目次
9月の暦
9月の星座 はくちょう座
9月は竜巻の季節!?
台風という生き物
台風のエサは、暖かく湿った海水
台風のなまえ
腐っても「タイ(台)」
田の実(頼み)の日
暑さ寒さも彼岸まで
彼岸花・相思花
お月見今昔
こぐま座、おおぐま座
打ち水はなぜ涼しくなる?
夏バテ回復に効く「ナシ」
三食玄米のお勧め
腎虚の夏バテ
朝食こそが一番の健康の源
津液に関する老化
食文化は損得勘定!?
世界の長寿者の日常食は?
テリヤキチキン寿司
グルメの時代
不眠は何故怖い?
過度のジョギングは健康に悪い?
肺気を強める空瓶健康法
解毒のしくみ
快感中枢と依存症のしくみ
痛くないって本当?
脳内ホルモン低下の原因
骨粗しょう症を防ぐには?
秋口の病と養生
風邪を治す特効薬?
若返り・老化防止ビタミン
健康食品は本当に効くのか!?
生理期の養生(子宝シリーズ)
楽なお弁当作り
<電子レンジ簡単レシピ>簡単ラスク
鯖の味噌煮は大人気
アイスバナナミルクティー・2杯分
明治以降に開発された鍋料理たち
“知恵”が富を生む
脱財布宣言
どこへ行くのかの日本人論
児玉大将の地図を持たない人々への喝!
幕末版オタク登用事例、大村益次郎  
現場レベルでの明治維新
手綱さばきの妙
権力とは何ぞや
家康は黒田官兵衛を恐れたか?
ブラックジャックに見る人間万事塞翁が馬
王の中の王
公園は危険?
繊細な日本人の感性を大事に
おばあちゃまの着物
車を安く直すヒント④=リビルト部品
車を安く直すヒント③
ジェネレーション・ギャップ
3Dプリンターサービス
「伝導過熱」の危険
喉を鍛えて誤嚥を防ぐ
『古事記』の神々(その6)黄泉の国1
19世紀の東アジアの国際情勢
日本人と肉食と牛乳と
奥付
奥付

閉じる


<<最初から読む

4 / 64ページ

試し読みできます

台風という生き物

梅雨が明けたら間もなく台風が3つも天気図に並びました。これはさほど珍しいことはなく、いつかのオリンピックの年には5つの台風が現れて「五輪台風」と呼ばれたこともあったそうです。

さて。台風とは何でしょう? 定義としては「北大西洋海上で発生した熱帯低気圧のうち最大風速が17.2m/s(34ノット)以上ものの」のことです。おおむね、海面水温が26.5℃以上の海上で発生します。(地球の性質上、北緯5度より南側では発生しません)その辺りは一年を通して安定した東風(北東貿易風)が吹いているので、多くの台風はその風に運ばれて西へと向かいます。

ある程度北上すると、上空には偏西風という、今度は東向きの風が吹いていて、台風はそれに進路を乗り換えます。車がカーブ地点で減速するように、台風も向きを変えるときに速度を下げ、一つの場所に停滞することがあります。また、太平洋高気圧がドカンと腰を据えていると、さすがの台風もそれには勝てず、その縁を通ることになります。(だから、太平洋高気圧が弱まった9月に、日本に多くの台風が上陸することになるのです)

一方、台風のエサは暖かく湿った空気や海水です。風に流されて乾いた陸地や冷たい海域に向かうと、台風としての勢力は衰えますが、今度は暖かい空気と冷たい空気との戦い(温帯低気圧化)が始まり、台風より強い暴風雨をもたらすこともあります。

余談ですが。北半球では、風が吹いてくる方に背中を向けて、左手の前方に気圧の低いところがあります。(これを「ボイス・バロットの法則」といいます)台風が南から近付いてきている場合は大体それは台風の中心を示します。

今年は台風で被害が出ないことをお祈りしております。

みなさまもお気を付けて。

(文:気象予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか) 2006-09


試し読みできます

台風のエサは、暖かく湿った海水

この何年ものあいだ、残暑の厳しい9月が続いていますが、今年はいかがでしょうか? 夏の疲れが出てくる時期でもあります。体が弱っているときには特に熱中症に気を付けましょう。眠っているあいだに熱中症を起こし、そのまま亡くなってしまうケースもあるようです。クールビスももちろん大切ですが、適度な冷房も必要かと思います。

