注文の多い
彼女の部屋に行くと貼り紙。注文の多い料理店ですって、あれか。食べられちゃうヤツか。靴を脱げ、服を脱げって。仰せのままに。人食いなわけないしつまり食べるってつまりそれは、ねえ。コレに着替え?コスプレ?#twnovel じゃお願い。僕はコックの格好ですごい種類の食事を作らされている。
空の布地
空のすべては一枚の大きな布地だ。神様は世界を大きな布で、ふんわり優しく包んでいる。そんなことなど僕らは知らずに布の模様に一喜一憂。見えない外など 気にも止めずにいとも簡単に騙されている。神様が隠しておきたい外側には何がって?そんな残酷なこと、とても口では言えません。#twnovel
電柱
お隣の電柱に憧れている。たくさんの電柱と交流してみんなを繋ぐ素敵な彼ともっともっと繋がりたい。できればそうね、電気の噂でもれ聞いた赤い電線なんか で結ばれたなら……ってイケナイ伝わっちゃう。だから私はツンとお澄まし。今日も貴方と無難な距離でできる女のフリをする。#twnovel
モグラ叩き
モグラ叩きが今またブーム再燃。行列のできるゲームとなったというのなら試さない手はない。久しぶりにゲーセンへと向かうとすごい、すごい列だ。それにしてもあのハンマーはなんだマイクみたいな。それに叩いてない。いや。#twnovel「お天道様の下も歩けないなんて」「暗い」あ、叩かれてる。
日記帳
こっそりのぞいた君の日記帳から解ったことは、君の好きな人が僕だという事実。畜生。悔しくて僕はペンを執る。残された白い頁を君と僕の物語で埋めてい く。もちろんハッピーエンドだ。日記の中で君は笑う。僕も笑う。出来なかったことをする。天寿を全うする。君の仏壇にそっと返す。#twnovel