目次
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鏡の法則
男と女
男と女 ここがちがう
究極の浮気防止法
エッチの回数
ブスの25箇条
夫を早死にさせる10か条
お笑い
オチが秀逸なお話
幸福のメール(お笑い編)
大人の会話 
心理テスト『窓』
心理テスト『森と林』
読み物日記
占いで運勢が悪いといわれて落ち込んでる人へ
クリスマスの思い出
かっこいいオッちゃん
落としたサイフが戻ってくる確率を5倍も高める方法
四次元の世界
新しい使い方を提案
最後の授業
藤田隆志さんの講演会
カジノはv( ̄ー ̄)v
仁義
雲の消し方
心が温かくなるお話
赤ちゃんの詩
この気持ち伝えたい
子犬と男の子
子供を教える真の教師
喜ばれるお金の使い方
1番大切な10円玉
りんごの木と男の子の物語
天国からのビデオレター
『詐欺』『金庫破り』『暖かいスープ』
新しいウサギとカメの物語
二人の天使
自分らしく生きるために
イチローの作文
イチローの姿勢
イチロー名言集
マジックジョンソンの言葉
メキシコのジョーク(夢の先取り)
勝者と敗者
答えは全て自分の中にある
勝利者は常に諦めない
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極楽と地獄の岐れ路
自分の意志で選択した人生
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イヌが教えるお金持ちになるための知恵
マーフィーの黄金律
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1番大切な10円玉

 

『 一番大切な10円玉 』

知的障害がある女の子が
両親と暮らしていましたが、お母さんが病気で亡くなってしまいました。
 
本当は親子で一緒に暮らしたかったのですが、
周りの人の勧めもあり女の子は施設にあずけられて、
お父さんと別々に暮らすことになりました。
 
施設では、社会に出ても通用するようにお金の訓練を行います。
 
女の子も一円から五百円までの硬貨を順番に並べて
お金の価値を勉強していました。
 
試験の時先生が、
「一番大切なお金はどれですか」と女の子に聞くと、
女の子は笑いながら十円をさしました。
 
何回も先生が、
「五百円が一番大事だよ」と教えても、女の子は繰り返し十円をさしました。
 
困り果てた先生は、
「どうして十円が大事なの?」と聞くと、女の子は、
 
「だって、この十円をあの公衆電話に入れたら、
 大好きなお父さんの声を聞けるから……」
 
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

エンジェルカズキも自分でも気づかないうちに、
お金の大きさで物事全ての価値を考えてしまうことがあります。
でも本当に大切なものはお金の大きさではないです。
 
お金は使う金額ではなく、
使う中身にこそ、幸せの価値があるんだということに
このお話を読んで気付かされました。
価値のあるお金の使い方をしていきたいですね(*^^*)
 


りんごの木と男の子の物語


りんごの木と男の子の物語というお話をご紹介します。
ちゃんとした本にもなってるお話です。
本の題名は 『おおきな木』 (シェル・シルヴァスタイン/篠崎書林)
この物語からあなたは何を感じるでしょうか?

 

 

『 りんごの木と男の子の物語 』

 


ちびっこは きのみきに よじのぼり
えだに ぶらさがり りんごをたべる。

木とちびっこは かくれんぼう。
あそびつかれて 木陰で おひるね。

ちびっこは 木が大好き・・・そう とても 大好き。
だから 木もうれしかった。

けれども ときは ながれてゆく。

ちびっこは すこし 大人になり 木は たいてい一人ぼっち。 

ところが ある日 その子が ひょっこりきたので 木は言った。
「さあ 坊や 私の幹に おのぼりよ。 私の枝に ぶらさがり
りんごをお食べ。 こかげで遊び 
楽しくすごして おゆきよ 坊や。」

すると その子は
「ぼくは もう おおきいんだよ きのぼりなんて おかしくて。
かいものがしてみたい。
だから おかねがほしいんだ。おこづかいを くれるかい。」
木は言った。
「こまったねえ。わたしにお金はないのだよ。
 あるのは はっぱとりんごだけ。
それじゃあ 坊や 私のりんごをもぎとって 
町で売ったらどうだろう。そうすれば
おかねもできて たのしくやれるよ。」