さて、9月のお天気と言えば、一番に台風が思い当たります。(7・8月のあいだにも、沖縄や、日本の南海上の島しょ部にはいくつも台風が上陸しているので、ここでは本州を基準にしてお話を進めさせていただきます)台風を生き物と仮定して話をしますと、台風のエサは、暖かく湿った海水です。だから残暑が厳しくまだ海水温が高いあいだは、台風が近付いてくる可能性が高いということです。また、日本の上空には西から吹く強い風、偏西風が吹いていて、台風はそれに運ばれて進んでいくことが多くあります。

また、偏西風の下層には低気圧や前線ができやすい状態になっています。それが9月となると、いわゆる秋雨前線を形成していることがあって、台風がこの前線に近付くと、局地的な大雨になったりする恐れがあります。なおこの秋雨前線は相対的に東日本の方で降水が顕著になると言われているので、秋雨前線(停滞前線)に向かって台風が進むと予想されるときは注意が必要になります。

 (気象予報士 チャーリー)
2005-09


試し読みできます

台風のなまえ

日本では、毎年発生した台風順に番号を付け「台風○○号」と呼んでいます。一方、アメリカなど海外ではハリケーンに名前を付けていることが多く風習の違いを感じさせますが、実は日本を通過している台風にも名前があるのをご存知でしょうか。
実は台風の呼び名には「番号方式」と「リスト方式」があります。日本は「番号形式」を採用しており、その年の何番目に来た台風か分かるなどの利点がありますが、数年単位で見た場合どの年の台風なのか分かりにくく、記憶に残りにくいという欠点があります。

海外採用されている「リスト方式」とは、各国の政府間組織である台風委員会によりリストアップされた名前を、発生した台風順に付けていくというものです。名前が付いていると人々の記憶に残りやすく、見分けが付きやすいという利点があります。確かに「アイリーン」など人名が付いていると覚えやすいですよね。女性名が多いのは、その昔リストアップしていた気象学者らが自分の妻やガールフレンドの名前を使ったからだと言われています。ちなみに現在では、男女平等ということで、男性名も採用されています。

その昔、アジアで発生した台風の名前はアメリカ人が名付けていました。しかし、英語名だったためアジア人には馴染みが薄く、折角のリスト方式であるのに記憶に残りにくいということで、2000年からアジア名が使われるようになったのです。現在、日本名である「とかげ」「わし」「かんむり」を含む140個のアジア名から、発生した台風順に名付けらています。

8月4日に石垣島を直撃した台風9号の名前は「台風マッツァ」で、ラオス名でした。今後、サンヴー(マカオ)、マーワー(マレーシア)、グチョル(ミクロネシア)、タリム(フィリピン)、ナービー(韓国)、カーヌン(タイ)と続きます。

台風は、決して避けることの出来ない自然災害ですが、名前を付けると少しやるせない気持ちが和らぐと思いませんか。どうでしょう?

(JULIE)2005-09


試し読みできます

腐っても「タイ(台)」

 

「大型で強い台風○号は……」という表現はもうみなさんよく聞き慣れたものだと思いますが、さて、「大型で強い」とは、具体的に一体どういうことか、考えたことはありますか?
 まずは大きさの定義から。風速15m/s(強風域)以上の半径の大きさで決まります。
 大型;500km以上800km未満
 超大型;800km以上
 次に強さ。中心付近の最大風速によって決まります。
 強い;33m/s以上44m/s未満
 非常に強い;44m/s以上54m/s未満
 猛烈な;54m/s以上
 また別に台風の定義として、「熱帯や亜熱帯で発生する熱帯低気圧のうち、域内の最大風速が17.2m/s以上のものを台風と呼ぶ」というのがあります。だから、「強い」などという表現がついていなくても、風速が15m/sもあればそれは充分に強い現象ですので、充分に注意が必要です。
 一方、普通の低気圧、温帯低気圧の定義とは、何なのでしょう?
 温帯低気圧とは、暖かい空気と冷たい空気がぶつかってできた、前線をともなう低気圧のことです。熱帯低気圧や台風は、熱い空気だけでできているのでほぼまん丸な形をしているのに対し、温帯低気圧は前線の部分で外側に膨らんでいます。「台風が温帯低気圧に変わった」ということばは、何だか視聴者に安心感を与えようとしているように聞こえがちですが、決して安心はしないでください! 温帯低気圧といえども、決して穏やかな現象ではありません。ましてや台風から変じた低気圧であれば、域内の寒暖の差は従来の低気圧よりも大きくなり、より激しい風雨を伴うようになるのです。
だから表題の「腐っても『タイ(台)』」ということが言われるのです。台風や低気圧を侮るべからず! お気を付けください!!

