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「パパ、ママ、チョキにゃよ〜。」
「帰って来たにゃよ。」
「元気だったにゃ?」
「ねえ、パパ、ママ。」


でもパパとママには聞こえないようです。
パパとママはいつまでも泣いていました。

「ムダだと思うよ、チョキちゃん。」
「えっ?」


そこには天国でわかれた
グーくんとパーちゃんとアイコちゃんがいました。
「みんなも来てたのにゃ?」
「うん、よく遊びにくるんだよ。」
「でもパパとママったら、ちっとも気づいてくれないの〜。」
「えっ?じゃあチョキたちが見えないってことなのにゃ?」
「うん、なんか修行がたりなくてダメらしいんだ〜。」
「そうなのにゃ‥。」
チョキはちょっとがっかりしました。

「まあそのうち気づいてくれるかもしれないから、
僕たちはしばらくここに来ようと思ってるんだ。」
でもチョキはまたお仕事にもどらなければなりません。
「じゃあチョキはお仕事行くけど、パパとママをよろしくにゃん。」
「ハーイ!」
グーくん、パーちゃん、アイコちゃんは元気に遊びまわります。


チョキは少しさびしい気持ちになりましたが、
大切なお仕事がまっています。
世界中のパパとママに、かわいい子ネコを
とどけなければなりません。

チョキは力いっぱいはばたいて、天国へといそぎました。


天国では順番を待つ
たくさんの子ネコたちがあふれています。
「さあ、つぎはどの子の番かにゃ?」
子ネコたちの袋に近づいてゆくと、
一匹だけ袋からぬけだしてウロウロ歩きまわっている
子ネコを見つけました。




「どうしたのにゃ? 順番に並ばないと遅くなっちゃうにゃよ。」
それはトラジマのとてもかわいい子ネコです。



「あのね、ボクね。」
「もとのパパとママのところに行きたいの。」

子ネコは瞳をキラキラと輝かせて、
あどけなく言いました。


「うん、いいにゃよ。」

「でもあのお家へ行くには、その柄じゃダメにゃのにゃ〜。」
「次にあのお家へ行くのは黒ネコにゃね。」
「黒ネコでもイイにゃ?」
「うん。」
「そう、それじゃあまた後ろにならんでにゃ。」


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