そこで その子は 木によじのぼり 
りんごをもぎとり みんな持っていってしまった。

木は それで うれしかった。

だが それから その子は ながいあいだ こなかった・・・
木はかなしかった。
ところが ある日 その子がひょっこり 
もどってきたので うれしさいっぱい
からだをふるわせ 木は言った。
「さあ 坊や 私の幹におのぼりよ。
わたしのえだに ぶらさがりたのしくすごしておゆきよ 坊や。」

「きのぼりしている ひまはない。」
おとなになった その子は 言った。
「あたたかな いえが ほしい。およめさんがほしい こどもがほしい。
だから家がいる。ぼくに 家をくれるかい。」

木が言った。
「わたしには 家はないのだよ。この森が わたしの いえだから。
だけど、私の枝を切り 家をたてることは できるはず。
それで たのしく やれるでしょう。」

そこで おとこは
枝をきりはらい 自分の家をたてるため みんな持っていってしまった。

木は それでうれしかった。

だが おとこは
また ながいあいだこなかった。
そして おとこがひょっこり もどってくると 木はうれしくて 
ものも いえないほどだった。
「さあ 坊や」 木はささやいた。
「さあ ここで おあそびよ。」 

おとこは言った。「としはとるし かなしいことばかりで いまさら 
あそぶきもちに なれないよ。
ふねにのって ここからはなれ どこか とおくへ いきたい。
おまえ ふねを くれるかい。」

木は言った。
「私の幹を きりたおし ふねを おつくり。 それで とおくに いけるでしょう・・・
そして たのしく やっておくれ。」

そこで おとこは 木の幹をきりたおし
ふねを つくって いってしまった。

木はそれで うれしかった
だけど それは ほんとかな。

長い としつきが すぎさって おとこが また 帰ってきた。
木は言った。
「すまないねえ。 坊や わたしには なんにもない 
あげるものは なんにもない。 りんごも ないし・・・」

「私の歯は よわくなって とても りんごは かじれんよ。」
「ぶらさがって 遊ぶ枝もないしねえ・・・」
「としよりだから えだにぶらさがるなんて むりなことだよ。」
「みきも ないから のぼれないしねえ・・・」
「とても つかれて きのぼりなんて!」
木はふっとためいきついて
「すまないねえ なにかあげられたら いいんだが。 わたしにはなんにもない。
いまの わたしは ただの ふるぼけた きりかぶだから・・・」

いまや よぼよぼの そのおとこは
「わしは いま たいして ほしいものはない。 
すわって やすむ しずかな ばしょが ありさえすれば
わしは もう つかれはてた。」
「ああ それなら」
と 木はせいいっぱい せすじを のばし
「このふるぼけた きりかぶが
こしかけて やすむのに いちばんいい。
さあ 坊や こしかけて。 こしかけて やすみなさい。」

おとこは それに したがった。

木は それで うれしかった。


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この物語が読者に訴えかけたいのはなんなんだろうか?


男の子 = 人間のエゴ?

木   = 無償の愛? 寛大な心?


最後に男の子はりんごの木の元に帰ってきた。
最後の最後になって男の子は気づいたんだと思う。
木はそれでうれしかったんじゃないかなってエンジェルカズキは思います。

この物語には、もっとなにか深い意味?が隠されてるんじゃないのか?
あなたはどうおもいますか?

 

 


天国からのビデオレター


とっも素敵なお話しがありましたのでご紹介します。


天国からのビデオレター  

 

**********************************
         

         「ある家族のはなし」


サキちゃんのママは 重い病気と闘っていました。

 

死期を悟って パパを枕元に呼んだ。

 

その時 サキちゃんはまだ2歳。

 

「あなた サキの為にビデオを3本残します。
 
 1本目はサキの3歳の誕生日に。
 
 2本目は小学校入学式に。
 
 そして3本目は・・・・・の日に見せてあげて下さい」

 

まもなくサキちゃんのママは 三本のビデオを残し天国へ旅立ちました。

 

サキちゃんの3歳の誕生日。

 

1本目のビデオが かけられました。

 

テレビ画面に 病室のママが映し出されました。

 

「サキちゃん お誕生日おめでとう。

 

