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弱肉強食の意味。

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弱肉強食の意味。

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 鰯が鯨の餌食となり、雀が鷹の餌食となり、羊が狼の餌食となる動物の世界から進化して、まだ幾万年しかへていない人間社会にあって、つねに弱肉強食の修羅場を演じ、多数の弱者が直接・間接に生存競争の犠牲となるのは、やむをえぬ現象で、天寿をまっとうして死ぬというねがいは、無理ならぬようで、その実、はなはだ無理である。
--  ウィクショナリー日本語版より

 弱い者が強い者の犠牲になるような、実力の違いが、そのまま結果に違いを生ずる闘争状態の世界。それが弱肉強食という意味です。よくビジネスシーンにも用いられます。

 競争社会において弱いものはすぐやられてしまいます。例えば、学校内ではスポーツや学業の成績がイマイチだと評価も低いですよね。すべてに当てはまるとは言いませんが、やはりスポーツマン、学業ともにできる子のほうが活発であったりします。

 就職活動や社会人においても、ほぼ当てはまります。弱い人はどんどん取り残されていきます。特に超氷河期時代、不景気において弱い人はたくさんいます。サバイバル時代と呼ぶ人もいるくらいです。弱くても生き残る術。強くなるための術。様々なアドバイス、心得がビジネス書で叫ばれています。

 なのでここでは弱者の生き残り術、強者になる為の成長術については省きます。あまり、話題に取り扱われない「食べること」について語ります。

 のたれ死しないように賢く生きる。また自己啓発として、英語、経済、物理、化学、製品知識を学び仕事に活かしていくのは重要です。

 ですが、それだけでは十分とは言えないでしょう。

 強いだけではだめなのです。弱い人間を食らわなくてはならないのです。百獣の王ライオンだって、飲まず食わずに生きていたら、天寿をまっとうして死ぬことすらできず、餓死してしまいます。もちろん、弱者-強者の間でWin-Winの関係を保ち共存できるなら、それが一番いいでしょう。しかし、やはり基本は弱者を取り込むことが生きることにつながるのです。強くなることも重要ですが、生きる基本は食べることなのです。

 ここで大切なのは、私利私欲の為に、弱者を食い物にし、ただ単にむしり取れといってるわけではありません。ライオンが弱い動物を狙い食べるからといって、際限なく狩りつくしてるわけではありません。あくまで必要な部分を補完するために食べるのです。食べたものは、いずれ自分の力の基盤となります。

 さて、これまで日本では誠意という言葉を重要視し「相手だって人間。話せば分かってくれる」ということを一つのビジネスマナーとしてきました。

 もちろんこのような考えも重要です。そのため、立場や利害関係が異なる場においても、弱者側は心を込めて誠意を尽くせば、事情を察してくれることを心のどこかで期待している節があります。

 またそのような場において、強者は、必要以上に空気を読みすぎ、完全譲歩してしまう訳です。これを読んでいる人は、仕事中においてそんなことは無いよ。そんな甘い交渉はしたこと無い。と思われるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか。



 例えば、これは顧客-営業の関係だけでありません。上司-部下、先輩-後輩、開発部-営業部にも当てはまります。極めてビジネスをシビアに考えるのならば、依頼や指示、ちょっとしたお願い事などは、自分の最低妥協点、相手の弱みを考慮しつつ、「大きな要求」から、交渉は始まるべきです。

 もし、自分の方が有利な立場であるにも関わらず、本来の自分の妥協点の近辺に、最初の提案、要求を持ち出したりしてないでしょうか。これは、最初から弱者に対して妥協している、弱みを見せているということです。これでは、窮鼠猫をかむではありませんが、逆に弱者に食べられてしまいます。

 これでは、十分に自分の力を引き出せないでしょう。別に弱者に圧力をかけろといってるわけではありません。気軽な気持ちで大きく頼めば、大きく得ることもあるということです。ダメだったら、少しずつ妥協点にもっていけばいいのです。

 自己鍛錬、自己啓発だけでは強くなるだけです。生きることは食べること、弱肉強食ということを今一度考えましょう。油断しているとそのまま餓死したり、他の人に食べられてしまいます。

強≧弱という発想よりも、弱"肉"強"食"

私ならそう考えます。