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「ふるさと」って何だろう

 私には「ふるさと」と呼べるものが、無い。


 前のコラムでも書いたけれど、乳児、幼児、幼稚園児、小学生、中学生でそれぞれ1回ずつ引っ越していて、固定した「生まれ故郷」というものが無い。

 まあ、この引っ越しの回数は、よく言われる転勤族に比べたら少ない方だとは思うが、私の場合、中学生の時の引っ越し時に、父親の実家ごと引っ越してしまったため、「じじばばがいる故郷」という存在も無くなった。ちなみに、父の父は私が生まれる前に亡くなっている。

 また、母方の実家もすでに無い。小学生時代は毎年夏休みに行っていたが、引っ越し後は行かなくなり、母の兄弟は祖父母の死後だれもそこに残らなかった。


 で、何がここで書きたかったかというと、一番身近な人である旦那に「ふるさと」があり「幼なじみ」がいる、そのことがとってもうらやましいよ、ということだ。

 たまに行く同窓会について楽しそうに話す。小さい頃から住んでいた町の変遷をなつかしそうに話す。そして、生まれ育った場所に帰ることができる。

 なぜこんなに「うらやましい」って思ってしまうのかな、と考えた。

 小説とかでも、「ふるさと」や「実家」の存在は、心のより所というか、ほっとするところ的に描かれることが多い。それが無いと感じるということは、何を意味しているんだろう。


 いろいろ思い出しているうちに、ふと「過去の自分と『対』になっている『何か』」が無いってことかな、と気がついた。過去の自分の存在を確認できる何か。

 人が生きるときに関わった、見聞きしたさまざまなこと、環境………育った家、子供の頃よく行った公園、学校帰りに必ず見た景色、地元でお世話になったお店、小学校・中学校同じ学校で過ごした友人。

 例えば「育った家」が残っていれば、そこに結びつく小さな頃の自分の記憶が甦ってくるから、確かに小さな自分が居たことが確認できる。

 「小学生の頃いつも見ていた山」が相変わらずそこにあれば、小学生の自分が確かにそこに居たと確認できる。

 幼なじみと会って中学生の頃の思い出を語り合えれば、中学生の自分が確かに居たことが確認できる。

 そんな感じ。

「確認できる」なんていうと大げさだけれど、「ほっとする」のはそういう意味かなって思った。


 いや、もちろん今の私が「ふるさと」が無くて自分の過去が確認できず自己喪失に悩んでいる、なんてことはない、とは思うのだけれど、ときどき無性に切なくなるのは、心の奥でそんなことを感じているのかもしれないかもかも、と思ったり………。


 ちなみに、今は自分の子どもが羨ましい。

 じじばばのいる「田舎」が近くに存在し、「ふるさと」にあたる生まれ育った場所もあり(それが草加になる)、幼なじみもたくさんいる(はず)。


 草加がこれから素敵な「ふるさと」になってくれること、将来子どもたちが草加を出たとしても草加が「心のよりどころ」になってくれたら嬉しいな、と思ったのだった。


~~以下私的な付け足し。


 「実家」が無いってことについて。これは今の世の中の流れで言えばけっこうめずらしいと思うのだけれど、長女の出産の時には「旦那の実家」にお世話になった。

 「実母の居る実家」が転々としていたことに加え、母が大病を患い、しばらく療養が必要だったこともあって、私が結婚、出産したときには「実家に帰って出産」という選択肢が無かったのだ。

 嫁入りしていれば「実家に帰らない」という選択肢があるが、わざわざお世話になりに行くっていうのはね。

 

 その後、子どもが生まれてからしみじみと思ったのは、「子どもにとっての《田舎》があって良かった」ということ。

 父親が育った土地に「実家」があって、盆と正月には子どもと孫が集まってわいわい食事する。

 まわりはそれなりに畑と田んぼが残るのどかな風景。


 休耕田(原っぱ)で、実家で飼っている犬をいとこといっしょに散歩に連れて行って、犬といっしょに走り回っている子どもたちを見たとき、不覚にもうるうるした。

 こんなイメージ通りのことがあっていいのか、というような。あこがれの「田舎」の情景がそこにあったから。


 まあ子どもたちにとっての、だけれど。


2500部シール貼り!