 ママ うれしいなぁ。

 

 でもママはね テレビの中に引っ越したの。
  
 だから こうやってしか会えないの。

 

 パパの言うことをよく聞いて おりこうさんでいてね。

 

 だったら ママ また会いにいくからね。」

 

サキちゃんの小学校入学の日 2本目のビデオがかけられました。

 

「サキちゃん 大きくなったネ。

 

 おめでとう・・・。

 

 ママ うれしいな。

 

 どんなに この日を待っていたか。

 

 サキちゃん ちゃんと聞いてね。

 

 ママが住んでいる所は、天国なの。

 

 だから、もう会えない。

 

 パパのお手伝いがちゃんと出来たらママは もう1回だけ会いにきます。 
 


 じゃあ 魔法かけるよ。

 

 エイッ!

 

 ほうら サキちゃんは お料理やお洗濯が出来るようになりました。」

 

そんなある日 パパに義母がお見合いの話をもってきました。

 

パパは 再婚する気はなかったのですが 

 

サキちゃんの将来を考えて お見合いする事にしました。

 

パパが結婚の話をサキにした時 サキちゃんは自分の部屋に走って行き

 

「サキのママはママしかいないのに」とママの写真を見て泣きました。

 

サキちゃんが 結婚を受け入れないまま

 

新しい母親を 迎える日がやってきました。

 

この日が 3本目のビデオを見る日でした。

 

タイトルには こう書いてあったのです。

 

「新しいママが来た日にサキちゃんに」

 

それは サキちゃんが10歳の時でした。

 

「サキちゃん お家の仕事がんばったね。

 

 えらいね。

 

 でも、もう大丈夫よ。

 

 新しいママがきたんだから。

 

 ・・・サキちゃん。

 

 今日で 本当にお別れです。

 

 ・・・サキちゃん。

 

 今、身長はどれくらい?

 

 ママには 見えない・・・・・・。

 

 (ママの泣き崩れ カメラを抱え込む姿が映る) 

 

 ママ もっと生きたい・・・。

 

 あなたの為に 美味しいものをいっぱい作ってあげたい・・・。

 

 あなたの成長を 見つめていたい・・・。

 

 本当は サキちゃんと友達の話をしたり

 

 ボーイフレンドの話をしたかった・・・。

 

 ひと目でいいから、サキちゃんの花嫁姿を この目で見たかった・・。

 

 ・・・・・サキちゃん これがママの最後の魔法です。

 

 それは{ママを忘れる魔法}です。

 

 ママを忘れて パパと新しいママと新しい暮らしを作って下さい。

 

 では、魔法をかけます。

 

 1・2・3・ハイッ!!」

 

そこで ビデオは終わった。

 

サキちゃんは魔法の通りに、3人で仲良く暮らしました。

 

しかし最後の「ママを忘れる魔法」だけは 

 

サキちゃんにも パパと新しいママにも効かなかった。

 

ママは どんな事があっても忘れる事のない

 

“心の宝石箱”として ちゃんと残っていました。

 

 

 


『詐欺』『金庫破り』『暖かいスープ』


『詐欺』『金庫破り』『暖かいスープ』


3つの素敵なお話をシェアします。

 

 

「詐欺」

 

アルゼンチンのプロゴルファー、ロベルト・デ・ビンセンツォはあるトーナメントで優勝し、
賞金の小切手を受け取って帰る準備をしていた。
彼が一人で駐車場に向かっていると、一人の女性が彼に話しかけてきた。
彼女は彼の勝利をたたえた後、
自分の子供は重い病気にかかって死に掛けているが
お金がないために、医者に見せることもできないのだ
と彼に伝えた。
それを聞いて哀れに思ったビンセンツォは
「これが子供のために役立てば良いのだけど」といって、
獲得したばかりの賞金の小切手を彼女に握らせた。
 翌週、彼がカントリークラブで食事をしていると
テーブルにゴルフ協会の職員がやって来た。
「先週、駐車場にいたやつらが、君がトーナメントで勝った後、
そこで若い女性に会っていたといっていたが・・・」
ビンセンツォはうなずいた。
「実は」と職員は続けた。
「彼女は詐欺師なんだ。病気の赤ん坊なんていないんだ。
結婚すらしていないんだよ。君はだまされたんだ」
「すると、死に掛けている赤ん坊なんていないのか?」
「そのとおりだ」
すると、ビンセンツォは笑いながらこう言った。
「そうか。そいつは今週で一番の良い知らせだ」と。

