習をしていますが、5つの中でもSVOCの第5文型は重要です。覚えておくべきことは 後ろのOとCの間に主語・述語関係があるという点。SVが主述関係なのは当たり前ですが、OCも「OはCだ、OがCする」という関係になっています。

 

 

 

He ordered me to shut the door.

 

S      V   O      C

 

(彼は僕にドアを閉めるよう命令した。)

 

 

 

「彼は(S) ~を命令した(V)」でまず一対。「私が(O) ドアを閉めること(C)」でもう一対。例文は短いので文型も見やすいですが、長文の中で修飾語句がたくさん付いた英文の場合には、例えばSVOCのSとCを誤って結んだりして「SはCだ」などと主述のセットを間違えないようにいしないといけません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

使役動詞

 

 

 

make 

 

have  +  人(物) + 原形

 

let                  

 

get   +  人 (物)  + to do

 

 

 

 

 

My company makes us work overtime.

 

 

 

I will have him call you back.

 

 

 

My parents won't let me date until I am 20.

 

 

 

How can I get my husband to stop drinking too much?

 

 

 

 

 

他の人に何かさせる/してもらう/さしてあげる場面で使う動詞のグループをまとめて『使役動詞』と呼びます。他の人がからんでるのでSVOCの第5文型をよく使います。他の人に何かさせようと働きかければ広い意味の使役動詞で、この動詞のグループはもっと広いはずですが、ここでは上の4つを扱います。他人に「~させる」と言っても、強制的に「させる」ものから、許可して「させる」ものまであります。

 

 

 

上の表を見ると make, have, letを使ったときはCの部分が動詞の原形になっています。受験で『使役動詞』・『知覚動詞』と言えば、この部分が原形であることを覚えるためのコーナーです。一番下のgetだけto不定詞が続き、この中で見ると仲間はずれに感じるかも知れませんが、実際は逆で、原形が続くmake, have, letが数で言えば珍しい存在です。いろいろな動詞が第5文型を作りますが order 人 to ~もwant 人 to ~も~ask 人 to ~もtell 人 to ~to不定詞がきます。

 

 

 

 

 

make・・強制的にさせる意味を含む場合があります。(強制の含みがないときにも使います。)

 

 

 

My company makes us work overtime.

 

(うちの会社は残業させる。)

 

 

 

 

 

 

 

have・・強制でもないし、Oがそれをやりたいわけでもない。それをやるのがOの役割、やって当然という場合などに使います。

 

 

 

I will have him call you back. 

 

(彼に折り返し電話させます。)

 

 

 

 

 

let・・Oがそれをやりたいときに「~をさせてあげる」という訳になることがあります。Oがやりたいという含みがない時にも使います。

 

 

 

My parents won't let me date until I am 20. 

 

(親が私が二十歳になるまでデートさせてくれない。)

 

 

 

I won't let you die alone.

 

(君を一人では逝かせない。)

 

 

 

 

 

 

 

get・・Oがそれをやるのが当たり前でも何でもないけど、SがOにそれをして欲しくて働きかけるときなどに使います。頼んでかも知れないし上から命令してかも知れません。

 

 

 

How can I get my husband to stop drinking too much?

 

(夫の飲みすぎをどうやって辞めさせればいいのか..)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知覚動詞

 

 

 

see

 

watch    +   人(物)       原形  

 

hear

 

   :

 

 

 

 人が~したのを見る/が見える/聞こえるなどの構文を作る動詞のグループを『知覚動詞』と呼びます。「OがCするのを~見る/聞く」ということなので、SVOCの第5文型を作ります。ここでもCの部分が原形になっています。

 

 

 

I watched him get out of the car. 

 

(彼がその車から出てくるのを見た。)

 

 

 

I never heard them argue. 

 

(彼らが言い争ってるのを聞いたことがない。)

 

 

 

※上記の使役動詞、知覚動詞以外でSVOCのCの部分が原形になる動詞としては、helpも覚えておいてください。(helpの場合はCにto不定詞がくることもあります。)

 

He helped her carry a heavy bag to the bus station.

 

(彼は彼女が重いカバンをバス停まで運ぶのを手伝った。)

 

 

 

 

 

さていま使役動詞、知覚動詞を見ましたが、ここで一つ言わなければいけないことがあります。それはSVOCの先っぽの部分に来るのは原形不定詞やto 不定詞だけではない、ということです。第5文型のCの位置には動詞の変化形としてはあと現在分詞、過去分詞が入りますので、それは分詞の章で改めて見ていきます。

 


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最終更新日 : 2014-10-03 08:22:34

この本の内容は以上です。


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