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『その心に蘇るのはいつもあの声』

その心に蘇るのはいつもあの声
 
くじけそうになった時
決まって響いてくるんだ
心が折れそうになったことも
数え切れないほどになったけど
思い返せば一人じゃなかった
 
目には見えないけれど
いつも一緒にいてくれる
これは実感だから
命で感じ取るしかない事だけれど
僕は今 思い切る事ができるんだ
僕は君にもう一度会う事ができたと
 
早くにいなくなってしまった君に
僕の人生を変えた君に
もう一度会えたと
実感で言い切る事ができるから
君の存在を絶対に忘れない
今までも これからも
 
君を無意味になんて僕がさせないと
僕が君が亡くなった事に意味を作ると
そう決めた日から幾年
ここまで来たよと呼びかけた
そっと

『君の瞳はいつだって綺麗すぎるから』

君の瞳はいつだって綺麗すぎるから
恐怖さえ覚えてしまうんだよ
僕が知っている僕以上のものまで
取り出されていく気がしてさ
 
心もそぞろだ
 
だけどその眼差しに向かうのをやめられない
弱さを見せる本当の自分を
見つけ出して欲しいと思うからかな
もう自分じゃ見つけられそうにないから
代わりに探しだしておくれ
 
震える瞳で
真っすぐで複雑な君は
全て見え過ぎて苦しい事もあるだろうね
その尽きぬ悲しみは
僕も同じものを持っている
 
それこそが強さだと
言い切れる心と涙を持っている僕らは
同じものを使って
生き永らえていくんだよね

『その声だけを頼りに僕は』

君の声がしたんだ
 
君がいるであろう方向から
 
もう見えはしないけれど
間違いなんかじゃない
絶対に
 
その声だけを頼りに僕は
終幕の一刻を繋ぎ止めてた
 
何が見えなくなっても
見えた頃よりも全てが見えた
君の姿はその声を聴くだけで
心の中に鮮やかに描かれていた
 
かすかな震えも全て感じてた
僕の全身で君の存在を感じていた
遠ざかるんじゃなく
いつも側にいる
 
君が求める時にはいつでも
 
気まぐれなのはいつだって変わらないから
それは 飛び立った後も一緒さ
 
たった一つだけ伝えられるなら
君に出会えて
本当に幸せだった

『恍惚の涙は』

全てを壊そうとするのは
その心が音を立てて
崩れ始めたからなのでしょう?
 
間違ったものの末路は
こうも憐れで儚い
 
倒される事をいつも待っているように
悲しい目が見え隠れしている
この手を止めてくれ、と
心で常に慟哭する様は
誰一人知る事なく
たった一人で散ってゆくのだろう
 
恍惚の涙は
この世全ての憂いを集めたかのような光をもって
水面に落ちる
 
「行かないでくれ」とあの日言えなかった言葉が
初めて声になる瞬間
その心によぎるものは何なのか
 
走馬灯が煌めく
その身だけが知る
今際の刹那
 
星が綺麗だ、と
その思いだけを残したまま
今いた場所には羽根だけが残った
亡骸さえ居場所を失い
心が向かう先は
その腕(かいな)だけ

that was why.

傷つけられたのが君だったから
許せなかった
もし自分が同じ目に遭ったなら
どんな事をしても耐えられた
でも君の瞼が閉じてしまったから
僕はあの時心に決めたんだ
鬼になると
 
もう既に触れられる対象もなく
魂だけとなってしまった君だけど
その全てを守り抜きたい
だから僕は一度人生を捨てたのかもしれない
一人だけ幸せになんてなれなかったんだよ
たとえ人がそれを弱さと名付けても
あの光景を見ていないからそんな事が言えるんだ
 
未だ肌に焼けついて離れない光景は
思い出す事も憚るような悲しみで満ちている
忘れるものか
あの日は僕そのものだというのに


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