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ご挨拶

 読者の皆様こんにちわ。いつもご愛読ありがとうございます。私事で恐縮ですが、1月下旬から、2月初めにかけて、耳に出来た腫れ物を取り除くため、入院手術を受けました。そのため、今年1月に鑑賞できた映画は、3本だけと言う結果になってしまいました。これでは読者の皆様も物足りないであろう、大変申し訳ない、と思いました。

 そこで、いつかは一冊の電子書籍にまとめてみようと計画しておりました、映画レビュー集「映画名品コレクション」(仮題)の中から、とっておきの”蔵出し”作品「野のユリ」をご紹介しようと思います。今月号はちょっと物足りないかもしれませんが、どうぞ、これにてご容赦お願いしたいと思います。

天見谷行人


鑑定士と顔のない依頼人

2014年1月5日鑑賞

 やられた!!まさかの傑作!

 

まさに、やられた!!である。 まさか、年明け早々、こんな傑作に巡り会うとは思わなかった。観終わって、劇場のロビーに飾られていた、本作紹介のプレゼンボードを見つめた。そこに記された「監督 ジュゼッペ・トルナトーレ」の文字に向かって

「やってくれましたね、監督」とおもわずつぶやいてしまった。

衝撃の結末はどうぞ皆様、劇場で大いなる驚きをもって味わっていただきたい。ここまでうまく観客全員を騙し通せた、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の手腕に、僕は拍手を惜しまない。

本作を今年の映画初め、鑑賞初め、映画レビュー初めに選んだ自分を褒めたくなる。そんな高揚した気分だ。これほどの傑作を、いきなり年明け早々に鑑賞した興奮がまだ収まらない。

主人公の鑑定士、ヴァージル・オールドマンは、まさに”超”がつくほどの、世界一流の美術鑑定家である。富豪たちや著名な美術コレクター達が集まる、美術オークションの司会進行役を務める。これを競売人、オークショニア、と言うんだそうですな。初めて知りました。

まあ、美術に疎い僕なんかからすれば、なんでこんなモンに何千万、何億という値打ちがつくのか,よく分からないのだが、世界の超一流のオークションとなると、それこそ、何億円単位の取引が、当たり前のように整然、粛々と進められている。そういったオークションの成功の鍵を握るのがオークショニアの存在である。

主人公ヴァージルは、オークショニアの才能だけでも超一流なのだが、それ以上に彼は、際立った美術鑑定眼、天才的としか言いようのない「ホンモノ」と「ニセモノ」を見分ける才能と知識を持ち合わせているのである。

「これは17世紀に作られた有名な贋作ですな……。まあ、それなりの価値はございますが」などとサラリと鑑定してみせる。その贋作でさえ、当然時代を経た価値があるので、何千万円というお値段がつけられる。もし本物であれば、おそらく、その数十倍の価値だろう。彼の日常は、こういう、とんでもないお宝美術品と、四六時中つきあい続ける事で成立している。

そんな彼に一件の鑑定依頼が舞い込んだ。

依頼主は資産家の娘からだった。自分の古い屋敷にある、すべての家具調度品、美術品を鑑定し、良い条件で売り払ってほしいというのだ。彼は依頼主の屋敷を訪れる。しかし、奇妙な事に依頼主は姿を見せない。電話で聴いたのは、確かに若い娘の声だ。

時代を経た、ロココ調(でいいのかな? 間違ってたらゴメンしてね)の部屋。その壁の中から小さな声が聞こえる。依頼主は壁の中にいたのだ。しかし驚いた事に、若い女性依頼主は、その壁の中から絶対に出たくない、姿を見せたくないと言い張る。

やむ終えない。ヴァージルは資産の鑑定、および売却に関する説明や契約書へのサインなど、事務手続きをすべて壁越しに行うのである。

この謎めいた依頼主と屋敷、そして美術品オークションはどうなるのか?

