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カフェ

彼女はいつも毎週金曜日の10時に来る。

いつも外の景色の見える二人掛けのbox席に座る。

そして、WALKMANで音楽を聴きながら本を読んで帰る。

店員とはその日の天気の話をするだけ。

「隣に座ってもいいですか?」

僕は思い切って声をかけた。

彼女はうなずいた。

2人共黙って本を読んだ。


1
最終更新日 : 2014-03-05 19:38:49

ベッド

日曜の朝、カサっとページをめくる音で目が覚めた。

彼女は枕に本を置いて読んでいる。

ゆうべは熱かったのに。

柔らかい素肌が見える。

僕は彼女を見つめた。

彼女は本に夢中だ。

ふと、時計を見ると、まだ6時だ。

いつから本を読んでいるのだろう。

まぁ、いいや。

僕はまた、眠りについた。


2
最終更新日 : 2014-03-05 19:42:39

ギター

新緑色のレースのカーテンが揺れてる。

僕は窓際に椅子を置いてギターに手をかけた。

彼女はにこやかな笑顔でコーヒーを手渡してくれた。

僕は一口飲んだ。

とても温かくてておいしい。

愛情一杯だ。

「あ・り・が・と・う」

僕はお礼に、ギターで奏でた。

五月の風が僕らを包んだ。


3
最終更新日 : 2014-03-05 19:57:13

図書館

僕は図書館で働いている。

またいつもの遠い町からのリクエストだ。

本を探しに行かなきゃ。

彼女はいつも僕好みの本の取り寄せリクエストをしてくる。

今度の本は僕が先週読んだ本だ。

彼女が読んでくれるのは嬉しい。

本を彼女の住む町の図書館に送る時、

こっそりきのう読み終わった本も彼女に送った。


4
最終更新日 : 2014-03-05 20:03:18

めがね

「すみません。」

また彼女だ。

黒くてまっすぐの長い髪。そして黒縁めがね。

「あの本取ってください。」

僕の本屋で一番高いところにある本を指差した。

はしごをのぼって、彼女の指差した本を取って手渡した。

「ありがとうございます。」

でも、彼女はいつも買わないんだ。

本の香りをにおいにくるんだ。


5
最終更新日 : 2014-03-05 20:08:36


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