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これからどうやって決まっていくの?

 ここまでで,「デジタル教科書」のメリットとデメリットが,何となくでも分かってもらえただろうか。
 本当は,もっともっと具体的にしていかないといけないのだが,それは,またこれから挑戦するとして,ここで,まとめとして「これから,どうなっていくのか」を簡単にお伝えしておきたい。
 「デジタル教科書」の議論は,実は本当にまだ始まったばかりである。昨年末に,文部科学省ではなく,総務省が「原口ビジョン」の中で,言及したことが発端だ。その後,IPadという新しいタイプの情報機器が出てきたり,世の中が「電子書籍ブーム」になってきたりと,そういった技術革新が進む中で,「デジタル教科書」への期待感が高まってきているのだ。
 ソフトバンクの孫社長も,デジタル教科書を推進していることで有名だが,そんなことで,段々と多くの人々がこの動きを知るようになってきた。
 そして,文部科学省もこの夏に,来年からの「デジタル教科書」の研究を決めたのだ。ちなみに総務省のフューチャースクール事業では,すでに10校の研究校も決定して準備に入っている。 
 では,実際に現場に導入されるのはいつなのか。
 実はまだ決まっていない。実証実験の結果,中止になるかも知れない。「原口ビジョン」では2015年を目標といっていたが,最近では2020年という人も多い。ただ,多くの人が,実現に向けて,それぞれの立場で活動を始めたのは事実だ。
 導入された時に,実際に使用するのは子どもたちであり,教師だ。導入の可能性が,少なからずある今,すべての教員は,この動きを注視し,そして「こういうものにして欲しい」という声をどんどんあげて行くべきだと考えている。また,教員だけでなく,子どもたちを大切に思うすべての人が考えていくべきと思う。
 
 そんな思いで立ち上げたのが「みんなのデジタル教科書教育研究会」である。
 まだ,100人には届かないが,一月弱で88名の会員が集まり,熱心に活動している。
 教員は3割ほど。研究者や,出版関係,IT関係,親の立場など,多種多様な立場で参加をしてくださっている。
 興味があったら,こちらのページを見て,参加をしてもらいたい。参加無料の気楽な会である。
 
 最後に,子どもたちにとって,とてもよいデジタル教科書が導入されるのを心待ちにしている。
 そして,それは,同時に教師にとっても最高の教科書になるだろう。
 そんな日を夢見て

 平成22年8月19日 デジタル教科書教育研究会 発起人 片山 敏郎




この本の内容は以上です。


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