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チョキは長い距離を飛んで、
ある小さな山奥の村に住む老夫婦の家に着きました。



そこにはお腹の大きなおかあさんネコがいるのです。
「あなたはこのお家で産まれるみたいにゃね。」
「ほら、やさしそうなおかあさんにゃよ〜。」
赤ちゃんはホッとした顔で
大きなアクビをひとつしました。


やがて子ネコは無事に産まれ、
おかあさんネコの愛情をたっぷりとうけて幸せそうです。



まもなく老夫婦も気づいて、
大喜びでおかあさんネコにごちそうをくれるでしょう。
そんな姿を見てチョキもひと安心です。


チョキは産まれたばかりの子ネコの地をはなれ、
高く高く飛び立ちました。



チョキはとても幸せな気持ちになって、
自然に笑いがこみあげてきます。
チョキは天使になれてよかったと思いました。


チョキは幸せな気分をかみしめながら
ふとパパとママのことを思い出しました。


「パパとママはどうしてるかにゃ〜?」
「会いたいにゃぁ。」
「そうだ、お家に行ってみるにゃ。」


チョキはすごいスピードで飛んでゆきました。


チョキはなつかしいお家にもどり、
窓から中をのぞいてみました。
チョキの記憶はよみがえり、
これまでの楽しかった日々を思い出しました。


「パパ〜、ママ〜、チョキ帰って来たにゃ〜。」

チョキはうれしくてうれしくて、
パパとママに何度も呼びかけました。

でもそこにはまだ、今でも死んだチョキを想って
泣いているパパとママがいました。


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