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バカ妹1

うちの真ん中の妹、大バカ者。


突然オーストラリアに一年留学すると言い出した。


何の前触れもなく、何とも知れん会社で申し込みを済ませ、明日お金を払うと言い出したもんだから、家族大反対。 


留学ぅ~!?
とくに英語が好きなわけでも、できるわけでもなし。

まーた、いきあたりばったりで何か言い出した、位で聞いていたのですが…


泣きながら、エジソンだって昔はバカって言われよった!今私をバカにしたら後で後悔するけんね!とか、

ずっと前から行きたいって考えよったもん!(一家全員初耳ですが…)とか、
絶対ビックになってやる!とか、 

平凡な人には成功する人の気持ちはわからん!とか、

もうこんな人生イヤったい!外国で一年暮らしてとにかくビックな私になるったい!とか、

あんた英語もしゃべりきらんとにどうするとね! 
行けばどうにかなるもん!(どっからくるのかその自信)とか、


言うことだけは立派で、しかも今回はなかなかしぶとい。 


しかし、父がその留学斡旋の会社を調べた所、どうも胡散臭い。


それを妹に言ったらしい。

…二、三日したらケロッと忘れて何事もなかったようになっていた。


…まじ、あの大騒ぎと家族会議は何だったんだ… 


そして留学を忘れた妹はつい先日、トランポリンを買ってきた。



あんたあれ何ね?

お姉ちゃん跳んでみた?

まぁ跳んでみたけど…

ちょっとわくわくしたやろ!

うん…

じゃあいいやん!そのわくわくのために買ってきたとって!


…しかも何故かトイレの前に置いてしまったもんだから、皆、何でトランポリン?と謎に感じながらもつい、跳んでトイレに行くのが日課になってしまい、定着しつつある。

ギシギシうるさいんですけど…


そして今日は、部屋を湘南風にすると言って、妹は今も部屋中のゴミを集めている。


あいつ本当何考えとうのか、わからない。


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バカ妹2

バカ妹の話の続きです。

湘南風に改造しだした妹の部屋は、ごみを出し、とりあえずはスッキリした。

私から言わせると湘南といえるものは何ひとつないが、彼女にとっては、拡大された海の写真が湘南風らしい。

トイレの前にあったトランポリンは、ようやく彼女の部屋に移動した。

トイレの前しか置き場所がなかったらしい。


ギシギシうるさいのからはとりあえず解放された。よかった。これで安眠できる。



本日の彼女のファッションは、全身緑色。

中学のジャージのような緑のトップスに、迷彩の緑のパンツに、緑のアイメイク。

どこへ行くのかミドラー。

どうやら本日はサバイバルらしい。
大食い仲間とバイキングのサバイバルに行くらしい。

どこへでも行けミドラー。うるさくなければ何でもしてこい。



静かな夜は数日間。
流れ出した騒音。

あいつしかいない。

部屋を覗くと、妹がトランポリンの上に座って、歌いながらギターを弾いている。

「…あんた何しようと?」

「うちギタリストになるけん!」(キラキラした目で)

「…はぁ?………まぁ、ガンバレ…」


もうめんどくさかったので応援した。


パソコンでYUIのDVDを見ている。早速YUIに影響されたな…
コード表まで拡大して壁に張って…



彼氏に相談したら、大笑いして、せっかくトランポリンがあるのだから、
トランポリンギタリスト
という新しいジャンルを確立せよ、とのアドバイスをもらった。


今日言葉巧みに、誰もやったことない新しいジャンルやし、ビックになれるかもよと、妹にその話を持ち掛けたら、
「でも弾きながら跳ぶのはちょっと難しいね…」
と言いながらも、かなり前向きに検討中。


どうしよう…あいつ本気でやりそうやけん怖い。

トランポリンギタリストの姉とか嫌よ。


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