 

 

 

「金庫破り」

 

あるところに、開けられない金庫はないと言われる金庫破りがいた。
男の仕事はすばやく、都会の金持ちや警察に噂される人間だった。
男の名前はジミーバレンタイン。
 ある日、ジミーは田舎へ仕事に出かけた。それとなく街の様子を伺
いながら、銀行へ立ち寄ったとき、彼は出てきた女性に目を奪われた。
彼女は銀行の経営者の娘だった。
 その美しさに見せられたが最後、彼は仕事をすっぱり辞めた。
街の靴屋になった彼は、周囲にラルフ・スペンサーと名乗ることにした。
1年後、ラルフは彼女と婚約し、前途ある美しいカップルとして羨ましが
られた。
 結婚が迫ったある日、彼女の銀行に最新式の金庫が届けられた。
それを見に集まった人の後ろに、笑みを浮かべた一人の男が立っていた。
ジミーを追い、彼を捜し続けた探偵だった。
その時事件は起こった。
 大人達が金庫の前でナンヤカンヤと話している隙に、少女が金庫の中に
閉じこめられてしまったのだ。
泣き叫ぶ子供の声が響き、パニックになる母親。
「隣町まで行かないと、カギは開かない」
「その間にこの子は窒息してしまうわ!」
その時、若く美しい婚約者が彼をじっと見つめた。どうにかならないの?
その瞬間、彼の心は決まった。
彼は彼女の髪につけられていた薔薇のピンと取ると、友人に渡すはずだった
七つ道具のアタッシュケースを開けた。
唖然としてる周りを無視して、彼はいつものように金庫に向かい始めた。
5分ほどすると、金庫はいとも簡単に開いて、ドアが開いた。
歓喜の声が上がる中、彼はそっと銀行を出た…
その後ろ姿に探偵が声をかけた。
「どちらへ行かれるんです」
「やあ…あなたでしたか。丁度警察へ行こうと思っていたんですよ」
「…何のことを言っているんですか?末永くお幸せに、ラルフ・スペンサーさん」

 

 

 

「暖かいスープ」

 

フランスに、一人の日本の留学生がいた。
彼が渡仏したのは、第二次世界大戦が終結して間もなく、日本がオリンピックに
参加することもままならなかった頃のこと。
 彼が最初に訪れた下宿先では、彼が日本人と分かるや否や断られた。
「夫の弟がベトナムで日本人に虐殺された。あなたには何の恨みもないが
この家に日本人をいれたくないのです」
 その後住居は定まったが、貧しい学生生活を送ることになった。
彼は大学から少し離れたレストランで毎週土曜は夕食をとった。
そこは若い娘と母親が営む小さな店で、パリの雰囲気を漂わせていた。
彼は「今日は食欲がないから」などと言いながら、いつも一番安いオムレツを注文
した。
 ある夜のこと。通い慣れたそのレストランで、娘さんが黙ってパンを二つ出した。
パンは安いので、会計の時にそのまま支払うことにした。食事がすみ、レジの前で二
つ分のパンの料金を払おうとすると、他の客に分からないように人差し指を口にあて、
目で笑いながら静かに首を振り、一人分の料金しか受け取らなかった。彼は、かすれ
た声で「ありがとう」と言った。それ以降、いつも半額の二人前のパンが出た。
 何ヶ月か経った冬の寒いある晩。彼は無理に明るく笑いながら、オムレツだけ
注文した。店には他に二組客がいたが、どちらも暖かそうな肉料理を食べていた。
その時、店のお母さんの方が湯気の立つスープを持って近寄ってきて、
震える声でそれを差し出し、小声でこう言った。
「お客様の注文を取り間違えて、余ってしまいました。よろしかったら
召し上がってください」
小さい店だから、注文を取り間違えたのではないことくらい、よく分かる。
目の前に置かれたどっしりとしたオニオンスープは、ひもじい彼にとって
どんなにありがたかったことか。涙がスープに落ちるのを気づかれぬよう、
彼は一さじ一さじ噛むようにして味わった。

