宇宙人に捧げる歌
宇宙人が泣いていた。悲しい曲だと言うがそれは明るい恋の歌。ひっかかる歌詞でもあったかと別の曲、友達を励ます歌をかける。君に伝えたいことが詰まった 曲なんだ。途端、宇宙人は立ち上がる。宣戦布告というわけか。後に彼らの星でこのメロディーにはそういう意味が含まれると知る。#twnovel
夢見る仕事
夢見ることなく眠る人々の代わりに夢見る仕事をしている。今日も君はいつも通り彼の写真を持ってきた。内容はおまかせそれもいつも通り。僕は夢見る。夢見てあげる。君と彼とが仲良しの夢を。今宵、いよいよ口づけを。#twnovel 翌日、あれはパパよ。そう聞いて少しほっとする。ほっと、する?
13人目の魔女
それでは国を建てましょう。その時全てが定められた。城は1つ、塔は2つ、賢者は3人、守護者は4神、5頭、6桁、7色、それからそれから金のお皿は12 枚。魔女の数とて予め定められていたというのにどうして悲劇は起こりえたのか。13人目の哀れな魔女を生み出したのはどちら様?#twnovel
#twnvday 『かすかに』
メイド長は妻の愛する紅茶を淹れる。薔薇を活ける。音楽をかける。この屋敷のどこにいても妻の気配を感じとることができる。僕が寂しくないようにと数々の気遣い、本当に頭がさがるがこのチョコに込められた気持ちにだけは、まだもう少し気づかぬフリをさせておくれ。#twnvday #チョコラ
我々を守る美しい姿。かすかだが今でも思い出せる。そう言って祖父は祖母ではない女を描く。記憶を手放した祖父の言うこととなおざりにしていると、本当の ことよと祖母が告げた。突然の告白に戸惑う私に、船を女に見立てるのは今に始まったことじゃないの。祖父はかつて海軍にいた。#twnvday
かすかに残る地図を頼りに迷いの森へと辿り着く。彷徨えば歪んだ湖に、いやこれは沼かそれともスープだろうか。泳ぐべきか飲み干すべきかも解らぬまま、や がては主と対峙する。退治する? 胸に聞けども解決の糸口は見つからない。読みかけのままで終えた物語たちの復讐劇は続く。#twnovel
真心を君に
真心こもったチョコを贈ろう。お店のポスターをみて思いつきました。主にチョコを差し上げるのです。ありったけのチョコを買い占め屋敷へ帰ると、主の驚い た顔。いいえ、驚くのはまだはやいですわ。この心がこもったチョコを使用し私を念願の心あるメイドロボに仕上げるのです。さあ。#twnovel