 (気候予報士 チャーリー/絵:吉田たつちか)  2004-09


試し読みできます

田の実(頼み)の日

毎月の第1日ついたちの異称を朔日(さくじつ)といいますが、旧暦8月(新暦では9月)のついたちを特に八朔(はっさく)といって、古くから良くも悪くも重んじられてきた重要な日でありました。

この時節は稲の開花時期にあたり、古く農家ではこの日に新穂を刈り取り神に捧げたり、親戚に贈るなどして豊作を祈願する農耕儀礼が行われてきました。現在でも穂掛祭(ほかけまつり)などとして田の神に感謝する祭りが各地で行われています。

この祝いの日を「田の実の日」と言って、語感が「頼み」に通じることから転じて公家や武家、町民にまで贈答の風習が生まれたといいます。

一転して八朔は雑節のニ百十日、二百二十日と共に台風などが来襲する確立が高い天候不良の三大厄日とされていたため農家ではこの日を恐れ、また昔はこの日を境に夏の暑さを避けるための午睡を止め、方便(-たづき-)のための夜なべを始めると決まっていたため、八朔の行事に作る小豆餅を「八朔の苦餅」「八朔の泣饅頭」などと呼んだそうです。

因みに果物で蜜柑の一種のはっさくは旧暦8月1日頃から熟しはじめるとして名付けられたといいます。ものの辞書にも「甘酸っぱく、風味良好」とある季節の味覚です。

実りの秋、吉事と凶事がいちどきに訪れるとされた八朔は、紐解いてみるとそこここに名残りが感じられる古来より重要な日であったのです。

(文:現庵/絵:吉田たつちか)


 


試し読みできます

お月見今昔

花見とともに、日本人に人気のある季節のイベントといえば、お月見だ。これは、平安時代中期に唐の国から入ってきたもので、宮廷のお祭りの一つとして定着した。日本では、月見団子を食べるが、本家の中国では月餅を食べるそうだ。餅や団子だけでなく、里芋の収穫の時期にも重なるので、これを供える地域もある。里芋の形態を真似て月見団子の形が成立したという説もある。

日本では月が満ち欠けする所から、人間の生死と重ね合わせ、不吉なものと捕えていたこともあったようだ。太陽の光を浴びてぼんやり光る姿は、確かに不気味なものを感じることもある。出産や潮の満ち干にも関係しているので、とても神秘的だ。「月顔見るは、忌むべきこと」と『竹取物語』で書かれているのも、納得出来る。

ところが、時代が進んでいくと、月への神秘性は薄らいでいって、大きな月が見える十五夜と、秋の収穫祭を合わせて、お祭りを始めたのが、江戸時代からだ。野菜や団子を月に奉げ、ススキも飾るようになっていく。油の精製方法が安定し、夜の闇が薄らいでいったのと同時期だ。都心部では、華やかな遊びも生まれ、月見船も出されることもあった。何かと、酒を呑む口実の一つになってしまったような感じもする。

最近では、ネオンの明かりがまぶしくて、十五夜のお月様さえも見えないこともある。飽食の時代に、収穫の喜びを感じることが実感出来なくなっているのも、お月様が顔を見せてくれない理由の一つだろうか。毎日、お米が食べられる有り難さを噛み締めながら、今年はお月見をしてみたいと思う。(講談師 旭堂花鱗)
2005-09



読者登録

atecさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について