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20140118近況飯エッセイ

 夕食にお餅を食べる。
ついつい食べ過ぎてしまう一品だった。

 今日焼いたのは、白餅二個とエビ餅一つ。特にエビ餅は焼いて
いる途中から、その匂いが美味しかった。
 お餅だけでは出てこない、動物質のものが焼ける時の香ばしい
香りが何とも言えず食欲をそそる。

 味付けは醤油のみ、夕食の味噌汁もまだ残っていたけれど、今
日はお餅はできるだけお餅の味だけで食べようと思ったので、醤
油だけかける。それもべったりと全体に醤油をまぶすのでなく、
醤油の付いていない部分も少し残しながら食べた。
 醤油をつけるとお餅の美味しさがひきたつ、もともとあっさり
としたお餅の味だが、醤油をつけることで噛むとだんだん口の中
に広がる甘みが、より強く感じられる。多分、スイカに塩を少し
振りかけたり、あんこに砂糖だけではなく塩も入れるのと同じこ
となのではないだろうか。
 かといって、砂糖などのしっかりした甘さというわけではなく、
ほんのりと甘いという優しい甘さ。何でも甘ければいいというわ
けではないが、甘さという味覚はどうも気持ちを和らげてくれる
ように思う。甘いモノを食べていると、幸せを感じることが出来
るのは、私だけではないと思う。

 お餅という食べ物は少し不思議だ、食べる前に餅つき機や杵と
臼でしっかりともち米の粒を潰して練ってあるうえに、口の中で
更に噛み砕いて食べる。ついてから日にちが経ったものは、周り
が固くせんべいのように焼きあがるけれど、それでも中身はモチ
モチで粘りがある。
 お餅を口の中で噛み砕く音の表現を、ウンニャラコウンニャラ
コと表現したのはかの東海林さだお氏だったように記憶している。
私も好きで沢山読んだ、丸かじりシリーズの中で書かれていたは
ずだと思う。
 やっぱり本物の物書きの力というのは凄い、私がお餅の咀嚼音
を表現するなら、ニチャニチャといったなんだかやな感じの音に
しか出来ない。プロって凄いなと思う。

 おやつにブッセケーキを食べる。
ミニサイズでかわいい一品だった。

 ブッセケーキの存在を初めて知ったのは、中学生の時だった。
同級生との帰り道に駄菓子屋で買って食べたのが、もう随分昔に
なってしまった。あの時食べたものは、ブッセケーキではなくア
イスだったかもしれないような気がするが、挟むブッセの部分は
多分同じものだったと思う。
 しかし、ほんとうのところは何がブッセなのかよくわかってい
ない。ブッセの意味もわかっていない。ただ、入っている袋に
ブッセケーキと書かれているからそう読んでいるだけなのだ。

 大体ブッセと言うのはどういう意味なのだろうか、調べたら多
分すぐに分かってしまうので、推測してみる。
 後ろにケーキとついているのだから、英語である可能性はとて
も高い。英語であった場合、初めて作ったか世に広めた人物名を
そのまま名前としているのではないかと思う。
 英語でなかった場合、ドイツ語な雰囲気が音の響きから感じら
れる。イッヒ リーベ ディッヒとかグーテンモルゲンとか、
バームクーヘンくらいしかドイツ語を知らないので、雰囲気だけ
で考えてみた。ブッセ ケイク ブッセ。どうだろう。

 アジア圏の言葉だった場合、多分仏教の影響から出来たのだろ
うと思う。仏世契機。もともとは穏やかな味わいの食べ物だった
のだろうか、漢字にしてしまうと、いっぺんに民明書房の香りが
してきた。

 名前の由来がどうであれ、美味しいお菓子であるという事実が
何よりも真実だと思います。

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最終更新日 : 2016-06-25 17:32:05

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20140120近況飯エッセイ

 昼食にお鍋の出汁で作ったすまし汁をいただく。
何とも奥の深い味わいだった。

 鍋の中に残っていた具に、新しく野菜とベーコンが入れられて
いて、ベーコンから出る香りが独特の風味を醸し出していた。
いつもならおじやにして美味しく頂くのだけれど、こうしておす
ましにして頂いてもまた違って美味しい。
 追加で入れた野菜に、お肉などから出た出汁がシッカリと染み
こみ、これ一つでおかずとして通用するのではないかと思った。
お昼ごはんなので、朝食と違ってそれなりにおかずがあったけれ
ど、無くても大丈夫だったくらいだ。
 とても美味しいおすましだったけれど、お鍋を食べたあとにし
か作る機会が無いというのが弱点。同じくらい出汁の効いたもの
を鍋をせずに作ろうとすると、あまりにも材料が必要になってし
まうだろう。鍋の後のお楽しみだけにしておくほうがいいのかも
しれない。

