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「ここが天国なのにゃ?」
「うん、そうだよ!」
「いいところでしょ?」
「すごく楽しいところなんだよ」
チョキはキョトンとしています。

どこからか軽やかな音楽が聞こえてきます。
「ほら、ねえ、踊ろうよ」
「え?」
「踊るんだよ」
「そう、踊るの〜、ここでは」
「ワーイ、踊ろう踊ろう!」
「パーティーだぁ!!」


ズンチャ、ズンチャ、ズンチャ、ズンチャ。

楽しい音楽に、みんなの笑い声があふれます。


リズムにのってチョキの体も自然にステップをふみはじめ、
それはそれは沢山のネコたちが、楽しそうに笑い踊ります。
ズンチャ、ズンチャ
「ほらね、チョキちゃん」
ズンチャ、ズンチャ
「楽しいでしょ?」
「うん。」



みんなみんな踊ります。
夜空の星も踊ります。
いつまでもいつまでも、
天国のパーティーは夜があけるまでつづきます。

ネコたちはパパとママが泣きやむように
祈りをこめて踊るのです。



やがてゆっくりと夜があけて、
気持ちのよい朝がやってきました。




パーティーは終わって、
静かでおごそかな天国にもどっています。

ネコたちもみんなどこかにいなくなり、
チョキひとりだけが雲の上にのって
フワフワと浮いていました。



「チョキ。」
まぶしい朝日の中から、チョキを呼ぶ声が聞こえます。
それは美しいネコの女神様でした。

「今までよくがんばって生きましたね。」
チョキはその美しさに心をうばわれてしまいました。
「あなたはこれまでに何度も生まれ変わり、
これでちょうど300年です。」
「サンビャクネン??」
「そうです。」

「300年生きたネコは天使になるのです。」


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