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はじめに

雪にざされた暗く長い冬が終わり、待ちに待った春がやって来ました。黄色や紫色のクロッカスが我が家の庭に彩りを添えています。    

庭の片隅に植えられたルバーブが鮮やかな緑の葉を広げ始め ています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 森には可憐な白い花、Vitsippaが辺り一面に、庭では水仙やヒヤシンスが咲き始めています。  
キチンの窓から眺める桜は日本の桜より色が淡いように見えます。咲くと同時にその花びらが風に舞っています。
 
 
 
 
 
樹齢50年以上はありそうな太い幹を持つ3本の林檎の木にも白い花が咲いています。その前の植え込みには、この家の前のオーナーが植えてくれていたベリーの低木がやはり3本、そして美しい白い花を咲かせるニワトコの木が大きな茂みを広げています。
 
 
 
 
 
 
いよいよ庭先のフィーカ・タイムです。さあテーブルと椅子を外に持ち出し、庭で採れたルバーブやベリーのパイなどを頂きながら、熱いコーヒーを味わいフィーカ (fika) しましょう。日本流に言えばちょっとお茶でも飲みながらおしゃべりタイムといったところです。たくさんのフィーカを通し、たくさんの美味しい手つくりケーキやパイに出会いました。本書では、これらの手つくりスウィーツの中から、今や我が家の定番になったお気に入りスウィーツ・レシピの作り方を写真入りでご紹介したいと思います。
 

レシピ一覧

  

 

  

姑のアップルパイ

姑のアップルパイII

姑のアメリカーナレ

姑のサマーケーキ

アップルケーキ

さくらんぼのケーキとゼリー

チョコレートケーキ

ベリーパイ

ルバーブパイ

ルバーブケーキ

マザリンケーキ

マザリンマフィン

ココアケーキ

ズッキーニのマフィン

フレーデルサフト

 

  

  


姑のアップルパイ

日本ではケーキやパイなど焼いたこともなかった。近くのケーキ屋さんへ行けば美味しそうなケーキが簡単に買えたし、第一ケーキが焼けるようなオーブンは我が家の台所にはなかった。スウェーデンの住宅やアパートにはオーブレンジ、食器洗器、冷蔵庫は大概付いている。


 スウェーデンでは来客があると、食事時でない限りまずはコーヒーでおもてなしをするのが一般的だ。ちょっとしたクッキーやケーキなどのスイーツと一緒に、スウェーデン流に言えばフィーカ (fika) 、日本流に言えばお茶でも一杯どうぞということになるので、私もおもてなしの必要からケーキやパイを焼くという楽しみを学んだ。
 
それに義理の母(2004年没)が、雑誌や新聞などのレシピの切り抜きや友人から集めたレシピを丁寧に手書きし、3冊のレシピ・ノートとして残してくれた。先ずはそのノートブックからアップルパイを焼いてみた。(このレシピはブログ北欧Watchで紹介しました。)
 
 
 
 
基本材料:
パイ生地用に、小麦粉 3dl 、バター100g、
砂糖 大さじ2、水 大さじ4
フィリング:  Mandelmassa 100g (アーモンドペースト)、すっぱい小さめのりんご3~4個、砂糖 1dl、バター 100g、卵 2個
 
 
 
 
バターを溶かし小麦粉と砂糖を混ぜ、こねて作ったパイ生地を2枚のラップにはさんで平にし、冷蔵庫で30分ほど冷やす。その間におろし器でりんごを粗くおろす。
 
 
 
 
 
 
直径24センチぐらいのフォームにパイ生地をスプーンの裏を使って伸ばして敷く。パイ生地はトップの飾り用に少しとっておく。(とオリジナルレシピには書いてあるが、こねたパイ生地を直接フォームに伸ばし、フォームごと冷蔵庫で冷やしたほうが手っ取り早い。)
その上にMandelmassa (マンデルマッサ)をおろし器で粗めにおろす。マンデルマッサとはアーモンドペーストのことで、こちらではプラスティックにパックされた既成品が販売されている。
 
