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醤油煎餅

醤油煎餅

 

 おつまみに醤油煎餅を食べる。

焦がした醤油の香りが香ばしい一品だった。

 

 今日は地域の道路整備の日。主に草刈りを

する。

 朝起きたら天気は曇り、しかし、台風の影

響で雨が降ってくる確率は、とてつもなく高

い。

 

 案の定集合場所に行こうと車に乗った途端

に、雨が少しパラパラと降り始めた。これは

中止になるだろうと思って、気楽に出かけた。

 集合場所に着くと、まだそれほど人が集

まっていなかった。中止になるであろうと、

たかを括った人が多かったのだと思う。

かく言う私も、朝起きて二度寝してしまおう

と思っていた。けれど地域の中ではまだ若手

の部類に入るので、あまりに適当な事もでき

ないかと思って、一応現場に行ったのだ。

 

 早く中止と言ってくれないかなぁ、と思い

ながら回りの皆と雑談をしていると、役員の

人達が草刈りの決行を告げた。

 雨降りの中ではあったが、やると決まって

しまったのならさっさと終わらせるにかぎる。

幸い雨が降っていると気温が低いので、晴れ

ている時よりも体力の消耗が少ない。故に、

いつもなら二回は休憩を挟むところを、一度

も休憩を入れること無く草刈りを終わらせる

ことが出来た。

 

 草刈りが終わったら、打ち上げの時間。

皆はビールを飲み、飲めない私はジュースで

一杯。醤油煎餅はその時のおつまみだった。

 荒く潰した米粒を焼き上げてあって、歯ざ

わりが野性的な煎餅。全面に醤油が塗られて

いて、塗ってからもう一度焼いたのだろう香

ばしさが心地いい。

 

 いつもは外でそのまま飲んでいるのだが、

流石に雨風が強くなってきていたので、村の

人に場所を借りて一服していた。

 これからの台風の後始末を考えると、少し

気の重い打ち上げでした。

 

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最終更新日 : 2014-09-02 13:42:53

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ラーメン

ラーメン

 

 先日、帰省してきた友人とともにラーメン

を食べに行く。

 

 高校時代からの友人で、今でも付き合いが

あるのはこの友人だけになってしまった。

もともとあまり多くの友人を作れなかった私

だが、彼とはなぜか長い付き合いになってい

る。

 そんな彼が東京から帰省してきた、正月に

も帰ってきていたのだけれど、その時は正月

にもかかわらず、私のほうが都合がつかなく

て合うことは出来なかった。

 

 彼が帰ってきた時は、いつも同じラーメン

屋に食べに行く。大抵の美味しいものは、東

京にあるのだろうけれども、このラーメン屋

のものと同じ系統の味のラーメンは、いまだ

存在しないとのこと。

 そういうわけで、帰省の折には必ず食べに

行くことになる。

 

 ここのラーメンの特徴は、上に乗っている

白菜などの野菜の量と、強い味付け。友人曰

く、科学調味料の味が強いと表現している。

 そしてその強い味に合うのが、みじん切り

のにんにく。これを入れなければ、ここの

ラーメンを食べた気がしないくらい、ぴった

りと合う。

 

 お店の方でもそういう味付けにしているの

だろう、刻んだにんにくは薬味用の壺に満タ

ン入って、テーブルに常備されている。

 まず最初の一口は何も入れずに、それでも

結構にんにくの味がするのだが、少し味わっ

た後、壺からたっぷりとにんにくを入れたす。

 たっぷりとにんにくを入れたら、スープの

味が負けてしまうのではないだろうか、と思

われる人もいるだろうけれど、全く負けるこ

とはない。

 もとのスープの味とにんにくが、お互いを

引き立てあって、もう離れることは出来ない

ような美味しさを楽しませてくれる。

 

 もちろん個人の好みはあるだろう、しかし、

お店の方でにんにくを常にたっぷりと用意し

てあるということは、こうして食べるお客が

大多数なのではないだろうか。

 