 最新号、6月中になんとか間に合ったと思ったのだが、印刷に回してから、広告の一部にミスが発覚した。

 詳細の説明は省くが、この修正を「市販のシール台紙に修正部分を印刷して貼る」という方法で行うことにした。

 つまり、印刷した2500部の草生人全部に手作業でシールを貼るわけだ。

 もし初めてだったら気が遠くなって目眩がすると思うが、実は以前、冊子900部の文字間違いを全部手作業で修正したなんて経験があったので、それなりに可能だという見当は付いた。

 まあ目眩はしたけど(^_^;)


 まず、冊子と同じ紙質っぽい、インクジェット用光沢紙シール台紙(カットされていないラベル台紙)をヨドバシに買いに行った。それに広告のサイズである4cm×6cmのシールをA4、1枚につき21枚印刷。カッターで切って、1冊1冊に貼っていく。

 何が一番難しかったというと、カッター使い。シール部分だけを切って、はがす台紙の部分は切らないという、微妙な技術が必要なのだ。まあ多くは失敗したけど。

 

 で、大変だった~とは言っているけれど、実はけっこう気分が良かった。

 今やっている仕事、たとえば原稿書きの場合、うまくいかないと全部ボツになるし、中身が思いつかないと全然終わらない。常に考えることを要求されるし、自己嫌悪に陥らなくちゃならないし、うまくいったら気持ちいいけど、そこからまた読んだ人がどう思うか心配したりと、精神的に休まらない。

 しかし。

 「カッターで切って貼る」ということは、作業をすれば確実に終わっていく。作業していない山が減り、作業済みの山賀増える、その達成感。

 もちろん、たまにやるから「気分がいい」なんて言っていられるんだろうけれど。

 

 2500部、家族をまきこんで、3日で終わりました。ふううううう。


電子出版エキスポへ行ってきた

 7月4日、東京ビッグサイトへ行ってきた。

 行ってきたのは、電子出版EXPOコンテンツ制作・配信ソリューション展東京国際ブックフェアクリエイターEXPO

 目的は、小さな出版社が使えるamazonKDP(キンドルダイレクトパブリッシング)のような個人出版サービス(つまり個人向け電子書籍ストア)や、大手電子書籍ストアへの取次サービス(パブーで電子出版した電子本を、直接手続きしなくても、amazonや楽天koboで売ってもらえるというサービス)、少額決済サービス(100円とか200円とか少ない金額のものをネットで売るために便利なシステム。今あるサービスは手数料が高いので売り上げが少額だと損になる)の情報収集。


 しかし、ほとんどうちが使えるようなものは何も無かった。難しい話はさておき、要するに目的は達成できなかったというところorz。

 どこも弱小電子書籍出版は眼中に無い感じだった。もともと個人向けではなくて法人向けのエキスポだから、個人規模のお金がないところはお呼びでないのよね(T.T)。


 それに、個人出版ではamazonKDPが圧倒的に強いから(うちからも出してます「じつにサプリ」)どこも叶わないと思って消えてしまったのかもしれない。


 去年、パンフレットをもらってこのサービス使えるかも、と思ったところは、システム提供に変わっていた。つまり、本屋さんとしてうちの電子書籍も置いてくれるかな、と思っていたら、本屋さんごと売り出してた感じ(^_^;)


 ただ、パブーなどが行っているような、amazon、iBookstore、koboへの取次サービスはあるんじゃないかと思った。うちにデータを預けてくれれば、大手の電子書籍ストアに届けますよ、というサービス。実際の書店でいえば、出版社と書店の間にある「取次」(いわゆる本の問屋さん)のようなポジション。

 あるにはあったけれど、大手ばかり名を連ねている凄いところしか無く、こちらもやっぱり個人とかには関係が無かった。小規模なら自分でヤレ、というところですかね。


 ちなみに、今回一番おもしろかったのは「電子出版EXPO」の無料セミナー、「緊急特別企画!電子出版最前線2013、そして未来はどうなるのか! ~現場を知り尽くしたプロフェッショナルたちが熱く語る~」だった。

 先行するアメリカでは、電子出版が伸びて、それに引っ張られるように紙の本も伸びた、つまり人が本を多く読むようになったという話。だから、まだ日本はこれからだ。

 それから、KDPで出版され話題となり、最終的に早川から単行本として発行されることが決まった『Gene Mapper(ジーン・マッパー)』の作者の話も興味深かった。著者 藤井 太洋氏は、執筆からデータ作成、プロモーションまですべて緻密に計画をたてて行っていたこと。凄い。

 でも、それくらいやらないと自己出版は売れないということで、自分自身の作業に自己嫌悪してしまった。


 どうすりゃいいんだろ。


 会場には夕方までいたが、実は一番時間を食ったのは、「クリエイターEXPO」だった。

 イラストレーター、絵本作家、ライターなどがひとり一人ブースを構え、自身の作品を紹介、売り込むエキスポ。出版社や編集者が、企画している単行本とかのイメージにあう作家さんを探すための場所。

 どのクリエイターさんもたいてい絵はがきやパンフレットを作ってきているので、片っ端からもらってくる。部屋に飾っておきたいような素敵なハガキや、けっこう分厚いカタログ、つまり作品集がもらえることもある。いつかはお仕事頼みたいと思っているけれど、とりあえずは自分自身がとっても楽しい。

