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はじめに

「風通しが悪い組織」ってありますよね?

言いたいことが言えない(若手はとくに!)、新しいことに取り組むと足を引っぱられて損をする、そして、物事を決める際に大事なのはルールではなくて「誰が言ったか」…

そんな組織に属していると、意識の高い人ほど「こういう風土で成果を出すためには、誰からも反論されないようにロジカルな分析と説明をせねば…」なんて思いがちですが、果たしてそれでうまくいくでしょうか?

もちろん、ロジカルに、つまり物事を筋道立てて考えることを否定するものではありませんが、「ロジカルだけ」では残念ながら「風通しが悪い組織」で周囲を動かして大きな成果をあげることはできません。

なぜならば、「風通しが悪い」元凶をつくっているのは、たいてい大きな権限を持っている職場の上位者だから。彼らは、いくらロジックで論破されたからといって行動を変えるわけではありません。いや、むしろ、生意気な若手に言葉で言い負かされたら、意固地になってこれまで以上にあなたの邪魔をしてくるでしょう。

では、「風通しが悪い組織」で若手が成果を出すのは無理なのか?というと、実はそんなことはありません。ただ、ちょっとだけ見方を変える必要があって、その時にキーになるのが「社内政治」というコンセプト。

なんて言うと、あまり良い印象を持たない人も多いかもしれません。まるで時代劇にでてくる悪代官のように、

「越後屋、おぬしも悪よのう。ふっふっふっ」

なんて言っているような…

でも、ぜひ本書をキッカケに政治力に対するイメージを変えてみてください。

社内政治力は、行動力です。

組織を動かして、なにかものごとを成し遂げるためには絶対的に必要なもの。毛嫌いせずに、むしろ積極的にスキルアップしていきましょう。

そう、実は政治力を使って社内を動かしていくのは、ビジネスパーソンに必須のスキルであり、誰もが学べば身につけられるものなのです。

と言いつつ、実は私自身は若かりし頃はそうは思っていなかったのですけれど。

むしろ、会社の中で政治的に物事が決まるのをみると、

「なんだそれ?そう言うのが横行してる組織って、腐ってる」 ()

と思っていました。それよりもロジック<論理>で結論をだすのがあるべき姿だと思って、一時期ディベートにもハマりました。ところが、一冊の本との運命的な出会いがそんな発想を変えてくれたのです。

ぶっとびましたね。

社内政治力を「組織を動かして物事を成し遂げるためには必要不可欠」ととらえてるところに驚きましたが、読み進めていくうちになるほどな、と政治力「アリ」派に転向です。そこからは、社内政治のテクニックを熟読。でも、知れば知るほど、また別の感想を持ったんです。

「このようなことを専門家が真剣に研究し公開しているから意思決定が政治化するのを防げるんじゃないかな」

(著者はスタンフォード大学の教授)

日本の場合、「越後屋、お主も…」じゃないですが、社内政治力は完全にブラックボックス。「なぜその人は政治力があるのか?」を考えず、「長いものには巻かれろ」という態度がまかり通っています。でも、もしも、その政治力のメカニズムを明らかにすることができたら?

かえって社内政治の悪い影響から抜け出すことができるのではないでしょうか?

そんな意図(ねがい)も込めつつ、本書を書き上げました。

シンメトリー・ジャパン代表

木田知廣


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最終更新日 : 2013-06-10 20:47:34

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