 家に帰ると顰蹙を買うこと間違いなしの

ラーメンなのだけれど、こうして食べずには

いられない、地元の味わいです。

 次は正月になると思うけれど、友人がそれ

まで無事に過ごせることを祈ります。

 

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最終更新日 : 2014-09-02 13:42:53

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ご当地ポテトチップ

ご当地ポテトチップ

 

 おやつにポテトチップを食べる。

しっかりとした味わいの一品だった。

 

 今日食べたものは、家族の旅行のお土産に

貰ったもの。ご当地の名物料理の味を再現し

たもので、美味しいものだった。

 再現されていた味は、最近はもう一時の流

行りでは済まなくなってきた、ご当地B級グ

ルメのもの。グランプリで銀賞をとったこと

のあるメニューと、袋に書いてあった。

 

 場所は岡山県の津山、津山ホルモンうどん

の味つけとのことだったが、実物を食べたこ

とがないので、上手く再現出来ているのか全

く判断がつかない。

 再現率はわからないけれど、食べて美味し

いと言うことはよくわかった。裏の材料一覧

を見ていると、味付けの土台はどうも味噌味

となっているように思う。

 

 しかし、ポテトチップになっていると、味

噌で味が付いているかどうかはよくわからな

い。私の舌が鈍いのだろうけれど、甘辛くて

美味しいなくらいにしか分からなかった。

 岡山県の味噌の味もわからないが、もとの

味噌も甘みの強いものなのかもしれない。

味噌が甘めということは、醤油も甘めの仕上

がりなのではないだろうか。それはまた別か

もしれない。

 

 まあとにかく、津山ホルモンうどん風味の

ポテトチップは美味しかった。

 少し難点を挙げるとすれば、味付けが濃す

ぎる感があるのではないかと思う。

 

 普段食べているうすしおのポテトチップだ

と、一袋すぐに食べてしまうのだけれど、こ

のポテトチップは途中で三回休憩してしまっ

た。

 その休憩の度に、2リットルのペットボト

ルのお茶を、三分の二くらいずつ飲んでし

まった。

 

 これは明らかに味の濃さによるものだと思

う、甘くて辛くてポテトチップだけれどご飯

のおかずにもなるような味付け。

 元のうどんも多分ご飯と一緒に食べると、

とても美味しい物なのだろうなと思った。

 

 こうしてお茶をタップリと飲みながら、少

しずつ楽しんだこのポテトチップを食べて思

い出したのが、味噌煮込みうどんについての

某大物ベテラン芸人の話。

 味噌煮込みうどんは確かに美味しいけれど、

夜中に水をガンガン飲むというような内容

だったと記憶している。夜中になるまでもな

く、その場でガンガン水分を求めてしまうの

だから、このポテトチップは非常に味が濃い

のだと思った。

 

 津山ホルモンうどんの味付けは美味しいと

いうことがわかったので、次は本物のうどん

の方を食べたくなりました。

 いいお客さんになってしまいそうです。

 

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ゴーヤ

ゴーヤ

 

 昼食にゴーヤの炒めものを食べる。

爽やかな苦味がいいアクセントになっている

一品だった。

 

 苦いものは普通毒だと思って口から出すも

のなんだろうけれども、ゴーヤは苦くても沢

山食べてしまう。よく考えると、実に不思議

な食べ物だ。

 他に苦くても口に入れて飲み込んでしまう

ものといえば、大抵は薬なのではないだろう

か。そういえば、ビールも物によっては苦味

が強い。

 自然に近い子供は敬遠する苦いものを、楽

しんで食べたり飲んだり出来るようになると、

大人の味覚を手に入れたということなのかも

しれない。

 

