まおゆう
都会からやってきた勇者。話し合いをと望みながらも魔王様を排除することしか頭にない。魔王様のお仕事は知らない。けれどこの辺境の地、城を建ててくだ さったお陰で仕事にありつけ飢えずに済んでいる者は多い。勇者、貴方は我々を救えるの?隠し持ったナイフ。もう後戻りはできない。#twnovel
星の言葉
星に願うなんて無意味だという僕にどうしてと君は問う。どうしてなんて決まってる。願いは一つも叶わない。テストの点も君との恋も。恋の部分は胸にしまっ て答える僕を笑う君。星の言葉でお願いしなくちゃ叶える以前に伝わらない。伝わる言葉で伝えてみてよ。例えば私を好きだとか。#twnovel
筆の魔法
これは魔法の筆だよ。道具屋の主人はそう言って彼女に絵筆を譲る。不完全なこの世界が夢見た世界を描く筆。次から次へと描く世界は筆の魔法と信じる彼女。 けれども道具屋は肝心なことを言い忘れました。筆の魔法には期限があること。もはや魔力の尽きた筆から溢れる色彩は誰のもの?#twnovel
暗号
暗号です。そう言ってハガキを渡す。「はみがすは」と書かれたハガキを手に少しだけ考えて簡単だなって。答え、きみがすき。ドキン。心などなくとも嬉しい。もっとスゴイのを頼むよって了解。#twnovel 例え遊びでも君にそう言えるのが嬉しい。あいしてるとか。そろそろ言ってみたいんだけど。
呪い
姫君に祝福を。招かざる黒き魔女は艶然と笑む。呪いなど要らぬと遮る王を気にもとめず、美と愛と幸福を授けた。拍子抜けする王。やがて姫は16になる。そ の美貌をめぐり戦が起こり、国は滅びたが姫は真実愛する男と幸せに暮らす。あれは呪いか祝福か。元王は未だ答えをだせずにいる。#twnovel