この作品、一回観ただけでは、もったいない。

ぜひ、二度三度観て、その登場する美術品の数々を、じっくり味わいたいと思う。それだけでもこの映画を見る価値がある,と私は思う。

さらには音楽だ。

これがいい。

巨匠、エンニオ・モリコーネの音楽が正に絶品!!

映画を邪魔する事なく、さりげない風景画のように流れている。そこには自己顕示欲にまみれた作曲家の主張が一切ない。モリコーネの音楽は、いつの間にか、この謎めいた作品世界の中へ、われわれ観客を運んでゆく。それはまるで大河の流れに、ゆったりとたゆたう、船に乗り合わせたかのようである。

キャスティングも、ほとんど究極とも言えるチョイスだ。主役のジェフリー・ラッシュがいいねぇ。天才にありがちな我が儘さや、潔癖性、偏屈、それでいて物腰は優雅で紳士的。もちろん、自分の仕事と、社会的地位、それに自分しか持ち合わせていない才能に、大いなる自信を持っている。そういう人物像を見事に演じ上げた。

彼の商売の相方、ちょっとくせ者の美術商、ビリーにドナルド・サザーランド。この人もよかったねぇ。

彼は天才鑑定士ヴァージルと組んで、オイシイ利ざや稼ぎをしているのである。なにせ世の中には、ヴァージルしか真贋を判定できない美術品なんてものが存在する。本物をあえて偽物と判定してもらってオークションに出品し、安値でビリーが競り落とす。その後、本物の値段でコレクターに売り渡すのだ。以前、僕は営業マンをやっていたとき「商売ってのは生まれ持ったセンスだなぁ」と感じるときがよくあったが、まさにこういう抜群の商売センスを持った人物には、とても素人は叶わないなと思わせられる。

この映画の魅力は数少ない言葉では言い尽くせない。是非とも、あなたご自身の心の眼と感性で、この映画に潜む、深くて濃い、さまざまな要素を味わい尽くしてほしいと思う。その上で、私の映画レビューの”真贋”をご判断していただくのも一興かと思う。

 

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天見谷行人の独断と偏見による評価(各項目☆5点満点です)

物語 ☆☆☆☆☆

配役 ☆☆☆☆

演出 ☆☆☆☆☆

美術 ☆☆☆☆☆

音楽 ☆☆☆☆☆

 

総合評価 ☆☆☆☆

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作品データ

 

監督   ジュゼッペ・トルナトーレ

主演   ジェフリー・ラッシュ、シルヴィア・フークス、

     ドナルド・サザーランド

音楽   エンニオ・モリコーネ

製作   2013年 イタリア

上映時間 131分

 

予告編映像はこちら

http://www.youtube.com/watch?v=6oeE9w_w6Ak


少女は自転車にのって

2014年1月13日鑑賞

補助輪を外してはダメですか?

 

サウジアラビアという、全く未知の文化圏の映画ということで、大変興味がありました。しかも女性監督の作品。これはおもしろそうです。

お郷の宗教はイスラム教なんですね。アラブ圏では一般的なんですが、サウジの場合、特に厳しいようです。ウィキペディアで調べてみると、女性は外では絶対にスカーフをかぶり、顔を見せてはダメ! 女性は車の運転もダメ! ましてや、少女がジーンズをはいて、スカーフも被らないで、自転車に乗るなんて、とんでもない!!

そういうお国柄なんですね。

主人公のワジダ。彼女は男の子と一緒に遊ぶぐらい活発な10歳の女の子です。男女共学ではないので,当然女子校に通っています。クラスメイトといっしょに、足の爪にペディキュアを塗ってオシャレしてみたり、カッコいい男の子の写真や、ファッション雑誌なんかを見たりする。でも、もしこんなところが見つかったら、即、校長室に呼び出し。お説教部屋行きなのです。

