閉じる


『プロデューサー発想』 スティーブ・ジョブズの点と点をつなぐ

『プロデューサー発想』
スティーブ・ジョブズの点と点をつなぐ

 

 

株式会社 イノベーションコンサルティング
代表取締役 古谷 彰男

 


1
最終更新日 : 2013-11-26 21:41:00

Contents

はじめに 5
『日本の企業』はこれでいいのか 7
『プロデューサー』不在の企業に未来はない 11

 

I ビジョン:時代の変化でチャンスをつかむ 14

 

『新しいビジネス常識』がイノベーションにつながる 15

『点と点をつなげる』ことの価値 18

『つくり手』が人びとの価値観に共鳴すること 21

ITビジネスの現場から生まれた『プロデューサー発想』 24

設立10年で株式上場を果たしたモバイルコンテンツ企業 27

設立9年で株式上場を果たした電子マネー企業 30

『イノベーション』につながる1つの質問 33

ビジネスの本質は、『次の手』を発想すること 36

 

II メソッド:新しい価値を生むプロデューサーになる 39

 

新しい価値を生む『プロデューサー』が持つべき5つの力40
『イノベーションノート・プロジェクト』とは 43
プロデューサー発想は、まず『インプット』から始める 45
誰でも『プロデューサー』になれる 48
プロデューサー発想の『自分プロジェクト企画構想手帳』 50

 

III マインド:挑戦者たちの点と点をつなぐ 53

 

100年続くということ 54

大企業や老舗企業はこれからどうなるのか? 57

批評するだけで、自分は何もしない人が増えています 60

挑戦する『熱い人びと』はどこにいるのか? 62

実現するまで、あきらめないことの本質とは 65

プロデューサーでなければ、成し遂げられないことがある 68


2
最終更新日 : 2013-11-26 21:40:31

はじめに

 

『プロデューサー発想』
スティーブ・ジョブズの点と点をつなぐ

 

株式会社イノベーションコンサルティング
代表取締役 古谷 彰男

 

 変化をチャンスに変え、それを実現する『新しいビジネス発想』について、皆様とシェアしたいと思います。
 目標を達成する企業の行動には、新しい価値を生み出す『プロデューサー発想』が必要です。それは一体どういうものでしょうか。

 

 私は自分が実証してきた経験から「発想を変えれば、結果は変わる」と考えています。
逆にいえば、うまく成果を出せない企業や人は、うまくいってい
ないやり方を変えようとしません。「大成功した企業は続かない、

成功体験が邪魔をする」とよく言われますが、これも同じです。
 新しい時代に合わなくなった昔の発想で現実を見ようとすると、行動は変えられません。その結果、企業は整理淘汰され、新陳代謝が加速化します。


 この「新しい発想」がどうして必要なのか。論理で理解したいという人のために、私の理解をまとめました。

 例えば、あなたが一人の経営者、ビジネスマン、担当者という肩書を組織から与えられ、仕事をしているとしましょう。

  • 主力事業の拡大や新しい事業に挑戦するひと。
  • 若い世代でこれから新しいビジネスを生み出すひと。
  • 経営者や起業家に専門サービスを提供しているひと

 このような立場からビジネスの未来を考える皆様に役に立つ話をしていきます。


3
最終更新日 : 2013-11-26 13:11:46

『日本の企業』はこれでいいのか

 

 

 

 誰もが知っている音楽プレイヤーWalkmanに起こったことを思い出してみましょう。

 

 最初に断っておきますが、私はSONYのファンでした。しかし、かつて世界を席巻した「walkman」は進化しなくなり、音楽を聴く楽しみが広がることはなくなりました。


 「携帯電話が流行ったから、音楽が売れなくなった」と当時言われていたことは本当ではありませんでした。

 1990年代後半に韓国製・中国製のMP3プレイヤーの人気が広がり、2000年以降にAppleの音楽プレイヤーiPodと音楽ソフトiTunesが登場しました。ネットから音楽をダウンロードして音楽を楽しむスタイルが様変わりしました。


 その結果、Walkmanは輝かしい地位を失いました。先行していた音楽配信サービスでも、ファンの支持を得られませんでした。競争相手よりも良い物をつくる「改善」の発想や目新しさしか伝わらないデザインはファンには響かなかったのです。


 独自規格や高性能・高機能にこだわる一方で、ユーザーが感じる使いやすさや楽しさには妥協してしまったのです。新しい技術を取り入れる「技術者目線」の競争は、ファンに対しては「的はずれな対応」に見えました。

 作る技術はあっても、何をつくるのかを発想する自由を見失ったモノづくり。当時、「音楽を聞く楽しみ方の世界観」を変える、新しい価値をもたらすモノづくりが求められていました。


 かつて、「外で音楽を聴く世界観」を生み出したソニーは、当然その問題に気づいていたはずですが、 日本一の企業でも「発想の呪縛」と「できない言い訳」からは逃れられなかったのです。


 なぜでしょうか。

 

 これは、ソニーに限った話ではありません。製造業に限らず、あらゆる業態の企業にとって教訓になる本質的な課題を提示しています。

 

 2000年以降のAppleのiPodからiPhoneを生み出した行動は一つのヒントです。音楽業界が衰退しPC業界の成長が鈍化する状況下にあっても、新しい価値を生み出した発想と行動。本当に「使える」製品をとどけてファンを熱狂させるやり方には「自分たちが本当にいいと思うモノづくり」の魂があります。

 

 「あれは、天才のジョブズにしかできない」とか、「Appleだからできる」というのは、負け犬の遠吠えか、やる気のない人の言い訳です。 そんな発想を鵜呑みにしてはいけません。日本人にも、まだまだ新しい価値は生み出せるはずです。


4
最終更新日 : 2013-11-26 13:09:17

『プロデューサー』不在の企業に未来はない

 「プロデューサー不在の企業には、ファンを熱狂させることはできない」ということを、Appleの創業者スティーブ・ジョブズは証明しました。


  エンドユーザー目線で「自分ならこうしたい」を実現する製品を追い求め続けたからこそ、今のiPhoneはファンに支持されています。
 「自分」とは誰でしょうか。それは、トップにいるジョブズであり、プロジェクトに参加する情熱ある人びとです。彼らは「自分たちがいいと思うモノを世界の人びとに気に入ってもらいたい」とアピールしました。直営小売店舗Apple Storeではスタッフがとても特別な接客対応をします。


 日本のメーカーや製品には、エンドユーザーから顔と名前が見える「ひと」がいません。


 今のところは、海外企業に真似できない部品の技術開発に特化するといっていますが、それが日本企業の本当の未来でしょうか。


 「部品を作る優れた技術はあるのに、エンドユーザーを熱狂させる製品はつくれない」ということに、危機感はないのでしょうか。

 

 立場や置かれた環境が異なっても、顧客に「新しい」価値を提供する人びとの情熱は同じです。

 

 それが感じられないのはなぜでしょうか。
 

 良い結果につなげるために、今何をすればいいのか。現実をどう判断すればいいのか。これらの問いには、最初から答えが見えているわけではありません。

 

 問題を先送りして事業の延命を図ろうとしても、根本的な解決にはつながりません。
 当事者意識がない組織には、自浄作用が働かないものです。あなたが「優秀な」組織人なら、自分の個人的な感情を抑制してでも組織のルールや判断に従うでしょう。


 軌道修正する時が来ているのに、どうして常識を疑い変革しようとしないのでしょうか。


5
最終更新日 : 2013-11-26 13:08:14


読者登録

古谷 彰男さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について