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【9】 目覚めの種

目覚めたら、そこは、森の外で、家のすぐ近くだった。
手には、しっかり種を握ってた。
とても、いい匂いがして、いろんなハートを感じた。

岩をつきやぶる天真爛漫なハート。
どんなものにでも変化できるハート。
心から心へ光を伝えるハート。

そんな、ハートの花を咲かせる種になるのかな。
よく見ると、それは、私が大切に育ててきた、種だった。

「あ~、そうだったのね。ありがとう。」
種を握りしめながら、心の中にいる仲間たちを、ギュッと抱きしめた。
種が、ブルブルっと答えながら、私とひとつになっていく感じがした。

『ぴょっこんぴょっこん、ポンポンポン』
土の中から芽を出し、花を咲かせ、おいしい実をつけていく。
遠くで、虹の光が輝き、小さな木が揺れ、ゴゴゴ・・と岩の動く音がする。
どこかで、また、誰かが旅をする。
誰かの心の、禁止令王国に向かって。


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最終更新日 : 2014-02-02 15:23:30

【10】(おまけ)【何もするな】

そうそう、こんなこともあったの。

森の中でね、何もできずに、うずくまっている象さんがいたの。
「どうして動けないの?」
『この足に、わっかがついているから』
よく見ると、ツルで縛っているだけみたい。
「象さんの力なら、ひっぱれば、とれるんじゃないの?」
『それはできない』
「どうして?」
『がんばったけど、とれなかった』
なぜだろう、こんなに細いツルなのに
「私がとってあげようか?」
『やめてくれ!怒られるから』
「誰に怒られるの?」
『今は、いないお父さんに』
「なぜ、怒られるの?」
『お前は、自分の力では、何もできないから、何もするな!って言われたから』
「いつ、そう言われたの?」
『子供の頃』
「じゃあ、今は、自分の力で、引きちぎれるんじゃないの?」
『禁止令を守らないのは、恐くてできない』
また、禁止令か・・。
「禁止令を守っていたら、安心するの?」
『ああ、何もしないと安心する』
私もやってみようかな。
足に、つるを巻きつけて、何もせず、じっとしてみた。

どれくらい時間がたっただろう。
「ねぇ、お腹すかない?」
『そのうち、誰かが、食べ物わけてくれるから』
え~?、待ってられな~い、私には、無理だ、ぜんぜん、面白くない。

「がまんできないから、食べ物とってくるね」
ツルをブチっと切って、木の実を探すために、あたりを見回した。
象さんは、私を不思議そうにながめながら、自分の足に巻きついたツルを、少し動かしてみた。
『あ、このツル動かせるんだ』
ツルを動かすことができないと思っていたみたい。

「あ!あんな高いとこに食べ物がある。象さん、その長い鼻で取って~」
象さんは、ツルを伸ばして、少しずつ動きながら、木の実を取ろうとした。
「もうちょっと、こっち、こっち」
ぐ~っと、カラダを動かし、鼻を伸ばして取ろうとした。
「ブチッ」という音が響いて、木の実がとれた。
「やった~」
『あ、自分の力で取れるんだ』
「やれば、できるんじゃない」
『このツルを伸ばせばいいんだ~、この足元のツルを・・・』
「あれ?ツルがないじゃない」
そこには、もう、ツルはなくなっていた。
『あ~、怒られる~』
象さんは、一生懸命ツルを探していた。

「これ、あげる」
私は、髪のリボンを足に結んであげた。
「これで、怒られないんじゃない?」
『ありがとう』
象さんが、少し動いたので、道が見えてきた。

小さな木が、さささっと動いて、道の向こうに消えた。
「ハトさん、ハトさん、狐さんを見つけて」
『ポー、ポー』
返事してるだけで、光が届かない。
「ねぇ、ハトさん」
『ポー、ポー』
よく見ると、寝ているみたい。
「岩のおじちゃん、ちょっと、コツンとしてくれる?」
岩のおじちゃんが、石ころを当てると、ハトは豆鉄砲くらったような顔つきになった。
『闇なべは、キライ~』
って、わけわからないことを言いながら目を覚ました。
「狐さんを追いかけて」
ハトは、正気に戻り、狐さんに光をあてた。
「岩のおじちゃん、あの光を追いかけて」
『まかせろ』
私を肩にのせて、岩さんは光を追いかけた

ゾウさんは、足元のリボンに満足しながら、ゆっくりと、後からついてきた。


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最終更新日 : 2014-02-02 15:45:02

あとがき

どう?アリスの物語、おもしろかった?
あらあら、寝ちゃったの?
ゆっくり眠って、物語の世界を味わってね。
これは、あなたの心の物語なのかもね。
あなたの心の中の種が、見せる物語。
感じで、育てて、あなたの花をさかせてね。


この世界も、禁止令王国のようなとこかもしれないね。
彩くらぶには、旅するアリスと仲間達がいます。
そして、あなたは禁止令王国で苦しむ住人。

星占いから見えてくる、あなたの人生脚本。
パステルアートで描く、あなたの心。
あなたが描く、新しい人生脚本で、禁止令のない心の王国に変わっていく。

もう一人の主人公として、あなたの禁止令を解除するための、人生脚本を描いてみませんか?この世界は、みなさんが作る物語でできている。
ひとりひとりが主人公。

あなたの、自由な心の旅が、今、ここから始まる。
あなたの一歩、お待ちしてます。


彩くらぶ / いろどり★みどり♪

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最終更新日 : 2014-02-02 15:35:01

発行元

 

禁止令王国のアリス



著者 : 彩くらぶ/いろどり★みどり♪

2014.2 発行

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最終更新日 : 2014-02-02 17:30:35

この本の内容は以上です。


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