 おやつに菓子パンを食べる。
こってりと甘くてボリュームの有る一品だった。

 多分デニッシュ記事だと思う、それか半球状に切られていて、
その断面にチョコレートがコーティングされている。そしてなか
には生クリームが入れられていた。
 なによりも美味しく感じたのは、パンの生地自体にいちごジャ
ムが練り込んで焼き上げられていて、少し焼けたジャムが何とも
言えず香り高く。甘さはその他の物で十二分に楽しませてもらっ
ていたが、ジャムのおかげで香りも美味しい。

 主食に食べるパンは出来るだけあっさりとしたもののほうがい
いのではと思うけれど、おやつに食べるパンはこってりと甘くて
ハイカロリーな方が美味しいと思いました。

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最終更新日 : 2016-06-25 17:32:05

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20140121近況飯エッセイ

 朝食にお茶漬けを食べる。
おかずの用意が面倒くさくてまたお茶漬けにしてしまった。

 今日はご飯とおかずの組み合わせで食べようかなと思ったのだ
けれど、いざ、炊飯ジャーとポットが隣同士になっているのを見
てしまうと、ついついお茶漬けで済ましてしまう。悪いクセなの
かもしれない。
 冷蔵庫の中を除いた時に、すぐに食べられるおかずが何もな
かったのも原因かと思う。生卵はあったのだけれど、目玉焼きを
焼くのも面倒くさく思ってしまった。目玉焼き程度のものを作る
もの面倒くさく思ってしまうのならば、いっそ朝食を食べなけれ
ばいいようなものだが、それではさすがにお腹が保たない。
 もう少し普通のおかずとご飯の機会を増やしたほうがいいか
なぁ。

 昼食におでんを食べる。
今日はじめて食べたのだけれど、しっかりと味が染み込んだ一品
だった。

 多分昨日の夕食に向けて作られたものだったのだろう、大根な
んてもうすっかりつゆの色に染まっていて、何日も煮込んで作っ
たかのような状態。しかし、その割に全部の具が揃っていて、同
じものばかり食べることにならなくてよかった。良く大根ばっか
り残った状態で食べることがあるが、おいしいけれど少々複雑に
思うことがある。
 そんなわけで、食べた具材は、
だいこん
ちくわ
練天
人参

伝統的でハズレがない。
 おでんの具としてはこんにゃくが足りなかったが、ご飯のおか
ずとしてはこれだけあったら十二分。反対にご飯が足りなくなっ
てしまうくらいだった。

 夕食にハヤシライスを食べる。
朝昼と違って一転、洋風な一品だった。

 入っていた具材は、
玉ねぎ
豚肉
私の好みと体質のため、牛肉よりも豚肉が使われている。そのた
め、少しあっさり気味に仕上がっているが、その分量が食べられ
る。朝のお茶漬けに続いて、汁けの多い食事となってしまった。
これではいけないなと思うが、夕食は自分で作っているわけでは
ないので、文句を言わずに頂く。
 やはり体の事を考えるのなら、朝食のお茶漬けの回数を控える
べきなのだろう。朝食にお茶漬けを食べるか否かは、私の意思一
つで決めることが出来るので、この部分を変えるのが一番はやい
だろう。
 何かを変える時は、人に変わってもらうのを期待するよりも、
自分が変われるところを見つけて変える方が、仕事が速いのでは
ないかと思う。自分が変われるところがないのならば、その件か
らは身を引くのも手ではないかなと思う。

