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ある日チョキは死にました。


22才まで生きて、安らかに眠るように旅立ちました。

長いあいだ一生懸命生きて、
たくさんの人に幸せをあげたチョキは、

パパとママに見守られながら死にました。

「チョキが死んじゃった〜」
パパとママは泣きました。
びっくりするほど泣きました。
いつまでもいつまでも泣きました。
やがて死んだチョキの体から魂がスルリとぬけて、
フワフワと動きまわります。
病気のいたみも無くなって。

急に体が軽くなったチョキは、
ウーンとのびをしてパパとママを見あげました。


「パパ、ママどうしたにゃ?」
「チョキはここにいるにゃよ。」
「どうして泣いてるにゃ?」

チョキはまだ自分が死んだということがわかりません。

チョキは遊んでほしくて、パパとママにスリスリ甘えて
たくさんアピールしてみましたが、
パパとママはまったく気づかずに泣いてばかりです。

チョキはだんだんさびしくなって、
小さな声で「パパー、ママー」と泣きました。


「クスクス」「クスクス」どこからか笑い声がします。
「だれにゃ?」

その声は聞きおぼえのあるやさしい声で、
チョキの心はパッと明るくなりました。
そこにいたのは前に死んだ弟や妹たちだったのです。

「あっ、グーくん!」「パーちゃん」「アイコちゃんも!」
3匹は楽しそうに「クスクス」笑いながら
チョキのところまで集まってきました。


ゴロゴロゴロゴロひさしぶり〜!
スリスリゴロゴロ会いたかったよ〜!

「わぁ〜い! みんな元気だったにゃ?」
「また会えてうれしいにゃ〜。」


ゴロゴロスリスリ、ゴロゴロスリスリ。

おてんばむすめのパーちゃんは6年前に、
やさしいグーくんと甘えんぼうのアイコちゃんは1年前に死んで、
それからはパパとママとチョキ3人だけの生活でした。



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