 いや本当に、いつか仕事お願いしてみたい。

 

 

電子出版エキスポ無料セミナー「緊急特別企画!電子出版最前線2013………」

 http://www.contes.jp/Conference/seminar-event02/EB/#EB-F

Gene Mapper(ジーン・マッパー)

 http://genemapper.info/

東京国際ブックフェア

 http://www.bookfair.jp/

電子出版EXPO

 http://www.ebooks-expo.jp/

コンテンツ制作・配信ソリューション展

 http://www.contes.jp/

クリエイターEXPO

 http://www.creator-expo.jp/


「朝顔市」は暑かった

 第31回目となる松原遊歩道の「朝顔市」。

 おせんべいの「まるいしあわせまつり」や草加市の特産でもある枝豆販売、花農家による(朝顔以外の)花の直売、姉妹都市である福島県昭和村の物産販売などが同時開催され賑わっていた。



 30回となった去年は綾瀬川左岸広場で行われ、その時開催時刻が「9時」に変更になっていた。それまでは朝7時から始まっていたが、グルメイベントなどと同時開催になったために、9時に変更されたのだ。


今年。

 場所は「松原遊歩道」に戻ったが、時刻は「9時」のまま。その上、前日に梅雨開けを迎える異常気象。「朝顔」には過酷な状況になった。

 9時ちょっとすぎに行ったのだが、元気な朝顔の花の姿は少なく、隣に広がるハイビスカスの赤と白が目立っていた。10時半を過ぎる頃には、歩く人は減り、朝顔の鉢も残っていた。

 やはり「朝顔」はもっと早い時間、朝の光の中で咲いている時に買いたいとみんな思ったのかもしれない。

 それに今年暑すぎるわ。


 この暑さの中、実は盛り上がっているところがひとつあった。制服の中学生がやたら集まっている。その中によく知っている先生の顔が。おお?? なぜここに?と訪ねたら「まるいしあわせまつり」で行われる中学校対抗「大判せんべい手焼きイベント」に参加するとのこと。

 「え?知らなかったの?」とちょっと責められたが、先生何も言ってくれませんでしたよね? おたよりにもありませんでしたよね?と反論してみた。

 たぶん、当事者とその知り合いには周知の事実だったのだろうけれども、関係の無い人のところまでその情報は届かないのだ。

 もったいないなあ。



お祭りと露店と賑わい

 今朝「とくダネ!」で「露店500店消えた… 伝統の夏祭りに衝撃」という話題を取り上げていた。千葉県稲毛にある浅間神社(氷川神社同様日本全国いろんなところにありますね)例大祭で、警察から道路の露店について確認があって、浅間神社側が境内の外は関係無いと返事したところ、道路使用許可が下りなくなり県街商協同組合が全部の露店を取りやめちゃったとのこと。境内の中には100店しか入らないので、不公平になるからと。

 放送では去年と今年の比較写真を映していたが、見事に人が居なくなってる。

 そりゃそうだ、一般の客にしてみれば、「お祭り」=「露店」だもんね、普通。


 草加市でも7月は先週の浅間神社祭礼に続き、13日・14日には八幡神社祭礼があった(9月には神明宮大祭がある)。

 「浅間神社」は、境内とそのまわりにびっちり露店が並び、まさに頭にイメージする「町のお祭り」になっていた。

 が、「八幡神社」は、八幡神社境内ではなく、旧日光街道沿いに少し店が出ているのみ。もちろん、お祭りの日の午後は、仕事場でもずっと御神輿が神社の周り一帯をめぐる「やんわれ、やんわれ」「回れ、回れ」が聞こえていて(仕事場は高砂)、その力強い響きに「おお、頑張ってるな」と思っていた。が、見に行くと、ギャラリーが、居ない。


 御神輿を担いで町内を巡ることが「祭礼」というお祭りの行動であることは充分わかっているんだけれど、それでもちょっと淋しい。

 通行止めになっている旧日光街道で、子ども向けのゲームや、ダンス・太鼓・よさこいなどのステージイベントをやっていたが、関係者以外の「見る人」が居ないのは、どうも元気が無い感じがする。


 ただ、草加に引っ越してきた20年ほど前、子どもがまだ幼児だったころは、八幡神社祭礼も神明宮大祭も、露店がたくさん並んでいて、浴衣を着せた子どもの手を引き、高いと文句を言いながキラキラ光っているおもちゃなんかを買ってしまって、まあお祭りだからいいや、と楽しんだ………そんな記憶がある。


 なぜこんなにお店が減り、賑わいが減ってしまったんだろう。


 いろんな理由があるとは思うけれど、負のスパイラル(お店が減る→お客が減る→売れないので店が減る→店が無いので客が減る という循環)に陥ってしまっているのが、とっても淋しい。


※八幡神社の御輿、草加もみ。



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