 なんだか、お茶漬け一つで少し悩みすぎたなと思いました。

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最終更新日 : 2016-06-25 17:32:05

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20140122近況飯エッセイ

 朝食に炊き込みご飯を食べる。
少しあっさり気味の味付けが、朝の胃にやさしい一品だった。

 今日はお茶漬けで済まさないぞ!という実に慎ましい決意を持っ
て朝食に望んだ今日の朝だった。そういうわけで、炊飯ジャーを
覗いたところ、炊き込みご飯が残っていた。
 入っていた具材は、
人参
まいたけ
鶏肉
なぜかネギが炊き込まれていたが、冷凍のネギがほんの少し余っ
ていたとかそのくらいの理由だと思われる。
なにかおかずをつけようかと思ったが、朝食なら炊き込みご飯だ
けでもいいなと思いやめておいた。たくあんがあったので、それ
をお供にし、味噌汁も付けて今日の朝食とする。
 炊き込みご飯の味付けが薄めであったため、たくあんを一緒に
食べるとちょうどいい塩梅で美味しい。これが濃い味付けだった
ならば、たくあんを食べるとしつこくなってしまったような気が
する。味噌汁を口に入れてもしつこくならず、炊き込みご飯は
少々薄めの味付けのほうが食べやすいのかもしれないなと思った。
 しかし、炊き込みご飯のおこげを楽しむのならば、もう少し醤
油が強めの味付けで炊いたほうが、香ばしくて美味しいのだろう
なと思います。

 昼食におでんの残りを片づける。
もう既に殆どの具材は原型をとどめていなかった。

 流石に三日目くらいになると、柔らかい具材は荷崩れてグデグ
デ。その前に殆ど具材は残っていない、かろうじて残っていたの
は、じゃがいもとにんじん。どうもわたしの家族は野菜類を残し
てしまうようだが、嫌いなのではなく単にじゃがいもと人参が沢
山入れられていたということなのかもしれない。
 小皿に網酌で鍋の底までかすって、箸で掴める限界の具材まで
いただく。こうして底をさらっていると、牛すじのほぐれたもの
なども残っている。細かくほぐれて砕けているので、殆ど振りか
けのようだ。

 そういえば、おでん味のふりかけというのはまだ見たことがな
い。私が知らないだけかもしれないけれど、もし無いのならば、
その内出来るのではないだろうかと思う。

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最終更新日 : 2016-06-25 17:32:05

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20140123近況飯エッセイ

 夕食にカニ鍋を食べる。
寒くて仕方がない一日の疲れを吹き飛ばす一品だった。

 きょうのカニは、正月に家族が集った時の残り。その為それ程
の量はなかったが、出汁を取るには十二分な量だった。
出汁を取るには量が足りているのだけれど、具材としては少々カ
ニだけでは物足りない。それを補うために、豚肉が追加されてい
た。

 鍋が煮立ってカニに火が通ったので、他の家族に負けることが
ないように急いで食べ始める。多分皆もそんな気持ちだったのだ
ろう、野菜が柔らかくなる前にカニが無くなってしまった。
 あまりにも早く無くなってしまったが、追加の豚肉があったの
で物足りなさは無くて助かった。カニを一所懸命にほじくってい
る間に、豚肉に火が通って食べごろになる。丁度いい待ち時間と
なっていた。

 カニをささっと食べ終わって、お次は野菜と豚肉、その他のキ
ノコや豆腐なども食べ頃だ。物足りないくらいの量の蟹だったけ
れど、その出汁の威力は大変効果が高い。
 カニの出汁を吸い上げた豚肉の味わいは得も言われぬ旨さ、そ
れの上を行くのが、カニの出汁プラス豚肉の出汁を吸い上げた野
菜の旨さ。入っていた野菜は、
白菜
タアサイ
輪切りの大根の三種類。出汁を吸った野菜は元々の味と相まって、
決してしつこくない甘さを楽しめる。野菜の美味しさを楽しむに
は、鍋か煮物がわたしは好きだ。

 きのこと豆腐もたまらない。椎茸だけが苦手なのだが、鍋にき
のこは外せない。今日はしめじだけだったが、もう少し香りの強
いきのこが入っていても良かったかもしれない。
 豆腐はあまり出汁を吸ってはいなかった、多分出汁を吸い上げ
るまで鍋に入れていたら、スが入ってしまってフルフルとした豆
腐の食感が損なわれてしまうだろう。出汁と豆腐の味を楽しむた
めに、豆腐を口に入れてから少し出汁を口に含んで食べた。
まだ少し豆乳の匂いが感じられる豆腐と、鍋の出汁の味わいが口
の中で混ざって実にうまい。
 いつもならばポン酢で頂くところだけれど、今日はほとんど出
汁と一緒に頂いた。ポン酢の出番が少なくい鍋だった。

 そしておじや。
明日に食べようかと思ったけれど、鍋の美味しさの勢いに任せて
ついつい食べてしまった。
 他の鍋の時ならば、味をととのえる必要があることもあるが、
今日はその必要は全くなかった。カニと豚肉のおかげでそれだけ
でとても濃いおじやとなっていた。

 次にカニを食べることが出来るのは、来年だろうか。また一年
がんばって働かなければならないなと思いました。

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最終更新日 : 2016-06-25 17:32:05


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