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「チョキが死んじゃった〜」
パパとママは泣きました。
びっくりするほど泣きました。
いつまでもいつまでも泣きました。
やがて死んだチョキの体から魂がスルリとぬけて、
フワフワと動きまわります。
病気のいたみも無くなって。

急に体が軽くなったチョキは、
ウーンとのびをしてパパとママを見あげました。


「パパ、ママどうしたにゃ?」
「チョキはここにいるにゃよ。」
「どうして泣いてるにゃ?」

チョキはまだ自分が死んだということがわかりません。

チョキは遊んでほしくて、パパとママにスリスリ甘えて
たくさんアピールしてみましたが、
パパとママはまったく気づかずに泣いてばかりです。

チョキはだんだんさびしくなって、
小さな声で「パパー、ママー」と泣きました。


「クスクス」「クスクス」どこからか笑い声がします。
「だれにゃ?」

その声は聞きおぼえのあるやさしい声で、
チョキの心はパッと明るくなりました。
そこにいたのは前に死んだ弟や妹たちだったのです。

「あっ、グーくん!」「パーちゃん」「アイコちゃんも!」
3匹は楽しそうに「クスクス」笑いながら
チョキのところまで集まってきました。


ゴロゴロゴロゴロひさしぶり〜!
スリスリゴロゴロ会いたかったよ〜!

「わぁ〜い! みんな元気だったにゃ?」
「また会えてうれしいにゃ〜。」


ゴロゴロスリスリ、ゴロゴロスリスリ。

おてんばむすめのパーちゃんは6年前に、
やさしいグーくんと甘えんぼうのアイコちゃんは1年前に死んで、
それからはパパとママとチョキ3人だけの生活でした。


スリスリゴロゴロうれしいね!

おたがいにお顔をなめあったり、ほっぺをこすりつけたり、
うれしそうにジャレ合ったりと、
楽しいごあいさつは長いあいだつづきました。
「じゃあみんな、そろそろいこうか」
とグーくんがいいました。
「え?どこへにゃ?」
パーちゃんとアイコちゃんは声をそろえて
「天国ぅ〜!」と合唱します。
「天国って?」とチョキが聞きますが、
みんな「いこういこう」とせかします。

「でもパパとママが‥」
「だいじょうぶ、きっとまた会えるから」
とグーくんがやさしくいいました。


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