目次
第一章 ISO
はじめに
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ISOとは
第二章 ISO 50001(EnMS:エネルギーマネジメントシステム)
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2-1 ISO 50001とは
2-2 他の ISO規格との違い
2-3 ISO 14001との違い
2-4 ISO 50001 4つの特徴
2-5 EnMS 二つのパフォーマンス(実績・達成度)
2-6 ISO 50001 受け入れやすさ
2-7 規格活用のメリット
2-8 EnMS認証制度
2-9 経営層の責任
2-10 中長期計画と省エネ設備投資の優先順位
第三章 PDCAサイクルアプローチ
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3-1-1 エネルギー計画(Plan)
3-1-2 エネルギーレビュー(Plan)
3-1-3 ベースライン、EnPIs、マネジメント行動計画(Plan)
3-2-1 力量/教育訓練及び自覚、コミュニケーション(Do)
3-2-2 文書化、文書管理(Do)
3-2-3 運用管理、設計、調達(Do)
3-3-1 監視/測定/分析(Check)
3-3-2 順守評価、内部監査(Check)
3-3-3 不適合の修正/是正/予防処置、記録の管理(Check)
3-4 マネジメントレビュー(Act)
第四章 要求事項のいろいろ
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要求事項
4-1 4.1 エネルギーマネジメントシステム要求事項
4-2 4.2 経営層の責任
4-3 4.3 エネルギー方針
4-4 4.4 エネルギー計画(4.4.1、4.4.2、4.4.3)
4-5 4.4 エネルギー計画(4.4.4、4.4.5、4.4.6)
4-6 4.5 実施及び運用(4.5.1、4.5.2、4.5.3)
4-7 4.5 実施及び運用(4.5.4.1、4.5.4.2)
4-8 4.5 実施及び運用(4.5.5、4.5.6、4.5.7)
4-9 4.6 点検(4.6.1、4.6.2、4.6.3)
4-10 4.6 点検(4.6.4、4.6.5)
4-11 4.7 マネジメントレビュー
参考文献
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はじめに

 近年、省エネやエコといった地球環境に配慮した対策は、年代を問わず多くの方々に幅広く取り入れられています。本書をお読みのあなたも、普段の生活の中でちょっとしたエコに取り組んでいるのではないでしょうか。


 かくいう筆者も、買い物をする際レジ袋をもらわない、冷房や暖房を極力使用しない、お風呂の残り水は洗濯水に使う等、普段の生活の中で小さなエコを実践しています。


 これらのような活動に取り組む理由は様々だと思いますが、私たちは日常の生活に少しの工夫を凝らして、結果的には地球環境の保全に取り組んでいるのです。


では、あなたがお勤めの会社や職場ではどうでしょう。


 本書では、事業所の規模に関係なく様々な業種に対応した、

「エネルギーを効率的に使用し、確実な省エネ効果を得る」ためのシステム構築を

目的とする、ISO 50001という規格について記しています。


 「基礎編」では、初めての方でも分かりやすいように一つ一つを丁寧に説明しています。同時に、項目を分けながら細かに説明しているため、既に規格についてご存知の方にも、新たな気づきが得られるような内容になっています。


 本書が、省エネに対する意識付けや、企業におけるエネルギーの効率化を実現させるヒントとなり、より多くの方のお役に立つことができれば幸いです。


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1. ISO

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ISOとは

スイス民法第60 条とその関連条項に基づいた法人格を持つ、全世界的な非政府組織が国際標準化機構、ISO(International Organization for Standardization)です。ISOは、国際連合と関連のある国連機関・国連専門機関での諮問的地位にあります。


1947年に、電気分野を除くあらゆる分野において、国際的に通用させる規格や標準類を制定するための国際機関として発足しました。つまり、世界で共通した「標準」を制定する機関連合ISOと呼びます。


ISOの目的は、製品やサービスの交換を助けるために標準化活動を容易にすること。また、知的、科学的、技術的、そして経済的活動分野の国際間協力を助長することです。ISOによる専門的作業の成果は、国際規格(International StandardIS)として発行されます。


各国における最も代表的な標準化機関がISOの会員になることができます。1カ国につき1機関のみ、会員団体・通信会員・購読会員のいずれかの形態で加入することが可能です。日本は会員団体で、日本工業規格(Japanese Industrial StandardsJIS)の調査と審議を行う日本工業標準調査会(Japanese Industrial Standards CommitteeJISC)1952418日に加入しています。会員団体は、ISO 内全ての審議事項に対して参画し投票する権利を持ち、事会メンバーとなる権利と総会での議席を有しています。


 現在(本編執筆時)ISO参加国は163で、その内、理事国は20カ国です。ISO の運営は、ISO の役員と 20 の選出された会員団体からなる理事会で決定されます。理事会は、財務監事、技術管理評議会の 14 のメンバーで、政策開発委員会議長の指名や、中央事務局の年間予算の決定等を行います。理事会メンバーは次の20 カ国の会員団体です。

 

ABENT ブラジル (2013) IST アイスランド (2012)AFNOR フランス (2012) JISC 日本 (2013)

ANSI アメリカ (2012) NEN オランダ (2013)BDS ブルガリア (2013) SA オーストリア (2013)

BIS インド (2013) SABS 南アフリカ (2012)BSI イギリス (2013) SAC 中国 (2013)

CYS キプロス (2013) SARM アルメニア (2012)DIN ドイツ (2012) SASO サウジアラビア (2012)EOS エジプト (2013) SIS スウェーデン (2013)、ICONTEC コロンビア (2012) TSE トルコ (2012)

※( )は任期

 


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2. ISO 50001(EnMS:エネルギーマネジメントシステム)


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2-1 ISO 50001とは

1 エネルギーマネジメントシステム

米国や中国等のエネルギー消費大国の積極参画のもとに検討が進められ、2011615日、ISOから「エネルギーマネジメントシステム(EnMS: Energy Management System)の国際規格であるISO 50001が発行されました。

EnMSは、組織のエネルギーを管理する活動を可視化し、体系的に実施できるようにした仕組みのことです。エネルギーを効率良く使用するために、エネルギーを使用する際のその組織における方針・目的・目標を設定し、計画を立て、手順を決めます。ISO 50001とは、エネルギー使用に関して、EnMSを確立する際に必要となる要求事項を定めた国際規格のことです。なお要求事項とは、EnMSを確立、実施、維持、改善するためにシステムやプロセスに対して行わなければならないことを指します。ISO 50001の要求事項や取決め事項は適合性評価や審査の対象となります。

 規格は、エネルギー効率のパフォーマンスをシステム全体で改善することで、エネルギーコストの削減や温室効果ガスの排出量削減に繋がること等を目的としています。



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