ぴかぴか
君の言葉はぴかぴかで僕の曇った言葉とは大違いだ。おおかた高価な材料でも使っているのだろうと作業風景をのぞけば、量産文字をぽんぽん積み上げいつまで もいつまでも磨いている。暗い道でも先まで照らす目映いばかりの君の言葉。忙しくってそんなの無理だ。溜息で更に曇る僕の言葉。#twnovel
おこたで
地球は腐りかけている。気づいてすぐに僕は人類に電気を与えた。やがて張り巡らされる電線。電線。電線。人の住まう全ての場所が電線で繋がると僕はスッと電柱を抜く。#twnovel ピーッ。ゆっくりとひっぱれば、家々が、人々が、一気に取り払われた。一粒パクリ、おこたで地球。いただきます。
#twnvday 『珈琲』
今日の珈琲、懐かしい味がする。いつもより味は落ちるけど、たまにこういうのもいいよね。#twnvday 行ってきます。そう言って貴方はでかけた。貴方は忘れているようだけど、この珈琲、私たちが一番よかった頃のレシピをアレンジしたの。お砂場でままごと遊びのあの珈琲。#twnovel
砂糖いくつ? 珍しく親切な貴方に二つと答えると、子供だなって。それから勝手にミルクをドバドバいれた。君にはこれがお似合いだよと子供扱い。甘い珈琲を舐めるように 飲む私に、明日俺合コンなんだって。ふざけんな。向い側、貴方の珈琲を飲み干す。いいこと?いつか!うう、苦い。#twnvday
砂糖いくつ?と尋ねると彼女の目がキラーンと光る。 「ここに砂糖はありません。タカシ君は300㎞先のスーパーまで砂糖を買いに行きました」 「え?」 「行きました(繰り返し)」 それから俺は、タカシ君として砂糖求めて旅している。別れたいならそう言って欲しかった。#twremix
#twnovel が浮かばないので珈琲を飲む。珈琲は嫌いだが創作の為だ仕方ない。この臭いがいけない。こんなもん飲む奴らの気が知れない。舐めるように一口。ん。飲めるぞ美味しくはないが。大人になったか味覚が鈍ったか整ったか。何にせよ珈琲物語は生まれない。もういっぱい。#twnvday
物語3D
居酒屋で酒を飲んでいると隣の男から声がする。「この街にあの事件を知るものはいない」。後ろの合コングループでも、「彼があの子を見ているのを見てるの」。「魔王の情報を集めに来た」「馬鹿野郎」「萌え」#twnovel 小説の3D化があちこちで進む。邪魔せぬように物語の隙間で窮屈に暮す。