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『頬を濡らしながら』

見上げてみた所で
涙が止まる事はなかった
しかし それでもいい
泣いたままでも顔を上げて
進んでいく事に意味はある
頬を濡らしながら 
そう心を叱咤した
 
自分の言葉しか届かなくなった時には
その声に耳を傾ければいい
悲鳴を上げてまで
自らを押し殺す必要はない
 
それでも そうせざるを得ない場面は存在している
その時はどうか 
自らを出せない自分を責めないで
正しいと思う事は
後からいくらでも打ち立てていけるものだから
焦ることなく 目的は何か 何のためなのか
それだけを見失わなければ
万事大丈夫だ

『この翼をむしりとられたあの日から』

この翼をむしりとられたあの日から
どれぐらいの年月が流れただろうか
まだ感触を忘れられずにいる僕を
現在が指を指して笑っている事だけが
唯一の救いだ
 
もうとっくに忘れたと
何度言っても消えない
忘れたなんて嘘
一秒前の出来事のように
鮮烈に刻まれているよ
自分でも笑ってしまうくらいに
 
すぐに始まり
すぐに終わるはずの一生は
ちっとも終わらない
君はいないというのに
 
それでも生き抜きたいと
心の底から叫ぶ事ができるのも
やっぱり君がいたからで
あなたがいたからで
涙を流したところで
君に何かを捧げたことにはならないから
君に差しだせるようなもの 手に入れるまで
僕は走るよ

Interruption

目の前の一瞬を精一杯生きてきた
ただそれだけの事が 当たり前過ぎて
どうやら一番困難な事として
挙げられているみたい
 
はっきり言えば 生きてるんだよ 今を
それなら過去を生きようが
未来を生きようが
現在を生きている事に変わりはないはずで
 
涙の理由も何もかも
無知のものに
とやかく言われる筋合いはない
 
優しいから その横槍も受け止める
それは素晴らしい事だけど
自分に優しくするために
受け止めなくてもいい事だってあるんだよ
君が一番よく知っているようにね
 
その心が欲しがっているものは何?
心に時々聞いてあげるんだよ
そうやって 軌道修正しながら
本当に欲しいものは何か考えるんだ
どこまでいっても主役は君だから
濁った世界に住んでいると
忘れやすくなるその事実を
時々思い出してみて

A glaringly vivid shock.

足跡をつけたそばから
消されていくような喪失感
本当に大切なものは
他にあるんじゃないかって
問いかける声を聞かないフリで誤魔化す事も
もう 無理のようだ
 
抑えきれない
誰かのために生きたいという想い
傷つく事さえ恐れなくなるほどの
鮮烈な衝撃はある日 訪れ
いつか出会う君のために生きることを誓った
それだけが望みだった
 
強く思う気持ちは
たとえ届かないように見えても
ちゃんと届いている
何も変わらないように見えても
その心には ちゃんと輝きが積み重なっている
そう確信できた時
空虚な気持ちは露と消え去る

奥付

 

詩集『Gratitude.』


http://p.booklog.jp/book/82203

著者 : 瑠冠(るか)
著者プロフィール:http://p.booklog.jp/users/ruka001/profile

著者ブログ:http://ameblo.jp/ruka-philosophia/
HP:http://rukanouta.hannnari.com/
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公開日:2014.3.1

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