とにかくこの国のメンタリティーは「男尊女卑」

女性は男に従順に従う事、そして徹底した貞操を求められます。

でも活発なワジダには、ささやかな夢がありました。

「女の私でも自転車に乗って走り回りたい」

そのため彼女は、すこしづつお小遣いを貯金しています。その姿が何ともいじらしいです。

そんなとき、友達の男の子が自転車を持ってきてくれました。大喜びのワジダ。

「これで練習しなよ」

だけど一転、ワジダは泣き出します。

「こんなの自転車じゃない」

その自転車にはカッコわるい「補助輪」がついていたのです。泣きじゃくるワジダ。

「しょうがねぇなぁ」

男の子はしぶしぶ工具を使って補助輪を外しにかかります。

ギギギギ、カチャカチャ、ポロリ。

補助輪は外れました。

「ほら、外してやったよ,補助輪」男の子はワジダに見せます。とたんに大喜びのワジダ。

「これよ! これが自転車なのよ!」

ワジダはさっそく自転車の練習に励むのですが、それがお母さんに見つかってしまい……。

ぼくはねぇ、補助輪を外す、このシーン。これがこの映画の全てを語っていると思いました。とっても良いシーンでした。

サウジアラビアで女性が生きてゆくとはどういうことか?

それは男性と言う「補助輪をつけた自転車に一生乗っていなさい」ということなのです。

自転車はカーブになれば車体を傾けて、風を切って、走り抜けます。

それが自転車に乗る事の醍醐味ですね。吹き抜ける風が頬をなでる。何とも清々しい気持ちよさ。でも、補助輪をつけた自転車では、そんなこと出来るはずもない。補助輪を外さなければ,車体を傾ける事は出来ないのです。風を切って走り抜ける事も出来ないのです。

本作は、そんなサウジアラビアの伝統や文化、女性の生き方に、一つのささやかな提案をしました。女性だって「補助輪を外した生き方」をする事を許してもらえないのでしょうか? それはいけないことなのですか? 

それをアピールした本作の監督は、女性監督なのです。もちろん、この作品,本国サウジアラビアで上映すれば大ブーイングを受ける恐れさえあります。

そこで本作のHPを見て驚愕しました。なんと、サウジアラビアには、そもそも映画館の設置が法律で認められていないそうです。

そんな過酷な状況の中、ハイファ・アル=マンスール監督は、勇気を持って本作を作りました。その心意気にぼくは大きな拍手を送りたいと思います。あっぱれ!!

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天見谷行人の独断と偏見による評価(各項目☆5点満点です)

物語 ☆☆☆

配役 ☆☆☆☆

演出 ☆☆☆

美術 ☆☆☆

音楽 ☆☆☆☆

 

総合評価 ☆☆☆

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作品データ

 

監督   ハイファ・アル=マンスール

主演   ワアド・ムハンマド、リーム・アブドゥラ

製作   2012年 サウジアラビア

上映時間 97分

 

予告編映像はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=ZOohaXdgx9k


大脱出

2014年1月18日鑑賞

年寄りは引っ込んでろ,なんて言わせないぜ!!

 

普段はハリウッド系アクション映画、大嫌いな僕も、本作は観に行ってしまいました。何しろ、我らがシュワちゃんと、スタローン氏の共演。ハリウッドを代表する、二人のアクション大スターが共演する訳です。

大スターを大勢集めて、それこそ「天ぷらのかき揚げ」みたいな映画は時折見かけますが……。そういう映画はご免被りたいです。

ちなみに僕は、天ぷらの中では、その、かき揚げが大好き(^□^)

まあ、人生は矛盾だらけなんであります。

この手の映画は、ご承知の通り、リラックスして、かき揚げならぬ、ポップコーンをポリポリやりながら気楽に観ましょう。それがアクション映画好きの流儀って言うもんでしょうね。

ストーリーは至って簡単。

スタローン氏演じる脱獄のプロフェッショナル。もう、その技術は天才的。だからその特殊技能は、監獄を作る側、運営する側としては、とても価値がある訳です。

そこで、彼の技を生かして、新たに作った脱獄不可能と言われる監獄を、試しに脱獄してみてくれないか? もちろん、とびきりの報酬を用意しよう。彼はその仕事を請け負いました。

「よし、それじゃ、仕事にかかろうか」と彼が準備しようとしたとたん、

ー暗転ー

気がついたとき、スタローン氏は既に監獄の中にいる、と言う、ワカリヤスイ状況設定。

鍛えられた肉体と知恵と勇気をフルに使って、この脱出不可能な監獄から彼は抜け出せるのでしょうか?

