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天使になった猫チョキ





イラストレーターの夫婦の家に子ネコが届き、
夫婦は「チョキ」と名付けました。
チョキのいる生活はとても幸せで、
微笑みの日々はなんと22年も続いたのです。


原作原案:くろけん&maoi
ストーリー:くろけん
セリフ:maoi
絵:くろけん


かわいいネコのチョキは22才。


ネコの22才は人間でいえば104才のおばあちゃんだけど、
とてもみんなに愛されていました。
緑内障という病気のせいで目は見えなくなっちゃったけど、
「ぜ〜んぜん気にしないにゃ。」

エメラルドのような瞳はキラキラかがやいて、
お鼻をクンクン、お耳をピクピク、おヒゲをビリビリはたらかせて、
お花畑をおさんぽです。

風の音、お花のかおり、ちょうちょのはばたき、
みんなチョキのお友達です。

チョキはとっても甘えんぼう。
パパとママに毎日なでなで、ゴロゴロ、
スリスリスリスリ、幸せいっぱいです。

パパとママはチョキが好き、チョキもパパとママが大好き。

スリスリ、ゴロゴロ。
幸せな日々は、このまま永遠につづくように思われました。


ある日チョキは死にました。


22才まで生きて、安らかに眠るように旅立ちました。

長いあいだ一生懸命生きて、
たくさんの人に幸せをあげたチョキは、

パパとママに見守られながら死にました。

「チョキが死んじゃった〜」
パパとママは泣きました。
びっくりするほど泣きました。
いつまでもいつまでも泣きました。
やがて死んだチョキの体から魂がスルリとぬけて、
フワフワと動きまわります。
病気のいたみも無くなって。

急に体が軽くなったチョキは、
ウーンとのびをしてパパとママを見あげました。


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