僕が僕であるために
「バカ」「あははバカかあ」「何で笑うのよ」「君に何を言われても嬉しくて」「ハゲ」「あははハゲかあ毛があっても問題だけど」「タコ」「タコ、とは何 だ!僕はダイオウイカッ!」「!」「ハッ!つい野生の血が!」「野生?」「もう飼いイカなのにねえ」「飼ってない!結婚したの!」#twnovel
博士
博士は私を疑っている。本当にお前は人間か。記憶が怪しい。貴方の娘じゃないですか。そう答えれば納得するけれどいつまでもつのか解らない。とうとう、心 がないじゃないかと厳しい指摘。限界を感じる。事実を突きつけるのは酷だけれど、ねえ博士。貴方ロボットを作れるほど賢くない。#twnovel
魔法使い
僕は魔法使い。不思議な力で箱の中身を見通せる。「特技魔法」「はい」「中身が見えちゃうの」「呪文唱えれば」「すごいな採用」#twnovel 呪文を唱えて流れる商品を検品する。見える見えるぞ見えるけど、速い!ああっ!「君この機械動かしてね」欠陥品を見逃し続けた僕は翌日から検品機械係。
そういう人
私と好きな人と友人と。三人で出かけるはずが友人の体調不良で二人きり。食事を逐一撮ってメールする彼に悲しくなる。二人じゃ退屈だよね。そう言うと、ゴ メンね気になってさって。「これなくて残念だな!」そんな文章に添付された三人で食べるはずの食事。うん、そういう人だった。#twnovel
八つの足
深い深いこの場所で八つの足が絡まぬように僕はひっそり身を潜めた。最近少し体が熱くて心配だけれど死ぬわけにはいかない。僕が世界を支えていることなど とうの昔に忘れられているだろうだけれど、だけど。古ぼけたホコリを大切にしながら、たこ足配線は今日も世界をご家庭を支える。#twnovel