まあ、アクション映画、娯楽映画として、本作はとても良く出来ていると思いますよ。二人の大スターの美味しいところ、ちゃんと演出されてますし。

それに気がついたんですが、なにより、編集に違和感がないんですね。

僕がハリウッド系アクション映画が大嫌いな理由は……

その① 0.5秒以下でカットをつなぐと言う事

その② 画面ブレブレの手持ちカメラの乱用

その③ CG,VFXに頼り過ぎ。

個人的な事ですいませんが、ぼく「めまい持ち」なんですよ。

だもんで、あのデカいスクリーン画面が、0.5秒以下でパッパッパッと切り替わるなんて、もう観るに耐えないんです。

しかし,本作は意外にも「観るに耐え」ましたよ。

CG,VFXにしても、彼ら主役を引き立たせるために、適切に使ってますね。

相変わらず筋骨隆々のシュワちゃんとスタローン氏。いやぁ~御両所、まだまだアクションスターとして第一線で頑張ってますなぁ~。

驚くべき事にこのお二人、66歳と67歳。

年寄りの冷や水なんて言わせないぞ、若い奴らには負けんぞ、という映画への意気込みがとっても伝わってきます。

なにより、このお二人の「アクション映画への熱い想い」そして映画を作る事そのものが「やっぱり好きなんだなぁ~」という雰囲気がスクリーンから伝わってきて,僕はとても好感が持てる作品なのでした。

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天見谷行人の独断と偏見による評価(各項目☆5点満点です)

物語 ☆☆☆

配役 ☆☆☆☆

演出 ☆☆☆

美術 ☆☆☆☆

音楽 ☆☆☆

 

総合評価 ☆☆☆

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作品データ

 

監督   ミカエル・ハフストローム

主演   シルヴェスター・スタローン、

     アーノルド・シュワルツェネッガー

製作   2013年 アメリカ

上映時間 116分

 

予告編映像はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=43BvMRhv1uo


特別寄稿〜名品コレクション〜「野のユリ」

教会を作った黒い肌の天使

 

子供の頃、日曜洋画劇場でこの作品を観た。ゴスペルソングを歌うシドニー・ポワチエ。力強く忘れられないそのメロディー。ミュージカルを思わせる様な、シスターたちとの合唱シーンが忘れられない。

 まだ、子供だった僕の記憶に、そのメロディーはしっかりと刻み込まれた。いつかもう一度観てみたいとずっと思っていたら、何とある日偶然にもテレビ放映してくれた。僕はかじりつくようにして魅入ってしまった。放送してくれたテレビ局に、もう、感謝!感謝!である。

 ところが、この名作はレンタルビデオ店ではなかなか見つからないのだ。 全国のレンタルビデオ店の皆様、是非、本作品を置いて頂きたい。

**これ以降は完全ネタバレをご容赦くださいませ。**

 

 車で旅を続ける黒人青年スミス。オーバーヒートした車に水を貰おうと、たまたま立ち寄った修道院。彼はそこで東ドイツからやって来た、英語も満足に喋れないシスターたちと教会を手作りするハメに陥る。

全く金にならない。食事も祖末。

最初はいやがっていた彼。しかし途中から教会という建物を造ってみたくなってしまう。彼は腕のいい建設作業員だ。重機だって器用に動かせる。見よう見真似だが設計だってやる。

そんな彼に、ひとつでもいいから建物をいちから造ってみたい、というモチベーションがむくむくと持ち上がってきたのだ。だが修道女たちには金もなく、教会を建てる煉瓦さえ満足にない。やがて村の人々が、煉瓦や材木を持ち寄ってくれるようになる。村人たちだって教会が出来るのは楽しみなのだ。またそれを皆で作りたかったのだ。