仏でも辛い目に遭ったことはあるが、この人たちのさりげない親切ゆえに、
私が仏を嫌いになることはないだろう。いや、そればかりではない。
人類に絶望することはないと思う。

 

 


エンジェルカズキは3つ目のお話のような出来事を、昔、リアルで体験しました。
このお話をよんで当時の記憶がよみがえってきました。
自分がしてもらったように、さりげない親切を人に、
たとえ見ず知らずの人にでも、これからしていきたいです。
そうすることが、自分がしてもらった親切にたいする、1番の恩返しだと今おもいました。
このことを、これからの生きる指針にしていきます。

 

 


新しいウサギとカメの物語


小林正観さんの本の中からお気に入りの物語を載せさせていただきます。


『 ウサギとカメ  』

 

もしもしカメよカメさんよ
世界のうちでおまえほど
あゆみののろいものはない
どうしてそんなにのろいのか

という歌詞で始まるウサギとカメの物語があります。


カメはこう答えました。

なんとおっしゃるウサギさん
そんんあらお前と駆けくらべ
むこうのお山のふもとまで
どちらが先に行き着くか

ウサギはこう考えます。

どんなにカメが急いでも
どうせ晩までかかるだろう
ここらでちょっとひと眠り
グー グー グー グー
グー グー グー

と、ウサギさんは寝込んでしまうのです。


その結果として、

これは寝すぎた しくじった
ピョン ピョン ピョン ピョン 
ピョン ピョン ピョン 

と追いかけて行ったのですが、すでにカメさんはゴールインしていました。

 

あんまり遅いウサギさん
さっきの自慢はどうしたの

と言ってカメはニッコリ笑うのです。

 

カメはウサギと駆けくらべをして勝利者となったのでした。


これがウサギとカメの物語です。
ここまでは良く知られた話。
ここから先は小林正観さんの創作話。

 

さて、月曜日にその競走をしたウサギとカメなのですが、
ウサギが「火曜日にもう一度競争をし直そう」と提案します。
カメさんは「ああ、いいよ」と言って、翌日また同じスタートラインに立つことになりました。
ウサギさんは、「よーい、ドン」の掛け声とともに
「今度は絶対に寝ないぞ」と覚悟を決めて、ピョン、ピョン、ピョン、ピョン、ピョン、ピョン、
全く寝ないでまさにあっという間にゴールインしてしまいました。
カメはゆっくりと、でも一生懸命走り、ウサギのあとに何時間もたってからやっとゴールインしました。
ウサギは「どんなもんだ。まともに走ればやっぱり俺の方が速いだろう」と自慢します。
カメは頭をかきながら「やっぱりウサギさんにはかなわないね。」と、こちらも微笑み返しました。

 

この物語はこれでは終わりません。

 

