閉じる


<<最初から読む

13 / 35ページ

「あなたがチョキちゃんね」
「ウワサはきいてるよ」
「よく来たね」
「あなたはエライのねえ」
「うん、よくガンバった」

沢山の言葉がチョキの心にふりそそぎ、いっぱいにみたされます。
それはとてもあたたかくて優しいものでした。



「ここが天国なのにゃ?」
「うん、そうだよ!」
「いいところでしょ?」
「すごく楽しいところなんだよ」
チョキはキョトンとしています。

どこからか軽やかな音楽が聞こえてきます。
「ほら、ねえ、踊ろうよ」
「え?」
「踊るんだよ」
「そう、踊るの〜、ここでは」
「ワーイ、踊ろう踊ろう!」
「パーティーだぁ!!」


ズンチャ、ズンチャ、ズンチャ、ズンチャ。

楽しい音楽に、みんなの笑い声があふれます。


リズムにのってチョキの体も自然にステップをふみはじめ、
それはそれは沢山のネコたちが、楽しそうに笑い踊ります。
ズンチャ、ズンチャ
「ほらね、チョキちゃん」
ズンチャ、ズンチャ
「楽しいでしょ?」
「うん。」



みんなみんな踊ります。
夜空の星も踊ります。
いつまでもいつまでも、
天国のパーティーは夜があけるまでつづきます。

ネコたちはパパとママが泣きやむように
祈りをこめて踊るのです。



やがてゆっくりと夜があけて、
気持ちのよい朝がやってきました。




パーティーは終わって、
静かでおごそかな天国にもどっています。

ネコたちもみんなどこかにいなくなり、
チョキひとりだけが雲の上にのって
フワフワと浮いていました。



読者登録

くろけん&maoiさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について