最初はどうしても一人で作りたい、というこだわりを持っていた黒人青年スミス。  

そんな彼を木陰で見せ物の様に眺める、朴訥な村人たちの姿。それを真正面から捉えるキャメラがまたいいんだなぁ。

貧しい村はメキシコ系の移民たちで成り立っている。

ここでガソリンスタンド兼軽食堂を営むオヤジさんのキャラクターがとてもいいのだ。突き出たお腹は愛嬌があり、商売熱心。ちょっとおせっかいで、なおかつ心根は意外にやさしい。いい表情だなぁ、この役者さん。

黒人青年スミスは、修道女たちと出会ってから粗末な食事ばかり。やっと日曜のミサで、おやじさんの軽食堂へ行く事が出来た。ここでの食堂のオヤジさんとのやり取りが何とも楽しい。

「とにかく腹ぺこなんだ、フレッシュジュースだ! それにパンケーキを山盛り焼いてくれ! 目玉焼きは5個だ!」と、もう、まさに待ちこがれていた様に矢継ぎ早に注文する黒人青年スミス。

だけど、ちょっとここで想像してみよう。

 こんなにひもじい思いをして、修道女たちは今までずっと暮らして来ているのである。その現実がいかに厳しいものなのかを。

やがてスミスは村人たちと共に力を合わせる事を学んでゆく。このあたりのストーリーの流れ、編集はとてもうまい。

紆余曲折の末、ついに教会は完成する。そこに十字架を建てる黒人青年スミス。教会を作ったという達成感。満足感。そして村人たちの笑顔。

彼は全てを村人たちと修道女たちに与え、自分は一銭の金も受け取らなかった。しかしそれ以上の喜びを得たに違いない。

彼は教会の完成を見届けながら、誰にも見つからない様に、ひっそりと村を去ってゆく。 

そしてシスターは、去って行った彼に、神の意志と愛を感じるのである。

もしかするとあの黒い皮膚をした男は、正に神が遣わした天使だったのかもしれない、と。

何という見事なラストシーンだろうか。

この作品、実にテンポがよく、飽きさせる事なくストーリーが進む。二時間を切る作品の中にユーモアを交え、人種や移民と言ったデリケートな要素まで盛り込み、歌でも楽しませ、そして最後にとっておきの感動を味あわせてくれる。

この作品がなぜ観ていてほっと心休まる気がするのか?

それはラルフ・ネルソン監督の人間を観る眼差しが、性善説に基づいているからだと、僕は思う。人間が本来持っている善の部分、それを信じてみようじゃないか、という監督の姿勢が僕は好きだ。

 この作品が作られたのは1963年。この時代、黒人差別は今から想像できないほど強烈だったろうし、アメリカは公民権運動で揺れていた時代だったと聞く。そしてになにより、ケネディ大統領が暗殺された年でもあるのだ。

時代はまさに混沌としていたのだ。

このような、危うい、不安な時代にこそ、人の心を癒し、「人間の善性」を信じ、表現してくれるような芸術がぜひとも必要なのだと思う。

「野のユリ」という言葉は聖書に出てくるそうだ。

「野のユリ」は何も求めない。

そして存在するだけで美しく尊い。

この作品自体が、正に混沌とした現代において必要とされる、一輪の「野のユリ」そのものなのではなかろうか。

どうかこの映画は末永く観続けられて欲しいと思う。

映画ファンのみならず、人間として大切にしたいと思わせる名作である。

最後に、黒人俳優初のアカデミー賞主演男優賞をこの作品で受賞した、主演のシドニー・ポワチエに敬意を表したい。

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監督   ラフル・ネルソン

主演   シドニー・ポワチエ、リリア・スカラ

製作   1963年  

上映時間 94分

 

予告編映像はこちら

https://www.youtube.com/watch?v=KMt3dvI_USE



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