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カテゴリー ビジネス・教育・社会 学習・研究 作者 荒木優太
価格 無料
タグ 寺田寅彦夏目漱石近代文学日本文学物理学
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寺田寅彦の随筆がとりあげる話題は文系から理系まで多岐に渡る。本稿は、豊かではあるがややもすると雑駁な印象を与える寺田の文章群に統一的な視座を与えることを目的とする。その時、中心的な役割を果たすのは「偶然性」の概念であり、その三つのアスペクトである微細(ディテール)、確率(プロバビリティ)、組み合わせ(モンタージュ)だ。寺田の高い領域横断性の動機の根本に偶然性研究の態度を読み、その諸相の関係を考察する。

【目次】
序、偶然性の寺田寅彦
一、ポアンカレ翻訳
二、ディテール・万物相関・方則
三、ディテール・不思議・拡散
四、プロバビリティ・統計的単義性・再起性
五、モンタージュ・紙・顔
六、モンタージュ・映画・連句
七、寺田寅彦・中河与一・九鬼周造

【寺田寅彦略年譜】
1878(明11)年 11月28日、誕生。
1896(明29)年 熊本の第五高等学校に入学。英語教師夏目漱石、物理学教師田丸卓郎と出会い、両者から大きな影響を受け、科学と文学を志す。
1899(明32)年 東京帝国大学理科大学に入学。
1908(明41)年 尺八についての研究で理学博士号取得。
1909(明42)年 東京帝国大理科大学助教授。
1915(大4)年 アンリ・ポアンカレの翻訳を発表する。「方則について」を『理学界』(10月)に発表。
1916(大5)年 東京帝国大理科大学教授に就任(物理学)。
1917(大6)年 帝国学士院恩賜賞受賞。「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」を『理学界』(1月)に発表。
1921(大10)年 「浅草紙」を『東京日日新聞』(1月)に発表。
1929(昭4)年 「ルクレチウスと科学」を『世界思潮』(9月)に発表。
1931(昭6)年 「連句雑俎」を『渋柿』(3~12月)に発表。
1932(昭7)年 「映画芸術」を『日本文学』(8月)に発表。
1935(昭10)年 転移性骨腫瘍により57歳にて病没。

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