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ちょっと笑えますが、この部屋の絵画は修復中のものが多かったです。

今の人には分からないでしょうが、昔はこういうのをこめかみに貼った

婆さんがよく居ました。

 

そういうえば、こう言う修復のときに、和紙を使うのだということを聞いた記憶が有ります。


王妃付き衛兵の間


ナポレオンの戴冠式 ダヴィット

この絵好きです。
大きいからとか、かっこいいからとか、そういうところもですけれど、何よりもこの絵が従来の絵画とは全く違うからです。
従来の絵画というのは、肖像にしろ神話にしろ基本的には装飾品でした。額縁の。

でも、この絵は政治的プロパガンダなんです。
見た人に、ナポレオンというのはなんと偉大な人物なんだ、という印象を与えることを明確な目的として描かれています。
20世紀になり、プロパガンダ的な絵画が盛んに作られるようになりますが、これはその元祖と言えるかも。

 

世俗の権威が教会の権威を凌ぐのだと、この絵は宣言しているんですね。
これだったら文字が読めない人にもわかります。

 

ダヴィットはおそらく絵が世界を塗り替えていくんだという野心をもって、この大絵画を描き上げたことでしょう、2枚も!

 

もう1枚はルーブルにあるんですが、そっちが本物でヴェルサイユの1枚は模写だといわれていたそうです。
この2枚には明確に違う部分があり、本物の作者だからこそそういう細工をする動機があったのだということから、この2枚とも本物だそうです。

で、その違いなんですが、そこはルーブル編で明らかに。


そろそろ閉館時間。外に向かいます。

おそらく3分の1ぐらいしか見ていないと思うんですが、

正直、もうお腹いっぱいって感じでした。



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