今度は、負けたカメがこういう提案をするのです。
「明日もう一回走らないか」
絶対に負けることがないであろうと完全に自信を取り戻した
ウサギさんは、
「いいよ、何回でも何十回でも挑戦を受けてやる」
といって、水曜日に3回目の競争にのぞむことになりました。
水曜日、2人は「よーいドン」でスタートします。
気を抜かないでちゃんと走ったウサギさんは、やはりあっという間にゴールインしました。
カメさんはそれから何時間もかかって、やっとゴールインするのです。
ところが、昨日は少しガッカリしたような顔をしていたカメさんが、
なぜかとても嬉しそうに、楽しそうにゴールインするではありませんか。
何時間も待ちくたびれていたウサギさんでしたが、
カメさんのこの上機嫌な顔を見てとても不思議に思いました。
そして聞くのです。
「なんで君は昨日に比べてそんなに楽しそうな顔をしているんだ」
カメは答えます。
「いやあ、昨日走った時間よりも、今日のほうがずっと速く走ることができたんだ。
 自己の最高記録を更新したと言うことなんだ。」
ウサギさんはこの言葉に衝撃を受けました。
そして、勝った方でありながら、ウサギさんは「明日の木曜日、もう1回走ろう」と提案するのです。
カメさんは快く引き受け、4回目の競争が木曜日に行われることになりました。
「よーいドン」
ウサギさんは、ただひたすら走り続けました。
カメさんはまただいぶ遅くなったのですが、ウサギさんはとても満足そうに、
ニコニコしてゴールのところで待っていました。
カメさんが汗をかきながら(カメが実際に汗をかくかは定かでありませんが)たどり着くと、
ウサギさんはニコニコしていて上機嫌な様子です。カメさんが聞きました。
「今日はずいぶん機嫌が良いのだね。なんでそんなに楽しそうなんだい」
ウサギはこう答えました。
「うん、昨日君に教えてもらったように、今日ぼくは一生懸命走って自己記録を更新したのさ。
 今まで出一番速くこの距離を走ることができたよ。ありがとう。」
「ああ、それはよかったね。」
と、この日は2人ともいい笑顔で終わりました。
さらにカメさんは、「明日も走らないか」と提案するのです。
「きっとカメさんは何か考えているのだろう」と思い、ウサギさんも快く承諾し、
またまた金曜日に2人で走ることになりました。
金曜日、スタートラインに立とうとしたウサギさんは見張りました。
カメさんが仲間をたくさん連れてスタートラインに並んでいたのです。
「みんなで楽しく走ろうと思ってね。ウサギさんといくら争っても勝てるわけはないから、
 ぼくの仲間を呼んできて、みんなで走ろうと思ったんだ。」とカメさんは言いました。
「ああ、それは面白い考えだ」とウサギさんは思いました。
もちろんウサギさんは全力疾走をして先にゴールしたのですが
一人で先に待っているウサギさんは、寂しさを感じずにいられませんでした。
それから何時間もたって、多くのカメさんたちがぞろぞろとゴールインしてきたのです。
みんな笑顔でおしゃべりをしながら、とても楽しそうに、ゆっくりゆっくりとゴールインしてきました。
 同じ競争をするのでも、こんなに楽しい競争の仕方があるのだ。
同じような仲間と走ったら楽しいのではないか?ウサギさんはそう考え、今度はカメさんにこう提案します。
「明日も、もう1回走ってくれないかい」
カメさんはもちろん「いいよ」と答えました。
そして土曜日。6回目のかけっこになります。
なんとこの日はウサギさんが仲間をたくさん連れてきました。
カメさんも仲間をたくさん連れてきたので、
二つのグループがそれぞれのグループで楽しみながら走ることになりました。
ウサギさんたちも速いのは速いのですが、全力疾走ではなく、
ジョギング程度の速さで、皆で談笑しながら走るのです。
もちろんカメさんたちも、話をしながら、途中で景色を見たり、
お弁当を食べたりしながら、ゆっくりと走り続けたのでした。
土曜日の夕方、レースが終わってウサギさんとカメさんはこう言うのです。
「明日の日曜日、もう一回みんなで集まらないかい」
「うん、ぼくもそう考えていたところだ。明日もう一度集まろう」
日曜日がやってきました。いよいよ7回目のレースです。
朝、顔を合わせた2人は、全く同じことを言い出しました。それはこういうことでした。
「よく考えてみたら、競い合って、比べあって、争いあって走り続けるのって、意味がないのではないか?
 ウサギはウサギ同士で、カメはカメ同士で楽しく走ると言うことに喜びや幸せを感じてしまったのだけれども、
 そういうふうにみんなが集まって楽しい時間を過ごすためには、
 何も競争というかたちを取らなくてもいいような気がする。
 みんなでお弁当を食べたり、景色を楽しんだり、咲いている花を愛でて、
 楽しい会話をし、助け合いながら何かをする。
 そういう時間がとても楽しいのではないだろうか?競争することに何か意味があるのだろうか」
結局2人はそういうことに気が付いたのでした。
「確かに僕たちは、最初に競争して走るということをしなければ、このことに気づかなかったかもしれない。
 でも、毎日競争しているうちに、こんな簡単なことに気が付いたのだね。」
そしてウサギさんとカメさんはニッコリと笑い、お互いに固くがっちりと握手をして別れたのでした。

 

新しいウサギとカメの物語が、21世紀初頭のこれから、始まるのです。



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