青い鳥
僕の心に青い鳥が住み着いた、らしい。羽音も囀りも聞こえないがある日一枚の手紙が届き「貴方の胸に青い鳥が住み着きました」と報せてくれた。ふと見渡せ ば周りはとても幸せそう。青い鳥の僕のお陰か。今まで憎んできた他人の幸せもなんだか悪くない。温まる胸。青い鳥はここにいる。#twnovel
殺し屋
俺は宇宙の殺し屋、宇宙から来た。俺がコイツを向けた瞬間お前らの死は約束される。ここでいうカメラによく似たこの凶器。だから殺し文句は「はいチーズ」 だ。ふん、めでてー奴らだ笑ってら。コイツのせいで百年後には確実な死が訪れるとも知らず、殺し屋の俺にありがとうって。ふん。#twnovel
仕事柄
職業柄だから。彼女のワンピースはビールジョッキ柄。居酒屋勤務なのだからそれも頷ける。枝豆柄も可愛いし鯵の開き柄も味がある。会うたび彼女の仕事柄を 楽しんでいたのだが、「忙しいの」と最近なかなか会えない。駅で偶然見かけた彼女。小さな体を包むジャケットは檻のような縦縞。#twnovel
豆まき
豆をまいた。鳩が来た。食べた。糞をした。ため息ついた。春が来た。花が咲いた。綺麗に咲いた。手折った。あの子に贈った。彼女ができた。きゅん。時が経った。喧嘩した。鬼と化した。豆をまいた。豆をまいた。鳩はまだか。#twnovel
くるっく
鬼としてもこのままではいられない。鳩を連れてきた。豆食べる鳩。人としてもこのままではいられない。手品師を連れてきた。鳩隠す手品師。帽子の中で鳩は くるっく考える。みんな仲良くできないものか。平和の使者を名乗ってみたがお金がなければはじまらないと、手品師と共に営業中。#twnovel