別に溶かしたバターと砂糖をよく混ぜ、スライスしたりんごを加える。さらに卵白をホイップしたものを軽く混ぜて(混ぜ過ぎない)、先ほどMandelmassa をおろして敷いたパイ底の上に広げる。
 
 
 
 
 
最後に取っておいたパイ生地でトップを飾り、溶き卵をはけでパイ生地の表面に塗り、225度で30分焼く。
 
 
 
 
  
 

姑のアップルパイⅡ

姑が残してくれたレシピノートには複数のアップルパイのレシピが記されている。このレシピはこねたパイ生地でりんごを包んで焼くだけ、簡単だけど美味しいお気に入りレシピ。

パイ生地材料: バター 150g、小麦粉 5dl、水 大さじ 3
フィリング: りんご 4個、砂糖 ¾ dl、片栗粉 大さじ 1、シナモン 小さじ 2 、すりおろしたレモンの皮、卵1個、砂糖 大さじ2
 
 
 
バターをナイフで細かく切り水を加えた小麦粉をねってパイ生地を作り、冷蔵庫でしばらくねかす。生地の半分をパイフォームの底に敷くために伸ばす。
 
 
 
 
 
 
りんごを4つに割り種をとって皮を向き、一片を6つぐらいの大きさに切る。砂糖、片栗粉、シナモン、すりおろしたレモンの皮をりんごにまぶし、フォームに敷いた生地の上に乗せる。
 
 
 
 
 
 
生地のもう一方の半分も伸ばして上からかぶせる。
溶き卵を刷毛でパイ皮に塗り、砂糖を振る。225度に温めたオーブンで45分焼く。
 
 
 
 
 
 
 
  アップルケーキに添える簡単バニラソース
材料: 卵の黄身 1、牛乳 4dl,砂糖 大さじ 2、片栗粉大さじ1、 バニラシュガー 大さじ1+1/2 
厚手の鍋に材料を入れて、沸騰させないように混ぜながらトロ味を付ける。バニラスティックが手元にないときに重宝するレシピ。
 
 
 
 
 

姑のアメリカーナレ

姑がストックホルム群島のサマーハウスで熱いコーヒーに添えて出してくれたクリームたっぷりのお菓子。始めて頂いた時「わあ、これ美味しい!」と私が思わずつぶやくと、「皆、そういうのよ。」と姑。彼女はこのお菓子を「アメリカーナレ」と呼んでいた。どういう意味があるのかは聞き漏らしたが、アメリカ風にクリームをたっぷり入れてリッチで豪華にという意味が込められていると思う。
写真のカップはフィンランド、アラビア製のParatiisi.
 
 

材料:  レーズン 4dl、水 2dl
生地: 小麦粉 3½ dl、 オートミール (havregryn) 3½ dl
ブラウンシュガー 2dl、 バター 200g、重炭酸塩 (bikarbonat) 小さじ1
クリーム: フレッシュクリーム 3dl、砂糖 2dl、卵黄 3、片栗粉 小さじ 2 ½、バニラシュガー(vaniljsocker) 小さじ1
 
 
 
干しぶどうを水に入れて2~3分温める。水を捨てて水をよく切る。
 
 
 
 
 
 
 
クリームの材料をバニラシュガー以外すべて鍋に入れて常時混ぜながら温める。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 一度沸騰させ火からおろし、冷めた時点で先ほど柔らかくした干しぶどうとバニラシュガーを加えて混ぜておく。
 
生地の材料を全部混ぜ、ベーキングペーパーを乗せたプレート上に半分の量で、約25x25cmのケーキのボトムを作り、200度に温めたオーブンで8分焼く。
 
 
 
 
 
 
焼けたボトム上に、先ほど冷ましておいた鍋のクリームをのせ、クリームを中にはさむかたちで生地の残りの半分を上にのせる。
 
 
 
 
 
 
200度で25分焼く。
 
 
 
 
 
 
冷ましてから約36個になるように切る。
柔らかくて美味しい。 
 
 
 
 
 
 
冷凍庫で保存もできるので冷凍したカチカチのクリームサンドケーキをかじりながら、熱いブラックコーヒをいただくのも美味しい。








    
 
  


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