 そんなゴーヤだが、今年はなんだか食べる

機会が少ない。まあ、もともと私以外の家族

があまり好まないので、食卓に並んでも半分

以上一人で食べていたものだけれど。

 それにしても、まだ片手の指が余るくらい

の回数しか、今年は食べていないのではない

だろうか。はっきりと食べたという記憶が、

全くないので、ひょっとすると初めてかもし

れない。

 

 ゴーヤを作っている人に話を聞くと、種を

植えて水を撒いていれば、他には何の手入れ

も要らないようなふうに言っていた。

 そりゃあお店に出す商品として育てるのな

ら、なにかしかの手入れをしなければならな

いのだろう。しかし、自分の家で作って食べ

るのなら、この暑い季節に特に手入れをしな

くていいゴーヤは、家庭菜園にはもってこい

な野菜なのではないかと思う。

 

 今日のゴーヤチャンプルーに入っていたも

のは、

ゴーヤ

タマゴ

鶏肉

白ゴマと至ってシンプルな中身。

 けれどシンプルであるが故に、ご飯のおか

ずにしたらその相性はとてもいい。

苦味があるにもかかわらず、どうしてか美味

しいと思って食べてしまうのは、食べている

本人でも不思議で仕方が無い感覚だ。

 

 もう8月の下旬に差し掛かろうとしている

この時期、早朝は日によっては随分と過ごし

やすい気温になってきている。

 初めて食べたゴーヤチャンプルーかもしれ

ないが、これが今年最後になるかもしれない

と思うと、季節の過ぎる早さを感じてしまい

ました。

 

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わかめおじや

わかめおじや

 

 昼食にわかめおじやを食べる。

少しする磯の香りが美味しい一品だった。

 

 最初に食べたのは、とても有名な元祖イン

スタントラーメンだった。普段は丼に入れて

お湯を注いだだけで食べるのだけれど、今日

は鍋で作った。

 

とってもお腹が空いていたので、麺を先に

食べてスープでおじやを作ることにした。

 体にあまり良くないのかもしれないのは、

子供の頃からさんざん聞かされてよく知って

いる。ラーメンのスープは塩分と油がとても

多いからだろう。けれど、いつもいつも捨て

てしまうのも、もったいないのではないかと

思う。たまには汁の一滴まで食べよう。

 

 麺を出来るだけすくい取って、鍋にスープ

を戻す。ラーメンスープとご飯だけでは、

少々色どりも栄養価も偏っているだろうから、

普段沢山食べることが少なくなっている野菜

を入れることにした。

 冷蔵庫を探してみたけれど、残念なことに

あまり手頃な野菜が無かった。下茹でなどの

処理が不要な菜っ葉類があればよかったのだ

が、ないものは仕方が無い。

 更に冷蔵庫を探してみたら、私に食べても

らうことを待っていたかなような、丁度一食

分くらいのカットわかめが残っていた。

運命、全ては運命なのだよ、とは某有名格闘

ゲームの手足が伸びるヨガ使いのセリフだっ

ただろうか、突然思い出した。

 

 スープを少し薄めて沸騰させ、かっとわか

めを入れる。普通の人にとっては何回かに分

けるくらいかもしれないが、私にとっては一

食分のカットわかめを入れる。

 カットわかめがみるみるふやけていくとこ

ろをみるのは、いつ見ても面白い。

 わかめがふやふやになってしまわないよう

に、早めにご飯を入れる。ご飯がふやけきっ

てしまわないうちに、用意しておいたすりご

まを入れ、タマゴで仕上げる。

何だかやたらに忙しく作ってしまった。

 

 冷凍してあったご飯を使ったのだが、スー

プを吸って膨らむことを考えて少し少なめに

しておいたのだが、出来たものを見たらかな

りの量になった。

 味付けは安心の老舗インスタントラーメン

の味、少し薄めた分最後に塩コショウで整え

た。美味しい。

 

 すごくお腹いっぱいになったランチタイム

でした。

 

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最終更新日 : 2014-09-02 13:42:53


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