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はじめまして

 

イラスト描きの白ふくろう舎です。キラキラした少女漫画風のイラストなどを雑誌やwebに描いています。

 

フリーランスのイラストレーターになってちょうど10年目、何か記念になることがしたくて、はじめての個展を開くことにしました。

グループ展なども参加したことがないので、何もかも試行錯誤です。

準備から終了まで、日記とアルバムがわりに綴ってみることにしました。

よろしかったらおつきあいくださいね。


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最終更新日 : 2010-09-06 07:58:11

理想のギャラリー

 

個展をするなら、まずは会場を決めなくてはなりません。ギャラリーを選ぶにあたり、はずせないことがいくつかありました。

 

来場してくださったかたがゆっくりできるスペースがあること。

そして、できれば、ただ座るだけではなくて、本が読めたり何か楽しい遊びができたりといった、絵を見るだけでなく何か参加できるようなコーナーをつくれるだけの空間あること。

 

たとえばコンサートなら、演奏している間はお客様にとどまっていただけるけれど、絵を描くのにどんなに時間をかけても、見るのにはそれほど時間はかかりません。

何十点、何百点も作品が置けるわけではないし、数点の絵をみるためにわざわざ足を運んでもらうのはなんだかちょっと申し訳ない。

それに折角来て貰えたなら、できるだけ長くいて欲しい。そしてできれば「楽しかったな」と思いながら帰って頂きたい。

 

でも、そんな広いスペースの会場はとても手がとどかなそうだし、審査もあるかもしれないし…。

ネットで検索したり、実際に足を運んで、ギャラリーを探しはじめたのは4月。

実際にスケジュールをみると、心積もりしていた秋の展示は、あらかたのギャラリーでは予約が入っていました。

今頃、自分ののんびり加減に気づいてあせりはじめます。


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最終更新日 : 2010-09-08 09:43:34

理想のギャラリー2

ある日、ネットの情報をたよりに、渋谷のギャラリー・ルデコを訪れました。

ルデコはなかなか雰囲気がよくて、6階から1階までみてまわったところ、たまたまそのときは何の展示もしていなかった1階のスペースがあまりに理想通りでびっくり!

 

高い天井、通りからガラス越しに見える広くて適度に奥まった空間、そしてカウンター付のキッチン、雑誌やポストカードがおけそうなラック。テーブルや椅子もおざなりのものではなくて、すわり心地のいいもの。

さらに、中央に鎮座するグランドピアノ。

 

カフェで展示するのとも、ライブハウスで展示するのとも違う。でもその気になればお茶やお菓子もだせそうだし、ピアノを弾いてもらうこともできる。図書スペースをつくるのも簡単。なにより通りから見える1階、入りやすいのがいい。渋谷駅からも近いし。

 

でもその日、いきなり申し込むなどということはできませんでした。

入り口に張ってあったスケジュール表は、8月までしかなかったし、ネットで調べたときも1階は他の階より当然金額も高くて、候補からはずすつもりでいたのです。

 

ギャラリーの方に声をかけて写真だけ撮らせてもらい、その日は何もきかずに帰りました。


しばらく後、イラストレーター仲間のむかいあぐるさんが参加するグループ展GLP・Coloreがギャラリールデコで開催されると知り、もう一度訪れる機会がありました。会場にいらした、作家さんとおしゃべりさせていただきながら、やはりこの場所はいいなあと思っていると、ちょうどオーナーの島中さんがいらっしゃいました。

 

そのときのことが、実は今思い出そうとしてもぼんやりしているのです。が、とにかく何か急に「ここをつかいたい」と伝えなくてはという気持ちにかられ、今後のスケジュールをうかがったところ、秋以降はもう1階を貸しギャラリーとしては使用しないとのお答え。

 

なんというタイミングの悪さ・・・。

 

それでも、ここの1階がとても気に入ったことと、その理由を妙に熱っぽく語ってしまったところ、島中さんがとても興味深くきいてくださり、「夏のお盆明け1週間だけ空いているから、仮押さえしていいですよ」と言って頂だけたのです。

 

