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「クスクス」「クスクス」どこからか笑い声がします。
「だれにゃ?」

その声は聞きおぼえのあるやさしい声で、
チョキの心はパッと明るくなりました。
そこにいたのは前に死んだ弟や妹たちだったのです。

「あっ、グーくん!」「パーちゃん」「アイコちゃんも!」
3匹は楽しそうに「クスクス」笑いながら
チョキのところまで集まってきました。


ゴロゴロゴロゴロひさしぶり〜!
スリスリゴロゴロ会いたかったよ〜!

「わぁ〜い! みんな元気だったにゃ?」
「また会えてうれしいにゃ〜。」


ゴロゴロスリスリ、ゴロゴロスリスリ。

おてんばむすめのパーちゃんは6年前に、
やさしいグーくんと甘えんぼうのアイコちゃんは1年前に死んで、
それからはパパとママとチョキ3人だけの生活でした。


スリスリゴロゴロうれしいね!

おたがいにお顔をなめあったり、ほっぺをこすりつけたり、
うれしそうにジャレ合ったりと、
楽しいごあいさつは長いあいだつづきました。
「じゃあみんな、そろそろいこうか」
とグーくんがいいました。
「え?どこへにゃ?」
パーちゃんとアイコちゃんは声をそろえて
「天国ぅ〜!」と合唱します。
「天国って?」とチョキが聞きますが、
みんな「いこういこう」とせかします。

「でもパパとママが‥」
「だいじょうぶ、きっとまた会えるから」
とグーくんがやさしくいいました。


わぁ
みんなにせかされて立ちあがろうとしたチョキは、
フワッとからだが浮くことに気がつきました。


「ワーイ、うれしいな。みんなで天国だ!」

パーちゃんは大よろこび、
チョキもなんだかウキウキと楽しい気分になってきました。


「しゅっぱ〜つ!!」


わーい!



グー、チョキ、パー、アイコは
グングングングン浮かびあがり、
町の上をとび、山をこえて
ドンドンドンドンのぼってゆきました。


イエー!
みんななんだか楽しくなって、
笑いながら高い高いお空へ飛び去ってゆきました。



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