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はじめに

はじめに

 

「会社は学校だと割り切りなさい」と聞いてどのように感じるでしょうか。

 学校と聞いて

「今さらもう勉強したくない」

「今の会社からは何も学ぶことはない」と感じる人がいるかもしれません。

 

もし今の仕事や働いている会社に不満を持っているならば、少しだけ目線を変えて下さい。

将来の自分自身のために今の会社で働いているんだと。

そして、今の仕事は自分のストーリーの中のひとつのプロセスに過ぎないのだと。

 

私が本書を通して伝えたいことは、社畜という状態から脱出して自由を手に入れて欲しいということです。

 

社畜から脱出するために、会社で具体的に何を学び、どのような力を身につけるべきか。

それが本書のテーマです。 

 

 

以前は大きな会社に属していることが最も安定した生き方でした。

 

今はどうでしょう。

 

大きく産業構造が変化しました。

それに伴い、終身雇用の崩壊、会社やビジネスモデルの短命化、業務プロセスの自動化や効率化、技術革新の加速化、労働力のグローバル化など様々なことが起こり、必ずしも会社に属していることが安定だとは言えなくなりました。

以前の安定モデルがうまく機能しなくなったのです。

 

団塊の世代までは大学を卒業して会社に勤めたら、特に何も考えなくても会社という大きな船が目的地(定年)まで連れて行ってくれました。「退職金と年金で豊かな老後」が待っていたのです。背景には右肩上がりの経済成長がありました。よほどのことがない限り会社という船は沈みませんでしたし、多少海が荒れてもなんとかなりました。つまり「どの船に乗るか」が最も大切でした。

 

しかし、今はどんなに大きな船でも沈むことがわかりましたし、安全な航海のためには、乗組員を海に放り出すことも日常茶飯事です。外国の船に乗っ取られることも十分に考えられます。

 

これからは、沈みそうもない大きな船を探して乗り込んでも、安全に目的地まで連れて行ってくれる保障など全くないのです。

 

船に乗っている間はまだいいですが、船が沈んだり、船から放り出されたら、溺れるか、たまたま拾ってくれた船に乗り込むしかありません。それでも溺れるよりはマシだということで、過酷な労働環境の中で船にしがみつくしかないという人が数多くいます。いわゆる社畜になるしかない人が多くいるのです。

 

あまり好きな言葉ではないですが、二極化社会と言われています。

 

二極化とは、真ん中から上と下に分かれるということではなく、中間層が下に沈むという特徴があります。

つまり一部の上位の人たちと大部分の下位の人々という図式になるということです。

上の人はさらに富み、中間の人は貧するということです。

ここが資本主義の限界であり、問題点だろうと思います。

 

では、将来の事を考えると、一部の上位組に食い込むために熾烈な競争を勝ち上がらないと生き残れないのでしょうか?

 

私の答えは否です。

 

キーワードは多様化です。

 

幸せの定義も成功の定義も大事にするモノも価値観も多様化している世の中です。

 

昭和の時代の一億総中流的な典型的な家族モデルも崩壊しました。

テレビや新聞などの大手メディアも価値観の多様化に対応できず苦慮しています。

生き方も働き方も、望む未来像も個人が満足できるものを選べばいいのです。

 

「こうでなければいけない」「ねばならない」は終わりました。

ビジネスの在り方も変わりました。

消費者がお金を払う対象も多様化しています。

 

高い目標や立派な目標である必要もありません。

自分にとって価値があればいいのです。

 

自分で決めればいいのです。

自分のオリジナルのストーリーを築き上げれば良いのです。

それは人に勝つとか一部の上位に勝ち残るためではなく、自分らしく生きて行くために、そのポジションを確立するためにするべきなのです。

 

自分のために…です。

 

そのポジションを確立するためのヒントが逆説的ではありますが、会社にあります。

 

大きな古い船が海を専有していた時代から、小さな個性的な船が「自分で決めた目的地」に向けて数多く漕ぎだす時代です。小さな船同士がお互いの強みを活かして助け合いながら、それぞれの目的地へ向けて航海をしている新しい大航海時代の幕開けです。

 

それは個人の時代の幕開けであり、そのためのインフラは整いました。

アメリカではすでにフリーエージェントと言われる個人でビジネスをしている人が3300万人もいます。実に労働人口の四人に一人はビジネスオーナーなのです。日本でも今後、確実に増えてくるでしょう。

今は小が大に対抗することが出来る時代です。

 

もちろん、会社という大きな船に乗り続けて仕事をすることに、やりがいや充実感が持てるのであれば、喜んで会社に力を捧げればいいと思います。会社の中で自分の力を発揮し、会社をより成長させていくことは、やりがいのある仕事だと思います。

ただ、そう思えなかったり、そういう会社に出会えていない場合は、自分自身の目的地や航路を自分で決めていく生き方も大切なのではないでしょうか。

 

自分で目的地や航路を決める生き方で得られるものは「自由」です。

しかし自由になるためには、現実的な問題として持っていなければならないものがあります。

それは、社会に提供できる「価値」です。

なぜなら、仕事とは価値の提供に他ならないからです。

仮に今持っていなくても問題ありません。

まずはそれを見つけること、そしてその価値を磨いていくことが大切です。

 

本書では最終的にはフリーとして働くことを勧めています。

なぜか。

それは自由度が高く、達成感が多く得られるからです。

達成感や、やりがいは仕事に命を吹き込みます。

成熟した社会において、人間はお金のためだけに働くことに抵抗感を感じます。

社会に役に立っている実感が欲しいですし、感謝もされたい。

もっと意味があることがしたいのです。

自分が得意な事、好きな事で社会に役立って多くの収入を得る。これは非常に素晴らしいことです。

これからの時代の成功の定義になるのではないでしょうか。

 

ITツールを駆使すれば、働く場所も選びません。PC一台持っていればどこでも仕事が出来ます。個人の影響力が大きくなり、個人がビジネスで勝負するためのサービスや環境が整い始めているのが今なのです。

 

プライベートの時間も大切であり、人生の充実感を高めてくれます。

普通のサラリーマンが仕事をしている平日にのんびりと旅行をするのも良いでしょう。家族との時間を自分のスケジュールの中にしっかりと入れ込むことも大切です。これも会社で力を蓄えて、提供できる価値を磨けば、十分に可能なのです。

現状をあきらめたり、悲観するだけでなく、この変化の激しい世の中でどのように生きて行くことが、自分の人生に安定や充実感、安らぎを与えてくれるかを見るべきなのです。

 

その力を得るために、会社で具体的に何を学び、どのような力を身につけて、どのように働いていけば良いのでしょうか。

それらを本書の後半で詳しくお伝えします。

 

また、今の時代の動きを知ることも大切です。

若年者の就職難、ブラック企業問題、リストラ、非正規雇用の増加、低賃金化など雇用に関わる問題が数多く噴出しています。

実は、これらの問題の根っこはつながっています。

これらの根本原因を理解することは、会社で学ぶべきスキルを見極める上で、とても大切になります。

 

では、まずはそこから見てみましょう。


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