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第1話 三つの光(誕生秘話) -1/2

無の世界に138億年前、忽然とビッグバンが起こった。

それはこの世の始まり、無は光となり暗黒の闇となった。

闇の中にファーストスターが生まれ、光が誕生した。

やがてその光は終わり、新たな光に継承された。

今も尚、この世には光と闇の世界が存在している。

それが、遥か時を経た宇宙の全歴史である。

 

この春は天候不順、風も強く、いつになく桜が乱舞していた。

それは今後、大きな何かが起こる前兆なのかも知れない。

そこには、始まりと終わりが混在していた。

 

そして800年の時を経て、それは再び起こった。
人々にその過去の記憶はない、それでも遺伝子の中には刻まれている。


夜明け前 その光は、天空に向かって大きく放たれた。
ここ八ヶ岳<ヤーの森>全体が、まばゆく光るほどでした。

 

おお~ これは!!・ ・ ・ 光る子じゃ!!!」
老人の声が大きくこだました、それは 歓喜の声であった。


「 スッスーパー☆ヒーロー の誕生じゃ!!
       
このわしは、確か 聞いたことがあるぞ、その伝説を。」

 

「 先祖代々に語られておる、” 光る子 ” が生まれると

                         その国に、スーパー☆ヒーローが誕生するもの と。」

 

「  まぶしい程に 光っておるわい、待ったぞ この時を ・ ・ ・ 。」
老人は、一気に まくしたてた
 


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大きな光が放たれ一人目が生まれ、次の光で二人目また次の光で三人目が生まれた。

おお~この子達も 光っておるぞ!!」

老人は、興奮しきって声が震えた。

次の光・次の光と・合わせて三つの光が、八ヶ岳<ヤーの森>から放たれた。

蘇れ天地創造の神よ我の名のもとにたもう再び光る子を!!」天空で誰かが、その誕生をしかと見守っていた。これは、神から秘めた能力を授かった光る子の誕生、スーパー☆ ヒーロー誕生の瞬間でもあった。今後、ここ八ヶ岳<ヤーの森>いやこの日本・世界をこの光る子が救ってくれる事を、誰も気づいてはいない。

 しかし、光が生まれたと言うことは、その周囲には必ず闇が存在する。スーパーヒーローの誕生、それはスーパーヒール誕生をも意味する。正の力は 負の力を呼び起こすもの、それが 世の摂理だ ・ ・ ・ 。その事を、決して忘れてはならない!!
これは注意深く、今後の展開を見守る必要があるようだ。
確か以前にも、この光が放たれた遠いとおい記憶が脳裏に存在する。
( 森のレンジャー Mr.F )


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第2話 ヤーの森とヤマネ -1/2

「 まえがき 」もなしに突然と物語が始まり、みなさんは良く分からずに

読み始めたことでしょう。そこで 主人公達について、少し説明をします。
 みなさんは、ヤマネ( 山鼠・冬眠鼠 )をご存知ですか?

 森の妖精生きた化石(人間よりはるか前に誕生)と呼ばれ

その小さな体と長い毛並み、大きな目はとても愛らしく、準絶滅危惧種

国の天然記念物に指定され、日本中、本州・四国・九州・島後(どうご

島根県隠岐の島)に生息しています。

 そして、ここ山梨県八ヶ岳<ヤーの森>で三つの光が放たれ誕生した

のが僕らです。名前は、僕 ヤッ吉・妹 ヤッチ・弟 ヤー坊ヤー三兄弟

覚えてください。他には ヤーパパ・ヤーママ あとヤーじい・ヤーばあ

と~っても楽しい7人家族だよ。詳しくは後で、紹介するよ。

後ろに見えるのは、八ヶ岳の山々だよ。

そして、山の中腹に位置するのが 僕らの住む<ヤーの森>です。


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僕らは 哺乳類だけども、とっても チッちゃいんだよ!!
だから<ヤーの森>で会っても、気が付かない人が多いみたい。
ま、僕らは夜行性だから なおさら会えないよね。

 

ニホンヤマネ > 日本固有種 Japanese dormouse
体長7~8cm 尻尾5cm 後足2cm 体重20g前後 (冬眠前40g)

尾毛2cm・リスとネズミとの中間的動物・寒い地域では半年冬眠
背面毛は淡褐色・腹面毛は白がかった褐色
背中に暗褐色の縦縞・眼周囲は黒や黒褐色

 

ヤーの森 >とは、
南アルプスの隣りに位置する 八ヶ岳の山奥深くにあり
先祖代々からヤマネ達が住んでいる 自然豊かな森である。
我々人間が住む前から、多くのヤマネ達がこの地に住んでおり
人間達は、いつしか この地を<ヤーの森>と呼ぶようになった。

それは まだ日本に氷河がある頃の話、ヤマネ達の先祖は
地球の寒冷化に伴い、はるか南を目指し ヨーロッパ方面から
ロシア共和国のシベリア・サハリン(樺太)・北海道・東北を経て
なん世代もの命をつなぎ、この地にやって来た。
(当時、津軽海峡以北の海は 凍っていた。)
その遠いとおい遥かなる記憶が、ここにはある。

 

 

ここ最近の<ヤーの森>では、森の秩序や生態系が乱れ始め
小動物ヤマネ達の存続も、危ぶまれる事態になっている。
そこに、ニュー・スーパーヒーローが誕生した。
( 森のレンジャー Mr.F )

 


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第3話 三日目の出来事 -1/2

ここ八ヶ岳< ヤーの森 >には、どこにでもある一家団らんがあった。

そこには、まだ生まれたばかりのヤー三兄弟がいた。

「 お~ お~ スヤスヤと寝てるよ。可愛いね!この子達。」

ヤーパパの目が、細くなっている。
「 そうね、私もそう思う。元気で丈夫に、育って欲しいわ!!」
そのヤーママの目には、愛情があふれている。
まさに、ほのぼの家族の情景である。

「 おや、まだ少し光っておるぞ。さすが、光る子達じゃのう。」
ヤーじいは、あの奇跡の出来事から三日も経っているのに、まだ少し興奮冷めやらぬ様子だ。
三つの光の余韻で、ヤー三兄弟の体はまだ少し光っていた。
「 ほんとうに、可愛い子たちじゃね。」
ヤーばあは、孫たちの誕生に喜びを感じている。

「 この子達、そろそろ喋るかな?パパだよ~ って。 ほ~ ら!ほら!」
「 あら パパったら、無理よ!まだ 生まれて三日目だもの。」



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