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ものさしと秤

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自分だけの、ものさしと秤の重要性。

 ものを計るのに、例えば長さだったらものさし、定規など使いますね。
 一般的に、1mm単位で目盛りが振られており、コインなどの大きさを測る場合は、それをあてて計測します。これがもっと巨大なものの長さを測りたいならどうでしょう。

 例えば、人の身長や、クルマのサイズなどは定規では小さくて測れませんね。そこで、もっと長い巻尺のようなものが必要になります。逆に小さいものはどうでしょう。ミクロン単位のものなどは、もっと細かい目盛りが必要になります。

 このように様々な大きさのものに対して、計測物より、やや大きい程度のものさしが必要となり、すべてにおいて、最適な基準となる目盛りが存在します。

 では人の器や能力を計るには、どうでしょう。やはり、ひとつの基準となる目盛り、ものさしが必要となります。

 例えば、学校の先生などは、生徒の学力を測るのに、学力試験をして力量を測定します。ここでは学力試験が一つの「ものさし」となります。他にも体力測定という「ものさし」もありますね。しかし、その子供がもつ、意欲、社会性、論理感、国際性、自立心などは、精度良く計測できない。それは、大人である教師と、子供である生徒の間において、目盛りの大きさ、幅が異なり、計測できないのです。 見えているもの、感じているもの、知識、経験、すべてにおいて異なる。だから教師は、ある程度、子供視点まで目盛りを調整する必要があります。

 しかし知識、経験については、教師の方が人生経験が長いため、目盛りを小さく出来ますが、子供特有の細かい知識、子供だけが出来る体験などは、より細かい繊細な目盛りが必要となり、大雑把な計測になりがちです。

 また、見えているもの、感じているものに関しては、子供たちの方が大きかったりします。そのため、計測できず、子供の発想を理解できなかったりします。自分より大きなものは計測できないのです。

 さて、ビジネスシーンにおいても人を推し量ることは度々あります。人事採用担当者だったり、査定をつける上司であったりと場面は様々ですが、やはりその人にあった基準のものさしが必要です。

 大体は、自分の感性、知識、経験など自分基準のものさしで計測しますが、この場合も同様で、自分より大きなものは計測できず、また、自分の目盛りより細かい所は大体しか捕らえられないのです。


 また、上記では「長さ」という単位でものごとを測るように例えてますが、実際、ものの見方は、重さ、質量など様々あるわけで、ある一つの単位だけでみていると本質的な長所、短所が見えなかったりします。つまり人を評価するに当たっては、種々の引き出しをもった人材でないと、精度良く評価できず、誤解を招いたり、理解できなかったり、感情論など不確定な要素が誤差として乗ってくる訳です。そうなると、毎回、評価結果が異なり、それに伴い、貴方の信頼も失うでしょう。

 自分の中で、様々な基準計測器を作るべき

 私ならそう考えます。