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惜別


きっと言いたかったよね

せめて

『さよなら』

『ありがとう』

の一言を

それともばつが悪くて言いそびれてた

『ごめんなさい』

かな

約束されてた明日を無残に奪われた君が

ピースサインの写真の中で無邪気に微笑む

大好きな人と笑ったり喧嘩したりもっと一緒にいられたはずなのに


君が身を持って教えてくれたのは

ありきたりの毎日がどれほど大切で幸せかって事

残されたみんなは一生懸命生きてく事しかできない

君を思い出にして



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背中


はからずも貴方の背中を見てしまいました

悲しい対面を終え深夜に帰宅してきた貴方の背中を見てしまいました

世の中にこんなに悲しい背中が存在することを知りました

絶望と怒りとが重なり合った

無力さに打ち拉がれた背中でした

こんな背中をもう決して作り出す世の中にしてはいけない

貴方の背中を見てしまった僕は心に誓いました

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後悔


もしも

後悔が

あるとしたなら

あの日

あの時間

あの場所に

行ってしまった事


もしも

後悔が

あるとしたなら

あの日

あの時間

あの場所に

行かせてしまった事



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洗濯


カタカタ カタカタ洗濯機をまわす

もう何回目だろう

またスタートボタンを押してしまう

もうすぐ日が落ちるというのに

干すことが出来ずにいる


いいわよね

急ぐわけじゃないから

だって貴方の洗濯物は

もうこれ以上

無いのだから



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君が星になった日


君が星になった日
僕はいつもと同じ生活を当たり前の様に送ってた

明日が来ない日なんて来るはずがなかった
それは君も同じだったはず

誰かの為に生きる喜び教えてくれたのは君
一緒にいるだけで 楽しくて 可笑しくて 切なくて もどかしくて 
悲しい映画さえふたりにはいつもハッピーエンド

そんな時間を
おじいちゃんとおばあちゃんになっても続けていこうねと約束したのに

テレビに流れるニュース速報は
いつも僕の人生には無縁で
ましてや一番大切な人を失ったことを教えてくれるなんて考えた事もなかった

君はずるいよね
この先ぼくだけ年を取り
君は若く輝いたまま

いつか僕も君の処にいくけど
僕だと気付いてくれるかな
また手を繋いで歩いてくれるかな

君が星になった日
ただ泣くことしかできなかった僕を許してくれるかな

君が星になった日
守ることができずに無力だった僕を許してくれるかな

君が星になった日
僕の心の時計は動くことを忘れてしまった




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