その日は帰ってもなんだか興奮がぬけず、フワフワしていたように思います。


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最終更新日 : 2010-09-09 04:35:38

個展をしたくなったわけ

 

秋のつもりが、いきおいで夏、しかも分不相応に広いギャラリーをおさえてしまったことは、なかなか無謀だったと思うのですが、そのときはまだ「よいギャラリーがみつかって、貸していただけた!」ということに舞い上がって、実感できていませんでした。とはいえ、スケジュールが予定よりはやまってしまったのは事実。まだぼんやりとしか考えていなかった展示について、早急に詰めなくてはいけません。

 

フリーのイラストレーターになって10年、これまではグループ展や個展といったものは自分には縁がないことに思えて、考えなかったのですが、今年やろうと思ったのはどういう心境の変化か。ひとつには10年間この仕事を続けられたことへの感謝祭的な意味と、もうひとつはやはり「白ふくろう舎」というものをもっと認知してもらえるきっかけがほしいと思い始めたことでした。

 

そもそも「白ふくろう舎」なとどいう、個人名には思えない名前にしたのも、いろいろなタッチを描くのに一人の名前だとかえってうさんくさい、という理由からでした。まだ自分の画風などというものもわからず、頂いた発注をとにかくひたすら打ち返すためにたくさんの絵柄を描き、結果として思惑通り「数人のイラストレータを抱えている事務所」のようなイメージを与えて、同じ号の雑誌から同時に数企画の発注を頂いたりもしました。

 

作家としての認知度は低くなっても、飽きられず、とにかく少しでも長く仕事をしたい、という願いはこの10年については叶えられ、初年度から特に経済的に困ることもなくお仕事をいただけたのは本当にありがたいことでした。

が、人間、欲というものがでてくるもので。

ただ絵を描いていられればいいということではないなあ、イラスト描きとしてもう少し、何か残していきたいなあと思い始めたのでした。


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最終更新日 : 2010-09-09 04:37:13

個展をしたくなったわけ2

 

ありがたいことに、仕事を始めたころから描き続けていた、懐かしい少女漫画風のイラストが、最近の流行と重なり、一部の方々からは「白ふくろう舎=お姫様っぽいイラスト」という認識をいただきはじめています。

 

もともと世代的に好き、ということもあるのですが、いつ頃からか、瞳キラキラのこの画風が、「面白いもの」「昔懐かしいもののパロディー」としてばかり扱われることに対し、少し残念な気がしていました。もちろん、純粋にこの頃の少女漫画が好きという方も多いのですが、雑誌や広告での扱いは、やはり「目がすごく大きくて何かというと大粒の涙をこぼし、デッサンはやや狂っていて、額に縦線とかショックをうけると白目になるという独特の表現がおもしろい」という、笑いやインパクトをねらったものがほとんどに思えて。

 

でも今あらためて子供の頃みていた漫画やイラストをみると、その絵としての魅力や技術の確かさ、そして何より表現としての新しさに、目を見張る思いがしました。

 

「少女漫画」の持つ独特の画風で、今を生きる女の子を描いてみたい。

そして、レトロなあしらいとしてでなく、雑誌や広告の中心をはれるようなイラストを描きたい。

 

数年前からぼんやりと考えていたことが、ようやく言葉になってかたまってきました。

 

そう、数年前から、というより意識としてはもっと昔から、そんな風に感じてはいたのだと思います。

ただ悲しいことに、自分の技術も、意識もそこまでなかなか追いついてこなかった。いまだに思い描いていたイメージのイラストは描けていない。この個展が、集中してその方向を探る、いいチャンスになるかもしれない。

 

さらにこのころ、今までの流れでは難しいだろうと思っていたような媒体からの発注や、新規の分野からの依頼があったことも、気持ちを後押ししてくれました。折角冒険してくださるクライアントがいるのなら、それに応えたい。

 

少女漫画の表現で、お姫様を描いて、そこに「自分ならでは、現代ならでは」のものを盛り込んでいこう。

個展のテーマは、「姫」に決まりです。


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最終更新日 : 2010-09-09 04:41:55


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