飼湖
小さな沼を飼っている。ドロドロついてきてどんな汚いものでも飲み込んでくれた。あれやこれや飲ませていたならいつの間にか、大きく、深く、美しく育ち、 明日には湖になるらしい。おいていかれた気持ちになって、もっと汚いものを飲ませてみても、全てを受け入れ湖面はキラキラ光る。#twnovel
プリンタ
プ リンターの調子が悪い。ガーガー吐き出す弱音で埋め尽くされた紙をよくよく見れば、彼のシアンがよくわかる。好きな子と触れ合えないらしい。アイツと混ぜ んなと言ったあの子のことだとすぐにわかる。頬をバラ色に染めて君を見ていた。脈ありだとは思うけれど、未来はきっとブルー。#twnovel
船長
僕の心に船長が住み着いた。失恋の後悔なんてもう沢山だとわめく僕に、俺様はいつでもコウカイしてるぜってダジャレか。コウカイがそんなに嫌か。やだね。そのコウカイでバッドエンド一つ潰せるのに?#twnovel いいコウカイしようなとおどけるから、うるせーとしか返せなかった。いい後悔を。
メイド少女
一枚、二枚、皿を数えるメイド少女の隣で、好き、嫌い、別のメイド少女が薔薇をちぎる。一枚、スキ、二枚、キライ、恨めしそうな顔の皿少女。三枚、スキ、四枚、キライ、好き、スキ、ああ!#twnovel 薔薇少女はニコリ。もしもお皿が足りないのなら私が一緒に奥様に謝ってあげるわ。手を繋ぐ。
ポエイチ
ポ工ムは震えていた。間違えていると窘められた。真ん中の部分が違うんだよって、心持ちまで責められるなんて。私は紛れもなく本物のポエム。誇り高きポエムのイチバンなのに。#twnovel あなた間違ってるわ。 (間違ってないわ) 貴方の真ん中それはエじゃなくて。 え? 【本日ポエイチ】