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良い忍耐、悪い忍耐

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良い忍耐、悪い忍耐。

 今は我慢のとき。じっと耐える時期。不景気、氷河期、と時代が悪い、時期が悪いと何かと耐えることが要求させる今日この頃。

 あらゆることに耐えていかなけらばならない厳しい時代です。そんななか、ビジネスにおいての「忍耐」という言葉について、ちょっと考えてみましょう。

 ビジネスにおいては、上司、顧客、会社の習慣、ローカルルールなどからの理不尽な要求がつきつけられ、対応していかなくてはならないことも多々あります。

 そんな中で、今は耐えてくれ、ここは我慢してくれ、と言われる場面も多いかと思います。

 また逆に、発言することもあるでしょう.

 
 さて、普段意識しないで、言葉を受け取ったり、発言していると思いますが、この言葉の真意は何でしょう。

 一つは、

 ここは耐えてくれ=貴方一人や、我々の能力じゃどうにもならないから、何をやっても改善はしないので諦めてくれ。 ≒どうせ出来っこない、何をやってもムダだから、行動しないでくれ、発言をしないでくれ。

 という諦め。放棄宣言。

 ここは耐えてくれ=貴方一人や、我々の能力じゃ、今は動いてもリスクを伴う、チャンスが来るまで、準備して待っていてくれ。 ≒守りを固めながら、環境の変化を細かく観察し、用意周到に行動の準備、情報収集などをしていてくれ。

 という準備期間。

 ダメな会社、ダメなビジネスマンは前者の忍耐によく遭遇するため、境遇をより良く改善していくことを穂放棄し、チャンスが転がってきた場合でも、つかむことが出来ず、チャンスを蹴飛ばしてしまいます。

 もちろん、後者の会社、ビジネスマンは、起死回生を狙い、ちゃくちゃくと策を錬り、攻撃準備を整えているので、現状、不況の影響でダメージを受けていても、得られるチャンスは丁寧に拾い上げます。




 不況という海をやせ我慢して潜水しても、息継ぎというタイミングチャンスを逃すと死んでしまいます。忍耐を効率よく持続させるには、実に戦略的な要素、計画が必要であり、そのような思想に伴っていない忍耐は、ただの我慢比べにすぎないのです。

 今は耐えてくれは、準備期間と心得よ。

 私はそう考えます。